ゲーム開発におすすめのPCを厳選【必要なスペックと選び方も解説】
UnityやUnreal Engineなどで快適にゲーム開発をしたいです。
でも、必要なスペックや選び方がよく分かりません。
ゲーム開発に適したPCはどのようなものですか?わかりやすく教えてください!
こんなお悩みを解決します。
この記事の内容
- 3Dゲーム開発と2Dゲーム開発、それぞれに必要なPCのスペックを解説
- ゲーム開発用PCの失敗しない選び方を解説
- 3Dゲーム開発と2Dゲーム開発、それぞれにおすすめのパソコンを厳選してご紹介
この記事では、ゲーム開発者の筆者が「ゲーム開発に必要なPCのスペック」と「ゲーム開発用PCの選び方」を、2024年における情報で解説します。
また、実際に筆者が使用してきたパソコンメーカーから、「今買うべきおすすめのパソコン」も厳選してご紹介します。
パソコンは決して安くはありませんし、性能をよく確認して選ばないといけなくて大変ですよね。
ですが、この記事を読めばそんな苦労はせずに済み、ゲーム開発に最適なPCを必ず購入できます。
そしてあなたは、「Unity」や「Unreal Engine 5(UE5)」などで快適にゲームを作れるようになりますよ。
それではご覧ください!
ゲーム開発に必要なPCのスペック
初めに、ゲームを開発するのに必要なPCのスペック(性能)から解説します。
まずは、UnityやUE5の公式サイトが公開しているシステム要件(ハードウェア要件)からご紹介しますね。
Unity 2022.3の公式マニュアルによると、Unityでゲーム開発するために最低限必要なスペックは下記のとおりとなっています。
出典:「Unity 2022.3 のシステム要件 – Unity マニュアル」Unity Documentation(最終閲覧:2024/07/06)
Windows macOS OS バージョン Windows 7 (SP1+)、Windows 10、Windows 11、64 ビット版のみ。 Mojave 10.14 以降 (Intel エディター)
Big Sur 11.0 (Apple シリコンエディター)CPU SSE2 命令セットをサポートする X64 アーキテクチャ SSE2 命令セットをサポートする X64 アーキテクチャ (Intel 製プロセッサー)
Apple M1 以上(Apple 製シリコンベースプロセッサ)グラフィックス API DX10、DX11、DX12 対応のGPU Metal 対応の Intel と AMD GPU 追加要件 ハードウェアベンダーが公式にサポートしているドライバー Apple の公式サポートドライバー (Intel プロセッサー)
Apple シリコンデバイスで、Apple シリコン
または Intel 使用の Unity エディターを動作させるには、Rosetta 2 が必要です。
つまり、あまりにも古いPCでなければ、基本的に最低スペックは満たせていると考えてOKです。
詳しく知りたい場合は、このシステム要件についてかみ砕いて解説した記事もご用意しています。
興味のある方は参考にどうぞ。
»Unityに必要なスペックをゲーム開発者が解説【快適に動く推奨スペックも紹介】
また、UE5でゲーム開発するための推奨ハードウェアに関しては、公式ドキュメントによると下記のとおりとなっています。
出典:「Unreal Engine のハードウェアおよびソフトウェアの仕様」Unreal Engine 5.4 ドキュメンテーション(最終閲覧:2024/07/06)
Windows macOS オペレーティング システム Windows 10 64 ビット バージョン 1909 リビジョン .1350 以降、
またはバージョン 2004 および 20H2 リビジョン .789 以降推奨:最新の macOS 13 Ventura
最小:macOS 12.5 Montereyプロセッサ クワッドコア Intel または AMD (2.5 GHz またはそれ以上) クワッドコア Intel (2.5 GHz 以上) メモリ 8GB RAM 8GB RAM グラフィック カード 最新ドライバを使用する DirectX 11 または 12 対応のグラフィック カード Metal 1.2 対応のグラフィック カード
