ゲーム制作は絵が描けない人でもできる!【その理由と方法を解説】
これからゲームを作ろうと思っています。
でも僕は、絵がほとんど描けません。
人気のあるゲームはどれも絵がキレイな気がします。
だから絵が下手だと、ゲームを作っても遊んでもらえないのではないかと心配です。
こんな僕でも、たくさんの人に遊んでもらえるゲームは作れますか?
絵が描けなくても、ちゃんとしたゲームを作れる方法を教えてほしいです!
こんなお悩みを解決します。
この記事の内容
- 絵が描けなくても実現可能な「高品質でしっかり遊んでもらえるゲーム」を制作する手段をご紹介
今回は、絵が描けない場合でも実現できる「高品質なゲームを作る手段」について解説します。
初めに断言しますが、ゲームは絵が描けなくても問題なく作れます。
そして、たくさん遊んでもらえる「ハイクオリティな作品」に仕上げることもできます。
そう言い切れる根拠もちゃんとあります。
実際に、私が絵を描かずに作ったゲームが、それなりに遊んでもらえているからです。
なので、絵が描けないからといって「高品質なゲームは作れない」「ゲームを作っても遊んでもらえない」なんてことは決してありません。
絵が描けなくても、多くの人に遊んでもらえる高品質なゲームを作るのは十分に可能ですよ。
絵が描けないのなら、他の手段を用いて工夫をすれば良いだけです。
適切な工夫をしてゲームを作れば、あなたのゲームは必ず遊んでもらえます。
この記事を読めば、絵が描けなくても「高品質で遊んでもらえるゲーム」を作る方法を、必ず知ることができます。
それではご覧ください!
ゲーム制作は絵が描けない人でもできる
結論、絵が描けないのなら、作り方を工夫すれば良いだけです。
具体的には下記のとおり。
- 絵を借りる
- 絵の作成を依頼する
- 写真を加工して使う
- 3DCGを作る
つまり、あなた自身が絵を描かなくても済むような作り方を選べば良いということです。
ちなみに、ビジュアル(見た目)の悪いゲームは、基本的にヒットを飛ばすことはできません。
なぜなら、見た目が悪いゲームは遊ぶ気力が全く湧かないからです。
これは私に限ったことではなく、一般的な多くの方が思っていることです。
見た目の良いゲームと悪いゲームが並べられていれば、わざわざ見た目の悪いゲームを手に取ることはありません。
なので、どんなに絵が描けなくても、なんとかして「見た目が悪くないゲーム」に仕上げなければなりません。
さて、絵が描けなくても実現できるあらゆるゲーム制作手段を、今からすべてご紹介していきます。
あなたはこの中から出来そうな手段を選んで実践してみましょう!
絵が描けないなら借りればいい
絵が描けないなら、イラスト素材やドット絵素材をフリー素材サイトなどから借りるのも手段の一つです。
そうすれば、あなたは絵を描かずに手軽にゲームを制作することが可能になります。
フリー素材の絵で作るメリット
- 使いたい絵を自由に選べる
- 使いたい絵がすぐに手に入る
- 費用(コスト)がかからない
つまり、フリー素材の絵を借りれば、あなたは今すぐゲームを作れます。
しかも、フリー素材なので無料で使用でき、ゲーム開発費が少なく済みます。
フリー素材の絵で作るデメリット
- 他の人の作品と見た目がどうしても似てしまう
- 有料ゲームに使う場合は、低評価を受ける可能性が高い
- 著作権侵害や商標権侵害で訴えられるリスクがある
つまり、フリー素材の絵を借りると、あなたのゲームのオリジナリティが損なわれてしまいます。
そして、販売するゲームには不向きで、場合によっては著作権侵害などで訴えられるリスクもあります。
なぜ、有料ゲームに使う場合には不向きで、低評価を受ける可能性が高いのか?
それは、YouTube動画やフリーゲームなどの「無料コンテンツ」に、フリー素材は大量に利用されているからです。
例えば、あなたが有料ゲームを買ってプレイする「ユーザーの立場」の場合で考えてみましょう。
購入したゲームに「YouTube動画でよく目にするイラストや画像」が使われていたら、どんな気持ちになるでしょうか。
おそらく「お金を払って手に入れたのに無料で見られる動画と同じ素材が使われている…」と考え、損した気分になるはずです。
なので、有料ゲームを作る際は、フリー素材の絵を利用するのをなるべく避けておくのが身のためです。
また、なぜフリー素材を使うと著作権侵害で訴えられるリスクがあるのか?
