PCモニター(ディスプレイ)の選び方【ゲーム・制作作業を快適に】
ゲームプレイやコンテンツ制作が快適にこなせるPCモニターが欲しいです。
でも、どのモニターを選べば良いのか悩んでいます。
おすすめのPCモニターと、モニターの選び方をわかりやすく教えてください!
こんなご要望にお応えします。
この記事の内容
- ゲームプレイやコンテンツ制作におすすめのPCモニターをご紹介
- フルHDとWQHDで、各4製品ずつ厳選(コスパと信頼性を重視)
- PCモニターの選び方を解説
今回は、ゲーマーやクリエイターに最適なPCモニターについて解説します。
PC用にモニターを買うときって悩みますよね。
決して安い買い物ではありませんし、さまざまな種類のモニターが売っているので、どの製品にすべきか結構悩まれるかと思います。
実際、私も初めてPCモニターを買ったときはかなり悩みました。
製品の仕様を細かく確認したり、複数の製品を比較したりと本当に手間がかかりますよね。
そこで今回は、ゲーマーやクリエイターにおすすめのPCモニターを、コスパと信頼性を重視して選び抜きました。
本来あなたがモニター選びにかけるはずだった労力と時間を、この記事を読んで圧倒的に削減してください!
また、失敗しないモニターの選び方も分かりやすく解説していきます。
モニター選びの知識を身に着けて、あなたにとって「本当に満足のいくPCモニター」を手に入れましょう。
この記事を読めば、あなたは「ゲームプレイやコンテンツ制作が快適にこなせるPCモニター」を必ず知ることができます。
それではご覧ください!
ゲームプレイやコンテンツ制作作業におすすめのPCモニター
まずは、オススメのPCモニターからご紹介していきます。
主に、下記の用途で使える最適なPCモニターを厳選しました。
- アクションゲームやFPSなど「動きの速い3Dゲーム」を快適にプレイできるPCモニター。
- ゲーム制作・イラスト制作・動画編集など「コンテンツ制作」が快適にこなせるPCモニター。
なので、ご紹介するのはすべて、下記の条件を満たしたPCモニターです。
- 液晶パネルの種類は、IPSパネル(ADSパネル)。
→広視野角で色ずれも少なく済むようにするため。 - 液晶ディスプレイの表面処理は非光沢(ノングレア)。
→外光やモノの映り込みを少なくし、長時間使用しても目を疲れにくくするため。 - リフレッシュレート(1秒間に画面が書き換わる回数)は120Hz以上。
→なめらかに映像を見られるようにするため。 - 応答速度(色が切り替わるのにかかる速度)は5ms以下。
→映像の残像感を少なく済むようにするため。
つまり、一般的に「ゲーミングモニター」と称される高性能モニターに限定しています。
そんな数あるゲーミングモニターの中から、「コストパフォーマンス」と「メーカーの信頼性」を重視し、おすすめのPCモニターをピックアップしました。
どのモニターも時間をかけて慎重に選んでいます。
あなたのモニター選びの参考にご覧ください!
おすすめのフルHDモニター
まずは、最も主流な「フルHD解像度のPCモニター」からご紹介していきます。
なお、すべて23.8インチで、縦横比は16:9です。
フルHDモニターの性能的に、「ロースペック~ミドルスペック」のPCを使っている場合に最適といえます。
ちなみに、フルHDのゲーミングモニターは、基本的に2万円~3万円くらいが相場です。
IODATA「EX-LDGC243HDB」
色域 | HDR機能 | 接続端子 | 高さ調節 | 角度調節 | スピーカー |
---|---|---|---|---|---|
情報なし | 対応 | HDMI / DP | 可能 | 可能 | あり |
迷ったらコレ!
