自作ゲームが売れない時にすべきこと【個人制作の売上を伸ばす方法】
自作ゲームを制作して販売を開始した!
だけど全然売れない…。
やっぱり個人ゲーム制作で稼ぐのは難しいのかな?
自作ゲームが売れない時、どうやって売上を伸ばせばいいか教えてほしい!
こんな悩みの解決をお手伝いします。
この記事の内容
- 自作ゲームが売れないときにすべきことを7つ解説
せっかく頑張って制作した自作ゲームが、全然売れないと悲しくなりますよね。
個人制作で自作ゲームを売るのが難しいのは事実です。
しかし、一部の人はちゃんと売れているのもまた事実です。
では、売れているゲームと売れていないゲームの違いは何なのか?
結論、マーケティングをきちんと行っているかどうかの違いです。
マーケティングを適切に行えば、売れない自作ゲームでもある一定数までは売上を伸ばすことが可能になります。
この記事では、「自作ゲームが売れないときに何をすべきなのか」をマーケティングの観点も交えつつ解説します。
今売れていないからと諦めるのはまだ早すぎます。
この記事で挙げることは最低限実践しましょう!
自作ゲームが売れない時にすべきことは7つ
結論、自作ゲームが売れないときにすべきことは7つあります。
それは下記のとおりです。
- 販売ページを改善する
- セールスライティングでゲーム紹介文を書く
- ブログやSNSで集客を図る
- 無料体験版も公開する(フリー戦略)
- ECサイト(販売サイト)を変える
- ゲームタイトルを変える
- 販売価格を下げる
順番に解説していきます。
その①:販売ページを改善する
1つ目にすべきことは、販売ページの改善です。
ユーザーがゲームを買うか決めるときに、最もチェックするのが販売ページになります。
なので、販売ページで手を抜いたらそのゲームが売れる可能性は低くなります。
逆にしっかり作りこめば、それだけ売れる可能性も高くなるわけです。
さて、販売ページの改善方法は下記のとおりです。
- 興味をひくサムネイルに変更する
- 掲載するスクリーンショットを作りこむ
- ゲーム説明文に検索キーワードを必ず入れる
- プロモーションビデオ(PV)を掲載する
それぞれ詳しく解説していきます。
興味をひくサムネイルに変更する
サムネイルとは、販売サイトのゲーム一覧で表示される小さな画像のことです。
「Steam」や「DLsite」などの「他のゲームと一緒に一覧で表示される画像」を思い浮かべてください。
このサムネイルを、ユーザーの興味のひくものに変更しましょう。
もしサムネイルがユーザーの興味をひくものになっていない場合、ゲームの個別販売ページにすらアクセスしてもらえません。
なぜならサムネイルは、ゲームの販売ページにアクセスする前に、ユーザーが一番最初に見る部分だからです。
さて、「興味をひくサムネイル」を作る際に意識すべきことは下記のとおりです。
- そのゲームを遊ぶメインターゲットに合わせる
(例) オセロゲームなら、オセロの石をサムネイルに入れる - そのゲームの特徴的な要素を一瞬で分かるようにする
(例) 美少女ゲームなら、美少女キャラクターをサムネイルに入れる - そのゲームの雰囲気を一瞬で分かるようにする
(例) ホラーゲームなら、不気味なフォントや色合いでサムネイルを作りこむ
こんな感じです。
要するに「どんなゲームなのかを一瞬で分かるようにする」ということを、とにかく意識してみてください。
サムネイルは他のゲームと一緒に一覧で表示されます。
ゲームを探すユーザーに「私の遊びたいゲームかもしれない!」と思わせるのが重要です。
掲載するスクリーンショットを作りこむ
スクリーンショットとは、ゲームプレイ時の画面キャプチャ画像のことです。
販売ページにスクリーンショットを掲載することで、そのゲームがどんなゲームなのかを視覚的・直感的に理解してもらえます。
さて、このスクリーンショットを掲載する際には注意点があります。
それは下記のとおりです。
- 「単純にゲームを起動した順のスクリーンショット」は掲載しないようにする
(例) 「タイトル画面」「オープニング画面」「ゲーム開始時冒頭」のような掲載はNG - 「暗すぎて見にくいスクリーンショット」は掲載しないようにする
(例) ホラーゲームなど「黒」の比率が多いゲームは特に要注意 - 「単調な画面のスクリーンショット」を複数掲載しないようにする
(例) RPGなどの戦闘画面のスクリーンショットばかりを掲載するなどはNG
注意点はこんな感じです。
一瞬でもユーザーに「面白くなさそう」と思わせてしまったら、もうそのゲームは売れません。
なので、スクリーンショットでも興味をひく工夫が必要になります。
では、ユーザーの興味をひくためにどんなスクリーンショットを掲載すれば良いのか?