それは、下記の2パターンのケースがあるからです。
- フリー素材サイトの利用規約にあなたが抵触してしまう場合
- そもそものフリー素材サイトが著作権や商標権を守っていない場合
なので、イラストやドット絵などの素材を借りる場合は、信用できるフリー素材サイトのみ利用しましょう。
そして、利用規約を守ってクレジット表示を忘れずに行うようにしましょう。
フリー素材の絵で作る場合のまとめ
以上のとおり、絵が描けない場合にゲームを作る際、フリー素材の絵を借りて作るのは最も手軽な手段です。
しかし、フリー素材の使い方を誤ると、あなたの作品やブランドのイメージにキズがつく可能性があります。
また、著作権侵害などで訴えられるリスクもあるので、十分に注意して利用しなければいけません。
なので、正直なところ有料級のゲームを作る場合は、次にご紹介する手段のほうが安全でオススメです。
絵が描けないなら依頼すればいい
絵が描けないなら、上手に描ける人に依頼するのがオススメです。
そうすれば、高品質なイラストやドット絵などの素材を、安全かつ手軽に入手できます。
絵の作成を依頼して作るメリット
- 高品質で安全なゲーム用素材が手軽に入手できる
- あなたの要望に沿ったイメージに仕上げてもらえる
- ゲームの見た目を一定のクオリティや雰囲気に保てる
- 他の人のゲームと見た目が被らない(差別化を図れる)
つまり、ゲーム用に絵を依頼すれば、ハイクオリティな見た目のゲームを手軽に作れるようになります。
そして、あなたの思い描いた通りのゲームの制作も可能になるのです。
そして、フリー素材を使う場合と違って、他の人の作品と似たようなビジュアルになる心配がありません。
なので、作品のオリジナリティを大切にするあなたとも、非常に相性が良いのです。
絵の作成を依頼して作るデメリット
- 依頼の際に費用がかかる
- 頼む相手を間違えると、要望どおりに作ってもらえない
つまり、人に依頼する以上は報酬を支払わなければならないので、多少はお金がかかります。
そして、テキトーに依頼相手を選ぶと、思い通りのゲーム素材を手に入れられないこともあります。
絵の作成を依頼するとなると、確かにお金はかかってしまいます。
ですが、頼む相手を間違えなければ、クオリティの高いイラストやドット絵の作成を、3,000円以内で依頼することも十分に可能です。
実際に、個人でも手軽にイラスト作成を依頼できる、下記2つの有名サイトをご覧になってみてください。
想像以上にクオリティの高いイラストを、格安で描いてもらえることが分かります。
そしてどちらのサイトも、依頼する相手の「ポートフォリオ(実績やサンプル作品など)」を確認できます。
ポートフォリオから、その人の画風や得意なジャンルを把握することができるのです。
なので、あなたが依頼する際は、このポートフォリオをよく見て選ぶようにしましょう。
そうすれば、基本的に依頼で失敗することはありません。
絵の作成を依頼して作る場合のまとめ
以上のとおり、絵が描けない場合にゲームを作る際、絵の作成を依頼するのは非常に手軽で有効な手段です。
オーダーメイドなので、あなたの作りたいゲームに合わせて描いてもらえます。
そして、依頼する相手をちゃんと選べば、格安でハイクオリティな絵に仕上げてもらえます。
ゲームの見た目が良いだけで、あなたのゲームはますます遊んでもらえるようになるわけです。
つまり、人気作になったり収益を手にすることも十分に実現できるようになりますよ。
なので、絵が描けない場合は、絵が描ける人に依頼するのが最も簡単でオススメです。
さっそく、顔グラ・立ち絵・ドット絵の作成などを依頼してみましょう!