日本企業アイ・オー・データ機器が販売する「高速駆動のフルHDゲーミングモニター」です。
このモニターを持てば、あなたはゲームとコンテンツ制作の両方を快適に楽しめます。
実際、モニターとしての性能は優秀で、購入後にサポートもしっかり受けられるので安心です。
IPSと同じく広視野角なADSパネルが採用されています。
なので、どの方向からディスプレイを見ても映像が鮮やか。
HDRにも対応しているので、ある程度クリアでリアルな映像表現も楽しめますよ。
高さ調節や角度調節もできるので、常に正しい姿勢で使用可能。
「ゲームをめいっぱい楽しみたい!」「快適に作業したい!」そんなあなたに最適なPCモニターです。
LG「UltraGear 24GN650-BAJP」
色域 | HDR機能 | 接続端子 | 高さ調節 | 角度調節 | スピーカー |
---|---|---|---|---|---|
sRGB 99% | 対応 | HDMI / DP | 可能 | 可能 | なし |
コスパで選ぶならコレ!
韓国の有名メーカーLG製の「リーズナブルな価格で買えるフルHDゲーミングモニター」です。
なるべくコストを抑えたい場合におすすめ!
内蔵スピーカーが搭載されていない分、安く手に入れられますよ。
高さ調節と角度調節ができることに加え、画面を回転させて縦長にすることもできます。
なので、文章を書いたりプログラミングをしたり、スマホゲームを効率よく開発したい場合にも便利です。
しかも、この価格でHDRにも対応しています。
他と比べてもリーズナブルに手に入るゲーミングモニターといえます。
Acer「Nitro VG240YSbmiipfx」
色域 | HDR機能 | 接続端子 | 高さ調節 | 角度調節 | スピーカー |
---|---|---|---|---|---|
sRGB 99% | 対応 | HDMI / DP | 不可能 | 可能 | あり |
台湾企業Acerの「圧倒的な応答速度を誇るフルHDゲーミングモニター」です。
このモニターを使えば、あなたは対戦FPSで相手プレイヤーよりも有利に戦えます。
実際、ゲーム向けの性能が優れており、圧倒的になめらかな映像表示を体験できますよ。
他のPCモニターと比べて、応答速度が0.5msと圧倒的に高速です。
映像の残像感がほぼ無いに等しいので、対戦ゲームをよく遊ぶ場合にぴったりなモニターといえます。
ASUS「TUF Gaming VG249Q1A-J」
色域 | HDR機能 | 接続端子 | 高さ調節 | 角度調節 | スピーカー |
---|---|---|---|---|---|
NTSC 72% | 非対応 | HDMI / DP | 不可能 | 可能 | あり |
台湾の有名メーカーASUSがおくる「デザインがかっこいいフルHDゲーミングモニター」です。
実際に私もこのモニターを購入しており、今も現役で使っています。
『VALORANT』などの対戦FPSで遊んだり、ゲーム開発・イラスト制作・ブログ記事の執筆などでフル活用しています。
簡単にモニターの設定ができるソフトウェアも配布されており、直感的に操作できて使いやすいです。
性能だけでなく「見た目のかっこよさ」も重視する場合におすすめのPCモニターといえます。
おすすめのWQHDモニター
次に、フルHDディスプレイよりも美しい映像が楽しめる「WQHD解像度のPCモニター」をご紹介していきます。
なお、大きさはすべて27インチで、縦横比は16:9。
WQHDモニターの性能を存分に活かすには、「ミドルスペック~ハイスペック」のパソコンがあったほうが良いです。
ちなみに、WQHDのゲーミングモニターは、基本的に4万円~6万円くらいが相場です。
LG「UltraGear 27GP83B-B」
色域 | HDR機能 | 接続端子 | 高さ調節 | 角度調節 | スピーカー |
---|---|---|---|---|---|
DCI-P3 98% | 対応 | HDMI / DP | 可能 | 可能 | なし |
迷ったらコレ!