つまり、Unityよりも必要なスペックは高く、「性能の良いビジネス用PC」でなんとか満たせるくらいだという認識でOK。
以上が、UnityとUE5の公式サイトによる必要なPCスペックの情報です。
でも、はっきりとお伝えしますが、上記のスペックでは快適にゲーム開発するのは難しいです。
これはあくまで、最低限ゲームエンジンを動かせるだけのスペックといえます。
本格的にゲーム開発するうえでは全然性能が足りません。
なのでここからは、ゲーム開発者の筆者がこれまでの経験をもとに考慮した「推奨スペック」をご紹介します。
3Dゲーム開発向けと2Dゲーム開発向け、それぞれの推奨スペックは下記のとおりです。
3Dゲーム開発向けの推奨PCスペック
3Dゲーム開発向けの推奨PCスペックは、UnityとUE5のどちらを利用するかで異なります。
基本的にUE5のほうが、Unityよりも求められるスペックは高いです。
Unityで3Dゲーム開発をする場合
まず、Unityで3Dゲーム開発する場合は下記のとおりです。
プロセッサー(CPU) | 「Core i7-11700」以上の性能を持つCPU |
グラフィックス(GPU) | 「Radeon RX 6600 XT」以上の性能を持つGPU |
メモリ(RAM) | 16GB以上 |
ストレージ | SSDで500GB以上 |
Unityは比較的軽いゲームエンジンなので、ミドルレンジ~ハイエンドのCPUがあればサクサク動かせます。
一般的に「ミドルスペック」と呼ばれるようなゲーミングPCであれば余裕です。
ちなみにGPUは、3Dゲームを開発するなら間違いなくあったほうが良いです。
以前の世代のものでも良いので、ミドルレンジ程度のGPUを搭載していればとても快適に使えますよ。
UE5で3Dゲーム開発をする場合
次に、UE5で3Dゲーム開発をする場合は下記のとおりです。
プロセッサー(CPU) | 「Ryzen 7 5700X」以上の性能を持つCPU |
グラフィックス(GPU) | 「Radeon RX 6700 XT」 以上の性能を持つGPU |
メモリ(RAM) | 32GB以上 |
ストレージ | SSDで1TB以上 |
ご覧いただいた通り、UE5はUnityよりも求められるスペックが高いです。
非常に高品質なグラフィックを扱うので、3Dゲームを開発するなら性能の良いCPUとGPUは必須といえます。
UE5はメモリ使用量が多くなりがちです。
なので、余裕をもって32GB以上搭載しておくとフリーズのリスクを減らせます。
2Dゲーム開発向けの推奨PCスペック
2Dゲーム開発向けの推奨PCスペックは、UnityやGodot、RPGツクールMZなどを利用する場合を想定しています。
下記のとおりです。
プロセッサー(CPU) | 「Ryzen 5 4500」以上の性能を持つCPU |
グラフィックス(GPU) | 「GeForce GTX 1650」以上の性能を持つGPU |
メモリ(RAM) | 16GB以上 |
ストレージ | SSDで256GB以上 |
つまり、2Dゲームなら性能がそこまで高くないパソコンでもある程度作れるということです。
ミドルレンジ程度のCPUと16GB以上のメモリがあれば、2Dゲームを開発するだけなら十分といえます。
ですが、可能ならGPUも搭載しておいたほうが良いです。
特に、ゲーム用にアニメーションやムービーを編集する場合、GPUがあれば作業効率は間違いなく向上します。
ゲーム開発用PCの選び方
ここからは、ゲーム開発用にパソコンを選ぶ際のポイントを解説していきます。
ポイントを踏まえたうえでPCを選ぶことで、購入で失敗するリスクを最小限に抑えられます。
デスクトップPCとノートパソコン:どちらを選ぶべきか
外出先でも使用したい場合は、ノートパソコンを選ぶのも良いでしょう。
近年は高性能なゲーミングノートPCも多く販売されており、本格的な3Dゲーム開発にも十分に使用できますよ。
しかし、一般的に同価格帯のデスクトップPCよりも性能は低く、寿命も短い傾向にあります。
発熱を抑えるために消費電力を抑えなければならず、冷却性能もデスクトップPCよりは劣ってしまうためです。
ちなみに、私もゲーミングノートPCを持っていますが、使用5年目でキーボードの一部が反応しなくなりました。
触ってみるとキーボードが高温になっていたので、おそらく熱が原因の故障です。
なので、ゲーム開発用にゲーミングノートPCを買う際は、以上の点は覚悟しておいたほうが良いです。