それは下記のとおりです。
- 「そのゲームで体験できるお楽しみ要素」を理解できるスクリーンショットを掲載する
(例) パズルゲームなら、パズルを解いた時の爽快感を強調など - スクリーンショットにキャッチフレーズを入れる
(例) アクションゲームなら、「敵をなぎ倒す爽快アクション!」などの短文を入れる - 3枚くらいのスクリーンショットで「起承転」となるように掲載する
(例) 「姫がさらわれてしまった!」→「剣でモンスターを倒して救いに行こう!」→「姫がさらわれた真実を知ることになる!?」
こんな感じです。
補足として3つ目の「起承転」の方法ですが、重要なのは「結末はどうなってしまうのか?」とユーザーに興味を抱かせることです。
つまり、「起承転結」の「結」は明かさずに、「起承転」の部分だけをゲーム販売ページで紹介するということです。
映画やアニメの予告などでも、同じことをやっていますよね?
スクリーンショットでもあれをマネすればOKです。
ゲーム説明文に検索キーワードを必ず入れる
検索キーワードとは、「ゲーム販売サイトの検索欄」や「Googleなどの検索エンジン」で検索されるキーワードのことです。
よく検索されるキーワードをゲーム説明文に入れることで、検索結果ページにあなたのゲームが表示され、ユーザーに認知されやすくなります。
例えば、ホラーゲームを販売する場合は、下記のように検索キーワードを散りばめたゲーム説明文にします。
リアルで怖い幽霊が驚かしにくる脱出ホラーゲーム!
各ステージに用意された謎解きをクリアして、恐ろしい館からの脱出を目指そう!
不気味な雰囲気とビックリするような恐怖演出があなたを最上級の恐怖におとしいれます!
■特徴
・ドット絵と3DCGを掛け合わせた新感覚のホラーアドベンチャー!
・暗号を解いたりパズルを解いたり、爽快感あふれる謎解き要素が充実!
こんな感じです。
赤字の部分が検索キーワードになります。
ちなみにこの検索キーワードを入れた説明文は、テキトーに書いているわけではありません。
事前に「どんなキーワードが検索されるのか」を調査したうえで書いています。
さて、その検索キーワードの調査の方法は下記のとおりです。
- ラッコキーワードにアクセスする
- 関連する単語を「検索キーワード」欄に入力し、検索ボタンをクリックする
- 「全キーワードコピー(重複除去)」をクリックする
- キーワードプランナー – Google Adsにアクセスする
- 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」欄にペーストする
- 「過去の指標」を選択
- 「月間平均検索ボリューム」で単語の検索頻度を確認する
こんな感じです。
この方法を使えば、「検索キーワード」と「検索される頻度」を調べることができます。
例えば、ホラーゲームなら上の②で「ホラーゲーム」と入力すればOKです。
すると一緒に検索される複合キーワードがずらっと表示されます。
あとは調査したキーワードを使って説明文を書き上げれば完了です。
プロモーションビデオ(PV)を掲載する
本気でゲームを売りたいのであれば、必ずプロモーションビデオ(PV)を掲載しましょう。
PVを掲載することで、「ゲームの見た目」「動作」「サウンド」をユーザーに伝えることができます。
もしスクリーンショットや説明文だけの場合、この「動作」や「サウンド」を伝えることはできません。
ユーザーは自分が求める情報をチェックしたうえで、そのゲームを買うかを判断します。
サウンド(音楽)が良いだけでそのゲームを買う人もいるくらいです。
そういったユーザーへの販売機会を損失しないためにも、必ず自作ゲームのPVは用意しましょう。
しかし、動画編集ができないという方もいると思います。
低クオリティなPVだと、かえって買ってもらえなくなるリスクもありますよね。
そんな時は、動画編集は他の人に依頼しましょう。
すべての作業を一人でこなそうとするのは効率的ではありません。(できたらスゴイですけどね)
手軽にPV制作を依頼する場合は、テレビCMでもおなじみのココナラ というサイトを使うのが便利でオススメです。
有償での依頼になるので、それだけ責任をもって「クオリティの高いPV」を作ってもらえますよ!