広色域で忠実な色再現が可能な「WQHDゲーミングモニター」です。
このPCモニターを持つだけで、あなたの可能性は圧倒的に広がります。
実際、モニターとしての性能は非常に優秀で、「ゲーミング」と「クリエイティブ」どちらの用途でも存分に活用できます。
「sRGB」よりも広色域な規格「DCI-P3」で98%をカバー。
CG制作やイラスト制作など「色の表現」を大切にするコンテンツ制作にも最適です。
また、「G-SYNC」に対応しているので、NVIDIA社のGPUを搭載したPCとも相性がバツグン。
FPSやレースゲームなど「動きの速いゲーム」を存分に楽しみたい場合にもピッタリですよ。
ティアリング(映像のずれ)やスタッタリング(映像のカクつき)の発生が少なく済み、とても快適にプレイできます。
コンテンツ制作とゲームプレイを存分に楽しみたいあなたに最適な高性能モニターです。
HP「2V7U4AA-AAAA」
色域 | HDR機能 | 接続端子 | 高さ調節 | 角度調節 | スピーカー |
---|---|---|---|---|---|
情報なし | 対応 | HDMI / DP | 可能 | 可能 | なし |
コスパで選ぶならコレ!
アメリカの大手企業HPが販売する「リーズナブルな価格のWQHDゲーミングモニター」です。
コストを抑えつつも、解像度の高いモニターを手に入れたい場合にオススメ。
HDRにも対応しており、クリアで美しい映像が楽しめますよ。
高さ調節や角度調節も可能で、あなたにとって最適なディスプレイの位置に調整できます。
他のWQHDゲーミングモニターと比べても価格がお手頃。
リーズナブルな価格で高解像度モニターを手に入れたい場合は、このモニターを選んでおけば間違いありません。
LG「UltraGear 27GN800-B」
色域 | HDR機能 | 接続端子 | 高さ調節 | 角度調節 | スピーカー |
---|---|---|---|---|---|
sRGB 99% | 対応 | HDMI / DP | 不可能 | 可能 | なし |
ゲームプレイに必要十分な性能を満たした「WQHDゲーミングモニター」です。
このモニターを使えば、長時間のゲームプレイや作業も快適にこなせます。
「フリッカーセーフ機能」が搭載されているので、画面のちらつきが少なく済むからです。
また、このLGのモニターも「G-SYNC」に対応しています。
なので、「NVIDIA GeForceシリーズ」のGPUを使っている場合に最適です。
Acer「Nitro VG272UVbmiipx」
色域 | HDR機能 | 接続端子 | 高さ調節 | 角度調節 | スピーカー |
---|---|---|---|---|---|
DCI-P3 95% | 対応 | HDMI / DP | 不可能 | 可能 | あり |
色域が広くて圧倒的な応答速度を誇る「スピーカー付きのWQHDゲーミングモニター」です。
このモニターがあれば、あなたは快適にコンテンツ制作が楽しめます。
また、素早い操作を求められる対戦ゲームも、相手より優位に立ってプレイできますよ。
色域が広めなので、カラー表現が重要なコンテンツ制作にオススメ。
イラストを描いたり、ゲーム開発におけるCG作成、動画編集をする場合にも最適です。
リフレッシュレートと応答速度に関しても、他のモニターと比べて秀でています。
対戦FPSやレースゲーム、格闘ゲームなどをよく遊ぶ場合にもおすすめです。
「コンテンツ制作とゲームプレイを両立して楽しみたい!」そんなあなたにおすすめのWQHDモニターといえます。
失敗しないPCモニターの選び方
次に、PCモニターの選び方を分かりやすく解説します。
結論、PCモニターを選ぶ際は必ず、下記の仕様を満たしているかを確認しましょう。
必ず確認すべきモニターの仕様
仕様の項目 | おすすめの仕様 |
---|---|
ディスプレイサイズ | 23インチから27インチ |
アスペクト比(縦横比) | 16:9 |
液晶パネルの種類 | IPSパネル(ADSパネル) |