基本的に自宅でしか作業しないのであれば、デスクトップPCを選ぶのをオススメします。
WindowsとmacOS:どちらのOSを選ぶべきか
iOS向けにもゲームを開発したい場合は、macOSを選ぶ必要があります。
App Storeでアプリをリリースするには、「Xcode」というmacOS専用のツールを使う必要があるためです。
しかし、iOS向けにゲームを作らないのであれば、Windowsを選ぶのが断然おすすめ。
Windowsの場合はPCの価格も低い傾向にあり、ゲーム開発時にさまざまな開発ツールを利用できるからです。
また、iOSアプリをリリースして利益を出すのが、個人ゲーム開発者には難易度が高いのも理由の一つ。
iOSアプリのリリースに使うApp Storeは、開発者の登録料として年間99ドル(約16,000円)かかります。
対して、Androidアプリのリリースに使うGoogle Playは、1回限りの登録料のみで25ドル(約4,000円)しかかかりません。
なので、WindowsやAndroid、またはブラウザ向けにゲームを開発するだけなら、Windows OSを選択するのが最適です。
CPUは「Core i5」または「Ryzen 5」以上を推奨
ゲーム開発においてCPU(プロセッサー)の性能は非常に重要です。
開発に使うツール(UnityやBlenderなど)の動作や処理、CGやムービーのレンダリング速度など、多岐にわたって影響が及ぶからです。
なので、快適にゲーム開発をしたいのであれば、最低でも「インテル Core i5」または「AMD Ryzen 5」クラス以上のCPUは必要になります。
なお、3Dゲームを開発したい場合は、さらに上のクラスのCPUが適しています。
具体的には、8コア以上の「インテル Core i7」または「AMD Ryzen 7」クラス以上のCPUが望ましいです。
ちなみに、筆者が使っているパソコンには「Core i7」のCPUが搭載されています。
UnityやBlenderもサクサクと動作するので、快適にゲーム開発できますよ。
あと、CPUを選ぶ際は「世代」には十分にご注意ください。
世代が古いCPUは、2024年現在では「性能が高い」とは言えないものが多く、Windows 11でサポートされない場合があるためです。
したがって、インテル製CPUの場合は、第8世代以降のCore i5クラス以上を。
AMD製CPUの場合は、第3世代以降のRyzen 5クラス以上を選ぶようにしましょう。
CPUのグレードについて
インテル社とAMD社のCPUには、ハイエンドモデル、ミドルレンジモデル、エントリーモデルの各グレードがあります。
具体的には下記のとおりです。
インテルのCore iシリーズでは、Core i9 > Core i7 > Core i5 > Core i3となっています。
つまり、Core i9が最もハイエンドで、Core i3が最もグレードが低いです。
対して、AMDのRyzenシリーズでは、Ryzen 9 > Ryzen 7 > Ryzen 5 > Ryzen 3となっています。
つまり、Ryzen 9が最もハイエンドで、Ryzen 3が最も低いグレードです。
上位のグレードであるほど、同じ世代のCPUの中では性能が高く、価格も高くなる傾向にあります。
CPUの世代の見分け方
CPUの世代の見分け方も簡単に解説しておきます。
下記のとおりです。
インテルのCore iシリーズのCPUの場合は、基本的に先頭の数字で世代を判別できます。
例えば、「Core i7-14700」なら第14世代、「Core i7-9700」なら第9世代という具合です。
また、AMDのRyzenシリーズの場合は、Ryzen世代の判別がややこしくて複雑です。
デスクトップPC版とモバイル版、そして発売年で見分け方が異なります。
デスクトップPC版Ryzenの場合、先頭数字が1なら第1世代、2なら第2世代、3か4なら第3世代、5なら第4世代、7か8なら第5世代です。
つまり、Ryzen 7 5700Xなら第4世代、Ryzen 7 7700Xなら第5世代となります。
モバイル版Ryzenは、2022年以前に発売されたCPUと、2023年以降に発売されたCPUで判別方法が変わります。
あなたはこれからPCを買おうとしているので、後者の判別方法だけを覚えればOKです。