ちなみに具体的な依頼方法に関しては、下記の記事でしっかり解説していますのでご安心ください。
»ゲーム制作の作業や素材作成を依頼する方法【手軽・格安で委託も!】
絵が描けないなら写真を使えばいい
絵が描けないのなら、代わりに写真を撮って使うのも手段の一つです。
そうすれば、見た目もキレイにかつリアリティ溢れる見た目のゲームを作ることができます。
写真を使って作るメリット
- 簡単にリアルな見た目のゲームが作れる
- ゲーム開発に費やす時間を短縮できる
- カメラやスマホさえあれば費用がかからない
- 著作権侵害で訴えられるリスクがない
つまり、お手持ちのスマホで写真を撮り、ゲーム向けに加工するだけでOK。
絵を描くとなると時間がかかりますが、写真なら撮るだけなので一瞬で作成できます。
写真を使って作るデメリット
- アクションゲームなど「動きの速いゲーム」は作りにくい
- ファンタジーなど「非現実的な世界観のゲーム」は作りにくい
- ユーザーに「手抜きで制作されたゲーム」と思われる可能性が高い
- 肖像権侵害などで訴えられるリスクがある
つまり、作れるゲームは基本的にノベルゲームなどに限られます。
また、一般的にゲームとしては、あまり受け入れてもらえない傾向にあります。
ゲームというコンテンツの性質上、プレイヤーは非現実感(ファンタジー感)を求める傾向が強いです。
なので、どうしてもイラスト・ドット絵・3DCGで構成されるゲームのほうに興味と関心が向きます。
つまり、実写のゲームで成功するのは簡単ではないということです。
写真を使って作る場合のまとめ
以上のとおり、絵を描かずにゲームを作るなら、写真を使うのも手軽に実現できる手段の一つです。
しかし、どうしても作れるゲーム内容には制限がありますし、ユーザーの興味を惹くのも難しくなります。
なので、ある程度作り手のセンスが問われるゲーム制作手段といえます。
もし実写ゲームの制作にチャレンジする場合は、先に実写ゲームの名作や良作に触れておくのがオススメです。
例えば、下記の2作品は特に実写ゲームとして面白く、作るうえでとても参考になりますよ。
絵が描けないなら3DCGで作ればいい
絵が描けないなら、代わりに3DCGを使ってゲームを作るのがオススメです。
3DCGの作成は、絵やイラストを描くのとは異なる技術なので、絵心がなくてもある程度は大丈夫です。
実際、「絵を描けないけど3DCGを作るのは上手」という人は結構います。
3DCGで作るメリット
- ビジュアルに説得力のあるゲームを作れる
- 3Dモデルが1つあれば、テクスチャを張り替えて手軽に素材を量産できる
- 高機能な3Dゲームエンジンでもゲームが作れる
つまり、3DCGを使えば、見た目の良いゲームをわりと作りやすくなります。
また、販売目的で作る際にも相性が良いです。
実際に私は、販売中の有料ゲームに3DCGを活用しています。
ドット絵よりも見栄えが良いからか、売上も順調に伸ばせていますよ。
3DCGで作るデメリット
- 3Dモデリングのスキルを習得しなければいけない
- それなりに性能の良いパソコンが必要
つまり、3DCGはいきなり作れるものではないので、ある程度は練習が必要になります。
また、Blenderなどの3DCG作成ソフトを動かせる分のスペックがPCに必要です。
とはいっても、3DCGの専門家が書いている参考書を読みながら進めていけば、習得はそんなに難しくありません。
Blenderの入門者向け参考書の中では、特に下記の本がわかりやすくて評判も良いです。
基本的に「超リアルな3DCG」を目指さなければ、そんなに難しいことはなく簡単なのです。
誰でも一定のレベルまでは到達することができますよ。
また、3DCG作成用のパソコン性能に関しては、基本的にグラボを搭載しているパソコンがあればOK。
目安として「第8世代以降のIntel Core i5 / GTX 1650 / 16GBメモリ」程度以上の性能があれば大丈夫です。
なお、ゲーム制作向けのパソコンについては、下記の記事で詳しくまとめています。
PCを選ぶときの参考にご覧ください。
»失敗しないPCとその選び方【快適で自由な個人ゲーム制作を】
3DCGで作る場合のまとめ
以上のとおり、絵が描けない場合は、3DCGでゲームを作るのも有効な手段の一つです。
適切なパソコンを用意して3Dモデリングを少し練習するだけで、あなたも今すぐゲームが作れますよ。
また、もしUnityやUE4を使うのが難しいという場合は、下記の3Dゲーム制作ソフトを使えばOK。
実際に私も持っていますが、正直ビックリするくらい簡単に3Dゲームが作れます。
「3Dモデル」や「2Dグラフィック」の素材も、あらかじめソフトに同梱されていて手軽です。
絵は練習すれば必ず描けるようになる
ここまでで、絵を描かずに実現できるさまざまなゲーム制作手段をご紹介してきました。
しかし、結局のところは「絵が描けるようになる」に越したことはありません。
絵が描けさえすれば、上記でご紹介してきた手段はすべて不要になるのです。
素材を探す手間も省けますし、依頼の費用もかかりません。
そして、写真を撮りに行く手間もかからず、3DCGを作るための環境を整える必要もありません。
つまり、あなたのやるべきことがシンプルに「絵を描くことだけ」になります。