解像度 | フルHD(1,920×1,080ピクセル)からWQHD(2,560×1,440ピクセル) |
光沢の有無(液晶ディスプレイの表面処理) | 非光沢(ノングレア / アンチグレア) |
また、モニター選びで絶対に失敗したくない場合は、下記の仕様についてもなるべく確認しておきましょう。
なるべく確認しておいたほうが良いモニターの仕様
仕様の項目 | おすすめの仕様 |
---|---|
リフレッシュレート(1秒間に画面が書き換わる回数) | 120Hzから170Hz |
応答速度(色が切り替わるのにかかる速度) | 5ms以下 |
色域(色の鮮やかさ) | sRGB 99%程度以上(DCI-P3 75%以上 / NTSC 72%以上 / AdobeRGB 72%以上) |
HDR機能への対応の有無 | HDR対応ならば尚良い(※SDRでも問題ない) |
接続端子 | HDMIとDisplayPort(DP)の両対応 |
ここからもう少し、詳しく解説していきます。
ディスプレイサイズ【23インチから27インチが最適】
結論、ディスプレイサイズは「23インチから27インチ」が最適です。
大きすぎず小さくもない「ちょうど良いサイズ」だからです。
27インチまでなら、画面とユーザーの距離をあまり必要としません。
なので、一般的によく利用されるデスクや、勉強机などに置く際にも困らずに済みます。
また、ゲームプレイやコンテンツ制作、PC作業を長時間やる場合もあまり疲れません。
近くに寄らずとも小さな文字が視認でき、目線の移動も少なく済むからです。
つまり、眼精疲労を対策できます。
仮に、32インチなどの大型モニターを使うと、画面が大きすぎるのでかえって疲れやすくなります。
また、モニターを置く机にも奥行きが必要になるので、配置にも困る可能性があります。
なので、画面のサイズは23インチから27インチ程度がオススメ。
購入にかかるコストも安く、電気代を考慮しても手頃に済みます。
アスペクト比【16:9が最適】
画面のアスペクト比(縦横比率)は、ワイド型の16:9が最適です。
なぜなら、ゲームや映像作品を楽しむ際に、画面全体に表示することができるからです。
つまり、コンテンツを楽しむ際によりいっそう没入感を体験できます。
16:9のディスプレイなら、HD規格の作品を楽しむ際にも最適です。
画面の端に黒い帯(映像が表示されない部分)が発生せずに済みます。
一般に流通しているゲームや映像作品の解像度は、基本的にHD規格(720pや1080p)が多いです。
720p(HD)は1,280×720で、1080p(フルHD)は1,920×1,080。
つまり、どちらの縦横比率も16:9となっています。
なので、ゲームや映像作品を楽しむときに、画面全体をめいっぱいまで使って表示することができるのです。
以上の理由から、アスペクト比「16:9」のモニターを選ぶのが最もオススメといえます。
液晶パネルの種類【IPSパネル(ADSパネル)が最もおすすめ】
液晶パネルにはさまざまな駆動方式があり、下記のとおり主に3種類に分類できます。
- IPS(In-Plane-Switching)方式
- 色の再現度が高く、どの角度からモニターを見ても色鮮やか。
- なので、ゲームを遊んだり、イラスト制作・動画編集・ゲーム制作などのコンテンツ制作をする場合にもおすすめ。
- TN(Twisted Nematic)方式
- 応答速度が他と比べて速い。
- なので、FPSやアクションゲームを本気でプレイしたいゲーマーにおすすめ。
- VA(Vertical Alignment)方式
- コントラスト比が圧倒的に良く、黒色がはっきりキレイに映る。
- なので、映像や映画の鑑賞を最大限楽しみたい場合におすすめ。
一応他にも、「ADS(Advanced super Dimension Switch)方式」と呼ばれるパネルもあります。
ですが、ADSパネルとIPSパネルは性能が同じです。
なので、呼び方は異なりますがほぼ同じものと考えてOK。