2023年以降発売のモバイル版Ryzenは、先頭から3ケタ目の数字がそのまま世代を表します。
つまり、Ryzen 5 7640HSやRyzen 7 7840HSなら第4世代となります。
基本的に、CPUは世代が新しいほど性能が高い傾向にあります。
注意:13世代と14世代の「Intel Core」CPUで不具合問題が発生中
2024年6月中旬に、インテル社から公式声明が発表されました。
一部の第13世代と第14世代のインテル Core i シリーズのCPUで、クラッシュや安定性に関する不具合が発生しているとのこと。
この不具合の対象はデスクトップPC版のCPUのみで、ノートPC向けのCPUに影響は無いとのことです。
したがって、これからデスクトップPCやCPUを購入する際は、この点に関して注意しましょう。
GPUはミドルレンジ以上が望ましい
3Dゲームを開発する場合は、GPU(グラフィックス / ビデオカード)の性能が非常に重要です。
UE5を使用したり、ゲームに使用する3DCGをモデリングしたり、ムービーを編集したりする際には、GPUの性能が品質向上や作業効率に大きく影響します。
また、2Dゲームを作る際も、GPUによって表現の幅が広がり、品質や作業効率を向上できます。
例えば、3DCGプリレンダリングを活用して滑らかな2Dアニメーションを作成したり、高解像度のイラストを作成して美しいゲームを完成させることができますよ。
なので、3Dゲームを開発する場合は最低でもミドルレンジ以上のGPUを搭載させましょう。
2Dゲームを開発する場合は、ローエンドのGPUでも良いので搭載させておくのが望ましいです。
「NVIDIA GeForce」と「AMD Radeon」:どちらを選ぶべきか
ちなみに、GPUの主要なメーカーとしてはNVIDIA社とAMD社があります。
どちらかというと、ゲーム開発においてはNVIDIA社製のGPUのほうがおすすめ。
開発ツールやソフトウェアとの最適化が進んでおり、利用者も多いためトラブル発生時にも解決策を豊富に入手できるからです。
筆者のパソコンにも、NVIDIA社のGeForceシリーズのGPUが搭載されています。
UE5でテストプレイする際もスムーズですし、3Dモデリング時も快適に作業できます。
とは言いつつも、AMD社のGPUでも基本的に何ら問題なくゲーム開発できます。
なので、上記でお伝えしたことがあまり気にならなければ、AMD社のGPUを選んでも全然OKです。
3Dゲーム開発ではVRAM容量が多いGPUを選ぼう
また、GPUにはVRAM(ビデオメモリ)という、映像出力に使用される専用のメモリが搭載されています。
ゲーム開発においては、少なくとも4GB、可能なら8GB以上のVRAMが望ましいです。
なぜなら、描画が遅れたり、3DCGのテクスチャが正常に表示されなくなる可能性があるからです。
特に、UE5でゲーム開発する場合やBlenderで3Dモデリングする際に、VRAM容量の影響が顕著に現れます。
なので、ゲーム開発用にGPUを選ぶ際は、可能な限りVRAM容量の多い製品を選んだほうが失敗しません。
メモリは16GB以上は必要
ゲーム開発において、メモリ(RAM)の容量も重要です。
メモリが少ないと、ゲームエンジンを安定して動かすのが難しくなります。
また、複数のアプリケーションを同時に起動するのも難しくなってしまいます。
実際、昔は筆者も4GBメモリと8GBメモリのPCを使ってゲームを作っていました。
あの頃は開発に使うツールも頻繁にフリーズしていましたし、クラッシュも何度も発生していました。
でも、16GBメモリに変えてから現在まで、そんなトラブルはほとんど発生していません。
ブラウザで複数のタブを開いても重くならないので、資料を見ながらゲーム開発することもできています。
なので、ゲームを開発する際には、メモリ容量が多いPCが適しています。
動作がカクつくことなく快適にゲーム開発を行いたいなら、少なくとも16GB以上は必要です。
ちなみに、これは筆者に限らず、他のゲーム開発者の方も同じ意見です。
実際に、筆者のX(旧Twitter)でアンケートをとった結果、下記のような結果が得られています。
【アンケート】
— ドッド工房@ゲーム制作者でブロガー (@AtelierDodd) 2021年3月22日
ゲーム制作用パソコンにメモリは何GB必要だと思いますか?