本気で作ったゲームを売るためなら、数千円の依頼費は安いものです。
必要な投資だと思ってPV制作を依頼してみましょう。
依頼の方法について詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
参考»ゲーム制作の作業や素材作成を依頼する方法【手軽・格安で委託も!】
その②:セールスライティングでゲーム紹介文を書く
2つ目にすべきことは、セールスライティングでゲーム紹介文を書くことです。
「セールスライティング」とは、その名の通り「モノを売るための文章を書くこと」です。
普段、あなたが目にする商品紹介ページのほとんどに、このセールスライティングが使われています。
それだけモノを売る基礎として、セールスライティングが重要ということです。
逆にセールスライティングを使わないと単なる運任せになり、安定して売れていくのは難しくなります。
つまり、このセールスライティングをゲーム紹介文に応用することで、
あなたの自作ゲームの売上を伸ばすことができます!
とはいえ、セールスライティングは誰でも今すぐに書けるというものではありません。
ノウハウや知識がある人にしか基本的に書けないものです。
では、セールスライティングのノウハウや知識をどうやって手に入れるか。
それは本を読めば解決です。
実際にセールスライティングで本当に役立っている本を1冊のみに厳選してみました。
これだけは読んでおくべきということです。
『セールスライティング・ハンドブック』
セールスライティングの基礎と基本がこの一冊で詳しく学べます。
具体例も豊富に紹介されており、それをそのまま応用することも可能。
実際に私も昨年に読了し、今でも何度も読み返している良書です。
それだけ「モノを売るための文章ノウハウ」がこの本には詰まっており、さらにゲームの宣伝でも重要な「広告コピーの知識」も身に付きます。
この本を読めば、セールスライティングの重要性に気づいていない他のゲーム制作者を出し抜くことができます。
次に紹介する「集客」でも大いに役立つので、読んでおいて損はしないと思います。
その③:ブログやSNSで集客を図る
3つ目にすべきことは、ブログやSNSを活用して集客を図ることです。
ブログやSNSの活用は、あなたの自作ゲームを知ってもらうきっかけになります。
つまり、最終的に販売ページへのアクセスを増やすということです。
なぜブログやSNSなのか?
それはインターネットでの集客には最も適しているからです。
実際に私もこのブログやSNS(Twitter)を運用し、自作ゲームページへのアクセスを獲得できています。
- ブログでは、Googleなどの検索で訪問する人に、自動的に情報を届けることが可能
- SNSでは、フォローしていただいている方に、一時的に情報を届けることが可能
つまり、ブログやSNSはあなたの自作ゲームを半自動で常に宣伝してくれるマシンということです。
もし、あなたがまだブログやSNSを十分に活用していないのであれば、今からでも遅くないので始めたほうが損しないと思います。
ブログの始め方については下記記事で解説しています。
参考»【初心者向け】ブログの始め方を完全解説【収入を得る方法まで】
ブログ自体でも収入を得られるので、その方法も紹介しています。
ゲーム制作費などに充てましょう
SNS(Twitter)を運用する際は、運用効率化ツールSocialDogを使うのが便利です。
このツールを使うことで、予約投稿やフォロワー分析などが可能になり、Twitterを効率的に運用して集客を図ることができます。
私も1年以上利用しており、現在40万以上のアカウントで利用されているようです。
また、集客を図る方法は他にもあります。
メディアサイトにプレスリリースを送るという方法です。
ほとんどの場合、単なる一時的な集客になるケースが多いですが、それでも一定数の集客効果は見込めるので、プレスリリースを送って紹介してもらうのもオススメです。
ちなみに、自作ゲームのプレスリリースが送れる主なサイトは下記のとおり。
- 4Gamer.net
- AUTOMATON
- ファミ通.com
- もぐらゲームス
こんな感じです。
基本的に無料でプレスリリースを送れるところがほとんどです。
ただし、メディアサイトは一日に掲載される記事数が多いです。
掲載してもらえてもすぐに他の記事に埋もれることになると思います。
結局のところ継続的な集客を行うには、やはり自分でブログやSNSを運用して集客を図るのが重要になるということです。
その④:無料体験版も公開する
4つ目にすべきことは、無料体験版も公開することです。
無料体験版を公開することで下記のメリットがあるからです。
- ユーザーの購入前の不安を取り除ける
(例) 「自分のデバイスで本当に動作するのかな?」「自分が本当に求めているゲームかな?」など - 購買意欲を高めることも期待できる
(例) 「体験版でこれだけ面白かったし、製品版も遊んでみようかな!」など - 無料なので多くのユーザーが手にし、口コミで広がることも期待できる
(例) 「このゲームの無料体験版をプレイしたけど面白かったよ!」など
こんな感じです。
マーケティングにおいて広く捉えれば、無料体験版の配布は「フリー戦略」というビジネスモデルの一種です。
多くの人は「有料」よりも「無料」に強く心が動かされるので、この「無料で訴求する」のは効果的な手段になります。
ただし、無料体験版を配布する際の注意点もあります。
それは、「本当の楽しみは製品版までとっておく」ということです。
先ほどのスクリーンショットでも挙げた「起承転」を意識しましょう。
無料体験版では「結」は見せないようにし、ユーザーに先が遊びたくて仕方ない状態にするのが重要です。
その⑤:ECサイト(販売サイト)を変える
5つ目にすべきことは、ECサイト(販売サイト)を変えることです。
基本的には売る場所よりも売り方のほうが大事ですが、どれだけ努力しても売れないのであれば販売サイトに原因がある可能性もあります。
例えば、購入手続きの手軽さやサービスの信頼性などが影響を与えることがあります。
あなたの使用している販売サイトは手軽に購入できるようになっていますか?