さて、この中で最もオススメの液晶パネルは「IPSパネル(ADSパネル)」です。
下記の表のとおり、視野角が広くて色再現が良く、応答速度やコントラストなどの性能バランスも優れているからです。
評価項目 | IPS(ADS) | TN | VA |
---|---|---|---|
視野角 | ◎:広い | △:狭い | 〇:普通 |
色再現度 | ◎:高い | △:低い | 〇:普通 |
応答速度 | 〇:普通 | ◎:速い | △:遅い |
コントラスト | 〇:普通 | △:低い | ◎:高い |
なので、IPSパネルならゲームをプレイする際にも快適です。
ゲーム開発・イラスト制作・動画編集など、コンテンツの制作にも向いていますよ。
ちなみに、最近のIPSパネルは昔のものに比べ、かなり性能が向上しています。
実際、応答速度に関しては、TNパネルと遜色ないレベルで高速なモデルも登場していますよ。
なので、迷ったらとりあえずIPSパネル(ADSパネル)を選んでおけば失敗しません。
解像度【フルHDからWQHDが最適】
解像度とは、画素の並ぶ数を示した指標のことです。
この画素数が多いほど、より鮮明に映像を表示できます。
結論、解像度は「フルHD(1,920×1,080)」から「WQHD(2,560×1,440)」が最適。
最新の映像もある程度きれいな画質で鑑賞でき、PCに対してもあまり大きな負荷がかからないからです。
あなたが使用するPCのスペックが「ロースペックからミドルスペック」ならフルHD。
「ミドルスペックからハイスペック」ならWQHDを選択すると良いでしょう。
ミドルスペックPCは「GeForce RTX 3060」程度以上のGPUを搭載しています。
それ以下のGPUを搭載もしくは内蔵GPUの場合は、基本的にロースペックPCと考えてOK。
ちなみに最近は、解像度が「4K(3,840×2,160)」のモニターも流通しています。
しかし、4Kモニターは基本的に高級志向のモデルであり、現状は万人にオススメできるものではありません。
この記事で4Kモニターをおすすめしない理由は下記のとおり。
- モニターそのものが高額だから。
→特に、高リフレッシュレートのモデルだと10万円以上します。 - 快適に映像を表示させるには、かなり性能の良いパソコンが必要だから。
→映像データを処理するGPUに大きな負荷がかかるので、高額で高性能なGPUが必要になります。 - 解像度が高いせいで、画面に表示される文字やアイコンが小さくなってしまうから。
→パソコンで基本的な作業をする場合には、正直に言って不便です。
つまり、4Kモニターは性能が足りないPCでは使いものになりません。
たとえ4K映像を表示できたとしても、低フレームレートになって映像がカクついてしまうのです。
また、ブラウザやソフトウェアを操作する際にも、面倒な思いをすることになります。
具体的には、文字が小さく表示されるので、いちいち表示を拡大する必要が出てくるのです。
つまり、4Kモニターを使うと「快適なパソコン利用」ができない可能性があります。
なので、パソコンの利用で4Kモニターを選ぶのは、お金持ちやマニアの方以外にはオススメできません。
4Kよりも解像度が控えめな「WQHD」「フルHD」のモニターを使っておくほうが、PC利用で余計なストレスを感じずに済みます。
以上の理由から、「フルHD」から「WQHD」が、PCを利用するうえではちょうど良い解像度と言えます。
光沢の有無【長時間使うなら非光沢がおすすめ】
液晶画面の表面処理には、下記のとおり2種類あります。
パソコンを利用するうえでは非光沢(ノングレア)仕様の液晶画面がおすすめです。
液晶画面の表面処理 | メリット | デメリット |
---|---|---|
光沢処理(グレア) | 発色が良い(色が鮮やか) | 外光や自分の顔が画面に反射しやすい |
非光沢処理(ノングレア / アンチグレア) | 外光や自分の顔が画面に反射しにくい | 発色がやや控えめ |
なぜ非光沢の液晶画面がおすすめなのか?