【アンケート】ゲーム制作用パソコンにメモリは何GB必要だと思いますか?32GB 50% 16GB 40.5% 8GB 7.1% 4GB 2.4% 42票 最終結果 午後8:42 · 2021年3月22日
以上のアンケート結果によれば、投票した42人のうち90.5%は16GB以上のメモリが必要であると考えています。
特に、32GBに投票した人は50%に達しています。
なので、予算に余裕があれば、メモリは32GBを搭載しておいたほうが良いでしょう。
特に、UE5を使用する場合はメモリ使用量が多いので、余裕をもって64GBあっても問題ありません。
ストレージは500GB以上を推奨
ストレージの容量は、少なくとも256GBあればなんとか使えます。
とはいえ、快適かつ効率的にゲーム開発をするなら500GB以上を推奨します。
なぜなら、ゲームエンジンのデータサイズが大きく、アセット(素材)をダウンロードしていくとすぐに容量が足りなくなるからです。
特に、3Dゲームを開発する場合は、1つ1つのアセットのデータサイズが大きいので、500GBは無いとまず足りません。
なので、快適にゲーム開発をしたい場合は、500GB以上のストレージを選ぶことをおすすめします。
ちなみに、これからストレージを選ぶなら、HDDよりもSSDのほうが断然おすすめ。
なぜなら、SSDのほうが読み書き速度が高速で、音も静かだからです。
HDDよりもソフトウェアの起動がスムーズで、データの書き出し速度も速いです。
つまり、SSDのほうが効率よくゲーム開発を行えます。
とはいえ、SSDはHDDよりも価格が高い傾向にあります。
コスパを重視するなら、SSDとHDDの両方を組み合わせて使うのがオススメです。
例えば、OSやよく使う開発ツールなどはSSDにインストール。
素材や開発データのバックアップなどは、HDDに保存するという使い分けが良いでしょう。
実際、筆者も上記のようにSSDとHDDを使い分けています。
ストレージは増設や外付けも可能なので、とりあえずはSSDで500GBあれば大丈夫です。
足りなくなったら後でHDDなどを追加しましょう。
失敗しないPCの購入方法
結論、コスパを重視しつつ安心してPCを購入したい場合は、専門ショップ(PCメーカー)のネット通販で買うのが最もオススメです。
特に、BTO(受注生産)のパソコン通販や、大手PCメーカーのオンラインストアを利用して、新品のパソコンを購入するのが最も失敗のリスクが低いです。
その理由は下記のとおり。
- スペックの割に価格が高くないのでコスパが良い
- BTOの場合、注文時にメモリやストレージの容量などをカスタマイズできる
- 保証やサポートをしっかり受けられるから安心できる
- オプションで追加しない限り、余計なソフトウェアをインストールされることもない
- 自作PCのように、組み立てる手間や知識が必要ないのでタイパ(時間対効果)が良い
ちなみに筆者は、これまでにPCを6台買っており、家電量販店とネット通販(BTOショップ)のどちらでもPCを購入したことがあります。
自作PCを組み立てたこともありますが、そのうえで「専門ショップ(PCメーカー)のネット通販で買うのが一番オススメだ」と断言します。
なので、ゲーム開発に使う高性能なパソコンを買うなら、専門ショップ(PCメーカー)のネット通販を使いましょう。
おすすめのPCメーカーとパソコン購入サイト
筆者はこれまでに5社以上のメーカーのPCを利用してきました。
その中でも特に、以下の3社のパソコンから選ぶことをあなたにオススメします。
高性能かつ価格もリーズナブルで、サポートも信頼できるからです。
ちなみに筆者も、次のPCも間違いなく以下のサイトのどれかから購入します。
- マウスコンピューター
BTO(受注生産)パソコンを購入できるネットショップ。
国内生産の高品質なパソコンを比較的に安価で購入可能。
24時間・365日の電話サポート体制も整っている。
性能・品質・サポートを重視して、国内生産の高性能パソコンを購入したいあなたに最適です。
こちらは国内生産で、サポートや保証もしっかりしています。
なので、初めて利用する場合にも安心です。
水冷式デスクトップPCや高解像度ディスプレイのノートパソコンなど、豊富なラインナップで用意されています。
このサイトを利用すれば、あなたは間違いなくゲーム開発に最適なPCを見つけられますよ。
実際、私が所持しているパソコンの一つがマウスコンピューター製です。
こちらのPCは購入して以来、ゲーム開発や大学の講義などでフル活用してきました。
現在も壊れていないので、サブPCとして使用しています。
- HP Directplus -ゲーミングパソコン-
有名パソコンメーカー「日本HP」のオンラインストア。
高性能かつデザイン的にも優れたパソコンを、リーズナブルな価格で購入可能。
メールだけでなく電話によるサポートにも対応している。
コスパ・デザインを重視して、性能の良いパソコンを購入したいあなたにオススメです。
日本HPは、アメリカの大手パソコンメーカーHPの日本法人です。