なので、根本的に解決したい場合は、描けるようになるまで絵をひたすら練習しましょう。
ちなみに断言しますが、才能がなくてもあきらめずに練習を続ければ、絵は必ず描けるようになります。
実際に私も、最初はまったく絵が描けませんでした。
でも頑張って練習した結果、ある程度は描けるようになりましたよ。
実際に私のゲームには、自分で描いたイラストを使っています。
»ドッド工房の自作ゲーム
なので、あなたも練習を続ければ、絶対に描けるようになります。
まずは描きやすい「顔グラフィック」や「背景イラスト」などからチャレンジしてみましょう。
ちなみに、絵を描けるようになりたいなら、下記の本を読みながら練習するのが圧倒的にオススメ。
実際に私も読みましたが、数ある参考書と比べても非常に分かりやすかったです。
キャラクターの基本的な描き方が網羅的にまとめられており、教えられたとおりに描いていけばあなたも必ず上達しますよ。
ちなみに、この本の電子書籍版は、AmazonプライムまたはKindle Unlimitedに登録していれば無料で読むこともできます。
少しでもお金をかけないようにしたいなら、登録して読んだほうが損しません。
描きやすいペイントソフトとペンタブを使おう
ゲーム用に絵を描くなら、ペイントソフトとペンタブレットは必須です。
いちいち紙に描いてスキャナーで取り込んでいては、ゲーム開発が一向に進まないからです。
実際、ゲーム開発におけるイラストや2DCGの作成には、常に修正がつきものです。
アナログで描いていては非効率的すぎて、正直なところやっていられません。
なので、ゲーム制作でイラストや2DCGを作る際は、デジタルで描けるようにしましょう。
描きやすいペイントソフト
ちなみに、ペイントソフトは「 CLIP STUDIO PAINT PRO
」が圧倒的にオススメ。
安いのに使いやすく、色々なブラシが追加できて拡張性が高いからです。
絵のプロも御用達のシェアNo.1の人気ソフトで、買い切りで手に入れることも可能。
なので、上級者になってもずっと使い続けることができます。
実際に私も愛用していますが、もう他のペイントソフトには戻れません。
「3Dデッサン人形」「自動彩色」などの機能が、とにかく便利すぎるからです。
ペイントソフトについてまとめた記事もあるので、参考にご覧ください。
»ペイントソフトのおすすめはこれ!お絵描きツール比較【無料/有料】
描きやすいペンタブ
ペンタブには「板タブ」と「液タブ」の2種類があります。
それぞれのオススメは下記のとおり。
どちらもコスパが良く、使いやすくて人気のモデルです。
とりあえずペンタブで迷ったら、どちらかを選んでおけば失敗しません。
ペンタブについてまとめた記事もあるので、参考にご覧ください。
»ペンタブレットと液晶タブレットの選び方【おすすめも10種紹介】
ゲームは中身がいちばん大事
ゲームで最も重要なのは、見た目ではなく中身です。
見た目が良くても中身が作りこまれていなければ、基本的に人気作になることはありません。
なぜなら、面白くないゲームは他の人に推薦されないからです。
良いレビューや口コミが投稿されないので、世間に広まらずに衰退していきます。
ゲームは見た目や絵がキレイだと、それだけで最初のうちはダウンロードしてもらえます。
ユーザーが遊ぶ前に確認できる情報が、ゲーム紹介文と「スクリーンショット・PV」に限られるからです。
しかし、「見た目や絵がキレイ=ゲームの面白さ」ではありません。
結局のところ中身が微妙だと、高評価もつかず、すぐにダウンロードされなくなってしまいます。
あくまでゲームの見た目を良くするのは、「手に取ってもらうための手段」と考えておくと良いです。
あまりビジュアルに囚われすぎず、ゲームの中身を作り込むことに専念しましょう。
なので、絵がそんなに上手に描けなくても、見た目が悪くなければさほど問題ではありません。
ちゃんと中身が面白いゲームを作れていれば、多くの人に遊んでもらうことは十分に可能です。
まとめ:ゲーム制作は絵が描けなくても大丈夫。作ってみよう!
今回は「絵が描けない場合でもハイクオリティなゲームを作る手段」について解説しました。
今回お伝えしたことを簡単にまとめておきます。
今回の記事のまとめ
- 絵が描けないなら、フリー素材サイトから絵を借りればいい
→ただし、オリジナリティを重視する場合には不向き - 絵が描けないなら、絵の作成を依頼するのがオススメ
→依頼に費用はかかるが、手軽に思い通りのゲームを実現できる - 絵が描けないなら、写真を加工して使うのもアリ
→手軽だが作り手のセンスが問われる - 絵が描けないなら、3DCGで作るのも手段の一つ
→性能の良いPCがあれば今すぐ挑戦できるのでオススメ - 根本的に解決したいなら、絵を描けるようになるまで練習しよう
→適切なツールを使って練習すれば、必ず描けるようになる
こんな感じでした。
この中からあなたに実行できそうな手段を選びましょう。
そうすれば絵が描けなくても大丈夫です。
あなたは必ずゲームを制作できますよ。
これからゲームを作り始めるあなたへ
下記の記事もぜひ参考にご覧ください。
ゲーム制作の始め方から、作り方や学習方法、ゲームリリースまでの方法を徹底解説しました。
»ゲームの作り方【初心者向け・個人制作に必要な知識を解説】