なので、あなたのゲームが売れやすいサイトを探して販売サイトを変えてみましょう。
自作ゲームの販売におすすめのサイト5つを下記記事で紹介しています。
参考»自作ゲームをネットで販売する方法【ゲーム制作】
とりあえずそれぞれのサイトで試しに販売してみるのがオススメです。
その⑥:ゲームタイトルを変える
6つ目にすべきことは、ゲームタイトルを変えることです。
どんなにゲーム内容がよくても、ユーザーの興味がゲームタイトルで失せてしまって売れずに損している場合もあるからです。
端な例ですが、シリアスで泣けるような感動的なゲーム内容なのに、タイトルが「ゴリラファンタジタジ」だったら買いませんよね?
また、下記の場合もゲームが売れない原因になりえます。
- 漢字の多用(フリガナなし)
- 常用外漢字の使用(フリガナなし)
- 外国語タイトル(フリガナなし)
- 長文すぎるタイトル(略称なし)
- 短文すぎるタイトル(※他の作品と被りやすい)
これの何がマズいかというと、「読みにくい」「検索しづらい」という点です。
インターネットで自作ゲームを売っていく以上、検索されやすさと口コミは非常に重要になります。
タイトルが読めなくて、口コミが広まらない可能性も高くなりますし、検索しづらくて、興味を持っていたユーザーが離れてしまう可能性も高くなります。
なので、もしこれらに該当するゲームタイトルをつけている場合は、可能な限り変更することをおすすめします。
ゲームタイトルの適切なつけ方について下記記事で詳しく解説しています。
参考»ゲームタイトルの決め方【適切なつけ方でダウンロード数アップ】
その⑦:販売価格を下げる
最後にすべきことは、自作ゲームの販売価格を下げることです。
下げるといってもやみくもに値下げをしてはいけません。
今まで買ってくれたユーザーに対し、損した気分を負わせることになるからです。
あくまで値下げは、どうしても自作ゲームが売れないときの最終手段です。
また、リリースから月日が経ち、古くなったときなどに実施する手段です。
なので基本的には、発売時から適正価格で販売するようにしましょう。
ゲーム内容的には一般的に500円程度の価値の作品なのに、労力や時間がかかったからと言って1,000円で販売してしまうのはNGです。
500円なら売れていたものでも、1,000円で販売したために売れないという危険性もあります。
客観的に見て、自分ならそのゲームをいくらなら買うかを判断するようにしましょう。
ただし、どうしてもいくらで売ればいいのか分からないときは、3つの「価格帯・エディション」で分けてゲームを公開するという方法もあります。
いわゆる「松竹梅の法則(ゴルディロックス効果)」の活用です。
ちなみにこの場合は、真ん中の価格のゲームが売れやすくなります。
まとめ:自作ゲームが売れない時は諦めずに改善しよう!
今回は「自作ゲームが売れないときにすべきこと」を解説しました。
今回の記事内容をまとめると下記のとおりです。
今回の内容
- 販売ページを改善する
- 興味をひくサムネイルに変更する
- 掲載するスクリーンショットを作りこむ
- ゲーム説明文に検索キーワードを必ず入れる
- プロモーションビデオ(PV)を掲載する
- セールスライティングでゲーム紹介文を書く
- セールスライティングは本を読んで学ぶ
- ブログやSNSで集客を図る
- ブログ運営はWordPressがおすすめ
- SNS運用は効率化ツールを使うのがおすすめ
- 無料体験版も公開する(フリー戦略)
- 顧客ユーザーの不安を取り除く
- 無料を訴求して認知度を上げる
- ECサイト(販売サイト)を変える
- 自作ゲームが最も売れやすいサイトを見つける
- ゲームタイトルを変える
- 読みやすい・検索しやすいタイトルを意識してつける
- 販売価格を下げる
- 客観的な適正価格で販売する
自作ゲームが売れないときは、上記のことを最低限実践しましょう。
売れないからと諦めないでください。
学習と改善を繰り返し、あなたの自作ゲームの売上を伸ばしていきましょう!