HPのパソコンは国内でも高いシェア率を誇るので、会社や学校などで使っている方も多いと思います。
特に、ノートパソコンをコスパよく買いたい場合には適したオンラインストアです。
高性能でデザイン的にも優れた機種が多く、しかもリーズナブルな価格で購入できますよ。
かくいう私も、実際にHPのパソコンを大学の研究室で使っていました。
データベースを扱う研究だったので、SQLやAccessも使っていましたが、サクサク動かせましたよ。
- パソコン工房 -ゲームパソコン-
BTOパソコンやPCパーツ・周辺機器などの販売を行うネットショップ。
国内生産のPCブランド「iiyama PC」をはじめ、カスタマイズ可能なBTOパソコンが豊富に購入可能。
コスパを重視して、国内生産のゲーミングPCを購入したいあなたにオススメです。
特に、デスクトップPCをコスパよく購入したい場合には適したネットショップです。
豊富なラインナップで用意されており、CPUやGPUの評価値(ベンチマーク)が各モデルごとに掲載されています。
つまり、直感的に製品の比較ができるので、あなたにぴったりのPCを見つけられます。
実際に筆者も、2019年8月にパソコン工房を利用してゲーミングPCを購入しています。
2024年の現在もメインPCとして、ゲーム開発や3DCGの作成などに活用しています。
さて、次はいよいよゲーム開発者の筆者が、あなたにおすすめのパソコンをご紹介します。
上記で挙げた3社から、さまざまな製品を比較して厳選しました。
3Dゲーム開発におすすめのパソコン
まずは、3Dゲーム開発におすすめのパソコンからご紹介します。
デスクトップPCとノートパソコンをそれぞれ2つずつ厳選しました。
どれも先ほどお伝えした「3Dゲーム開発向けの推奨PCスペック」を満たしています。
UnityやUE5、そしてBlenderの利用を想定して厳選したPCです。
それでは、ご覧ください!
デスクトップPCのおすすめ2選【3Dゲーム開発向け】
3Dゲーム開発用には、以下のデスクトップPCがおすすめです。
NEXTGEAR JG-A7G7S
モデル名 | NEXTGEAR JG-A7G7S |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen 7 7700 |
グラフィックス | GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB M.2 SSD |
価格 (税込) | 259,800円~ |
高品質グラフィックの3Dゲーム開発も快適にこなせる「水冷式の高性能ゲーミングPC」です。
このパソコンを手にすれば、あなたの可能性は圧倒的に広がります。
UE5やUnityを存分に動かせる「本格的な3Dゲーム開発環境」を手にできますよ。
CPUとGPUともに非常に高性能。
特にGPUの性能が非常に優れており、BlenderやMayaで3DCGを作成する際も快適に動作します。
ビデオメモリ(VRAM)の容量も12GBあるので、大きなテクスチャでも思う存分に扱えますよ。
また、水冷CPUクーラーなので冷却性能にも優れており、長時間にわたって作業する際にも安心です。
空冷式よりもCPUの発熱が抑えられるので、パフォーマンスが安定しやすくなります。
注文時にメモリを32GB以上にカスタマイズすることで、UE5で大規模なアセットを使ってゲームを作れます。
あなたの思い描く「美しいグラフィックのゲーム」は、このパソコンで作れば実現できますよ。
iiyama PC LEVEL-M7P5-R57X-ST5X
モデル名 | LEVEL-M7P5-R57X-ST5X |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen 7 5700X |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 Ti 16GB |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB M.2 SSD |
価格 (税込) | 197,800円~ |
本格的な3Dゲーム開発を実現できる「コスパに優れた高性能ゲーミングPC」です。
費用を少しだけ抑えたい場合は、こちらのパソコンもおすすめ。
基本構成のままでも、大容量のビデオメモリとメモリが搭載されていてリーズナブルです。
1つ前でご紹介した「NEXTGEAR JG-A7G7S」と比べると、GPUの性能は少し控えめ。
ですが、ビデオメモリが16GBもあり、UE5やBlenderなどを使う上で十分な性能があります。
コスパよく本格的な3Dゲーム開発環境を手に入れたいあなたに最適なパソコンです。
ノートパソコンのおすすめ2選【3Dゲーム開発向け】
以下のノートパソコンも、3Dゲーム開発用におすすめです。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-A
モデル名 | NEXTGEAR J6-A7G60GN-A |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen 7 7840HS |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB M.2 SSD |
ディスプレイ | 16インチ / ノングレア / WUXGA / 165Hz |
バッテリー動作時間 | 動画再生: 約4.5時間 / アイドル状態: 約7時間 |
価格 (税込) | 199,800円~ |
サクサク処理が可能で、安定した動作でゲームエンジンを使える「大容量メモリのゲーミングノートPC」です。
このパソコンを持つだけで、あなたは本格的な3Dゲーム開発環境を手軽に実現できます。
UnityやUE5を使って、いつでもどこでも自由にゲーム開発を楽しめますよ。
大容量のメモリとGen4のSSD、さらに高性能なCPUとGPUで、1,920×1,200ドットの画面は映像表示がなめらか。
本格的に3Dゲーム開発するうえで、このノートパソコンがあれば申し分ありません。
自宅や外出先で本気で作業に取り組みたいあなたに最適です。
iiyama PC LEVEL-15FXA61-R7-RM4X
モデル名 | LEVEL-15FXA61-R7-RM4X |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen 7 8845HS |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB M.2 SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ / ノングレア / フルHD / 144Hz |
バッテリー動作時間 | 動画再生時: 約4.2時間 / アイドル時: 約5.6時間 |
価格 (税込) | 194,800円~ |
Unityで3Dゲームを作るのに十分な性能を満たした「高速駆動のゲーミングノートPC」です。
UnityやGodotなどをメインで使う場合には、こちらのノートパソコンも適しています。
正直にお伝えしますが、1つ前にご紹介した「NEXTGEAR J6-A7G60GN-A」のほうがオススメ。
同じくらいの価格で、メモリ容量もストレージ容量も大きく、バッテリー動作時間も長いためです。
このPCを選ぶメリットを強いて挙げるなら、1つ前にご紹介したPCよりも少し安く買えることくらいです。
購入費用を数千円でも抑えたいのであれば、こちらのノートパソコンを検討する価値は十分あります。
2Dゲーム開発におすすめのパソコン
続いて、2Dゲーム開発におすすめのパソコンをご紹介します。
デスクトップPCとノートパソコンをそれぞれ2つずつ厳選しました。
こちらもすべて、先ほどお伝えした「2Dゲーム開発向けの推奨PCスペック」を満たしています。
UnityやGodot、そしてRPGツクールMZの利用を想定して厳選したPCです。
ちなみに一応、こちらのパソコンでも3Dグラフィックの品質を落とせば、3Dゲームの開発が可能です。
それではご覧ください!
デスクトップPCのおすすめ2選【2Dゲーム開発向け】
2Dゲーム開発用には、以下のデスクトップPCがおすすめです。
iiyama PC SOLUTION-M0P5-R57X-RL2X
モデル名 | SOLUTION-M0P5-R57X-RL2X |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen 7 5700X |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB M.2 SSD |
価格 (税込) | 149,800円~ |
快適な2Dゲーム開発と3Dゲーム開発を実現できる「コスパに優れたデスクトップPC」です。
このパソコンを使えば、あなたは2Dゲームも3Dゲームもどちらも問題なく作れます。
UnityやGodotを用いるなら、快適に3Dゲームを開発することもできる性能です。
Blenderも十分に使える性能で、大きなテクスチャを使わない限り、3Dモデリングなども問題なくこなせます。
もちろん、クリスタなどのペイントソフトも軽快に動作するので、2Dゲーム開発は非常に快適。
特に、2Dゲーム開発やスマホ向け3Dゲームアプリを作るあなたは、このPCを選んでおけば間違いありません。
iiyama PC LEVEL-M17M-124F-RLX
モデル名 | LEVEL-M17M-124F-RLX-BLACK |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i5-12400F |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB M.2 SSD |
価格 (税込) | 129,800円~ |
Unityでゲーム開発するのに必要十分な性能を満たした「ゲーミングPC」です。
ゲーム開発用PCの購入費用を可能な限り抑えたい場合、こちらを選ぶのもおすすめ。
1つ前にご紹介した「SOLUTION-M0P5-R57X-RL2X」と比べて、CPUの性能が控えめ。
なのでその分、リーズナブルな価格で手に入ります。
ですが、このパソコンでもUnityやGodotを使った3Dゲーム開発ならある程度こなせます。
つまり、2Dゲーム開発は余裕でサクサクこなせるスペックです。
イラストやドット絵をメインにしたゲームを作りたい場合は、このパソコンがあれば十分であると断言します。
3Dモデリングにもチャレンジできる性能で、ゲーム開発用の入門機としても適していますよ。
ノートパソコンのおすすめ2選【2Dゲーム開発向け】
以下のノートパソコンも、2Dゲーム開発用におすすめです。
Victus by HP 16-r0009TX スタンダードモデル
モデル名 | Victus by HP 16-r0009TX |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i5-13500HX |
グラフィックス | GeForce RTX 4050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
ディスプレイ | 16.1インチ / ノングレア / フルHD / 144Hz |
バッテリー動作時間 | 最大7.5時間 |
価格 (税込) | 140,000円~ |
なめらかな映像表示で、サクサクと快適にゲーム開発が楽しめる「ゲーミングノートPC」です。
このパソコンを持てば、あなたはいつでもどこでも快適にゲーム開発できます。
UnityやGodotであれば、2Dゲームだけでなく3Dゲームの開発にもある程度使える性能です。
ディスプレイも快適に見るためのサイズと性能を有しており、ゲームイラストを描くのにも困りません。
ドット絵を打ったり、ゲームのUI表示位置などの細かな修正をする際にも適しています。
「基本は2Dゲームをメインで作るけど、3Dゲームも作ってみたい」というあなたに最適です。
Victus by HP 15-fa1259TX スタンダードエクストラモデル
モデル名 | Victus by HP 15-fa1259TX |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i5-12500H |
グラフィックス | GeForce RTX 4050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB M.2 SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ / ノングレア / フルHD / 144Hz |
バッテリー動作時間 | 最大6時間 |
価格 (税込) | 130,000円~ |
持ち運びでのゲーム開発にも適した「コスパに優れたゲーミングノートPC」です。
購入にかかる費用をなるべく抑えたい場合は、こちらのノートPCもおすすめ。
快適に2Dゲーム開発するのに十分な性能があり、価格もリーズナブルです。
1つ前にご紹介した「Victus by HP 16-r0009TX」と比べ、CPUの性能が控えめ。
とはいえ、3Dゲーム開発にも一応チャレンジできる性能で、2Dゲームをかなりスムーズに作れる性能です。
15.6型の液晶画面にはなめらかな映像が映し出され、Unityを起動しても問題なく動作可能。
持ち運びに困らないサイズかつ、バッテリー動作時間も最大6時間で、外出先での使用にも適しています。
2Dゲーム開発用として、まさにぴったりのノートパソコンといえます。
まとめ
今回は、ゲーム開発に必要なPCスペックとパソコンの選び方、そしておすすめのPCをご紹介しました。
使用する開発ツールや作るゲームによって、必要なPCスペックは異なります。
なので、あなたがどんなゲームを開発したいのかを考えたうえで、パソコンを選ぶようにしましょう。
パソコンはあなたの可能性を広げる重要なツールです。
PCのスペックが良いだけで、あなたの作れる内容の幅が広がり、身に着けられるスキルも圧倒的に増えます。
実際、私は低スペックPCから買い替えたことで、「3DCGを扱うゲーム開発」や「UnityやUE5の使用」など、実現できることが増えました。
スペックの良いPCは決して安くはありません。
でも、スペックの良いPCを持てば、あなたの可能性は確実に広がります。
なのでやっぱり、スペックの良いPCはオススメですよ。
頑張るあなたにとって、パソコンの購入が無駄な出費になることは決してありません。
思い切って高性能なPCを手に入れ、あなたの思い描く最高のゲームを開発しましょう!
パソコンを購入したら、次は最適なモニターを手に入れましょう。
色域の広さやリフレッシュレートなど、実はモニターを選ぶ際にも押さえておくべき要点があります。
下記の記事で、パソコンを使うあなたに向けて、モニターの選び方を解説しました。
どうぞ参考にご覧ください。
»PCモニター(ディスプレイ)の選び方【ゲーム・制作作業を快適に】