理由は、反射による映り込みが少なく、長時間モニターを見続けても目が疲れにくいからです。
つまり、非光沢のモニターなら、ゲームを遊ぶ際にもゲームへの没入感を阻害せずに済みます。
アニメや映画鑑賞をする際も、集中して楽しむことができるのです。
また、パソコンで作業をしたり、コンテンツを制作する際にも視認性を確保して作業に没頭できます。
ゲーマーとクリエイター双方において、非光沢ディスプレイのほうが適しているのです。
なので、「非光沢」や「ノングレア」または「アンチグレア」という記載のあるモニターを選ぶのがオススメです。
リフレッシュレート【120Hzから170Hzが最適】
リフレッシュレートとは、ディスプレイに映し出される画面が、1秒間に何回更新されるかを示す指標です。
単位はHz(ヘルツ)で表されます。
結論、リフレッシュレートは「120Hz~170Hz」が最適です。
一般的な60Hzディスプレイよりも、映像が圧倒的になめらかに表示されるからです。
対戦ゲームでも優位性を確保しつつ、快適にゲームプレイを楽しめます。
また、PCで作業をする際にも快適に操作できるようになりますよ。
例えば、ブラウザでスクロールする際や、イラスト制作や動画編集などの細かい作業をする際に快適です。
動作がなめらかになることによって目が疲れにくくなり、長時間PCを使う人は特にその効果を実感するはずですよ。
一般的な60Hzモニターと比べてもその差は歴然。
120Hz以上のモニターは、まるで世界が変わるくらいの感動をあなたに与えますよ。
ちなみに、さらに高性能な240Hz以上のモニターも流通しています。
ですが、プロゲーマー並みに本格的にゲームをプレイしないのであれば、240Hz以上は必要ありません。
120Hz~170Hzあれば十分です。
60Hzから「120Hzや144Hz」に変えたときは、多くの人がその違いを体感できます。
しかし、「120Hzや144Hz」から「240Hz」に変えたときは、ほとんどの人がその違いを体感できないからです。
それに、240Hz以上のモニターは価格が高く、日々の利用にかかる電気代なども高くつく傾向にあります。
また、240Hzモニターは宝の持ち腐れになってしまうことも。
なぜなら、120Hzと240Hzの映像で違いを認識できたところで、反射神経が優れていないとゲームプレイで十分な恩恵を得ることができないからです。
なので、プロ並みにゲームを遊べる方以外は、120Hz~170Hzあたりのモニターを選ぶのがコスパ的にも最適です。
応答速度【5ms以下で選ぼう】
結論、動きの速いゲームを遊んだりゲーム開発をする場合は、応答速度は5ms以下のモニターを選びましょう。
応答速度とは、モニターの色が別の色に切り替わるまでにかかる時間のことです。
単位はms(ミリ秒)で表されます。
この応答速度が高速であるほど、映像の残像感が減ります。
逆に遅いと残像感が発生し、快適にモニターをつかうのが難しくなります。
応答速度は、FPSやアクションゲームなど、動きの速いゲームを遊ぶ際には特に重要です。
応答速度が速ければ、相手プレイヤーよりも優位性を確保できるからです。
例えば、対戦FPSで遊んでいる場合、敵の残像が表示されていると正確に倒すことができなくなってしまいます。
敵を撃ったとしても「撃った先は敵の残像」なんてことも発生してしまうのです。
そうなると、結果的に「敵に撃ち倒されてしまう」なんていうことも起こり得てしまうのです。
また、応答速度が遅いと、ゲーム開発でテストプレイをする際にも不都合が生じます。
映像の反映に遅延が発生してしまい、正確なゲーム映像の作りこみが難しくなってしまうからです。
なので、できる限り「応答速度の速いモニター」を選ぶようにしましょう。
ちなみに、リフレッシュレート170Hz以下のモニターにおいては、応答速度が「5ms」以下であれば必要十分。
170Hzの更新速度は5.88msなので、必要になる応答速度は最低でも5.9msだからです。
色域【sRGB 99%程度以上はあったほうが良い】
色域とは、ヒトの目で認識できる色から、特定の色の範囲を定めたもののことを指します。
色域の主な規格として、sRGB、DCI-P3、NTSC、AdobeRGBなどがあります。
PCでコンテンツ制作をするなら、最低限「sRGB 99%」程度はカバーしているモニターを選ぶのをオススメします。
ディスプレイの色域が狭いと、描いたイラストを印刷したり、写真を現像する際に不都合が生じるからです。
例えば、液晶画面に表示されていた色とは異なる色で、プリントアウトされてしまったりします。
なので、特にクリエイティブ用途でモニターを使う場合は、なるべく広色域のモニターを選びましょう。
sRGB 99%程度以上の色域で映せるモニターを選ぶのがおすすめです。
ちなみに「sRGB 99%」を他の色域規格に変換しようとすると、だいたい下記のカバー率に相当します。
- DCI-P3に変換すると約75%
- NTSCに変換すると約72%
- AdobeRGBに変換すると約72%
なお、これはあくまで目安です。
色域は別の規格に正確に変換できるものではありません。
なので、あくまで参考程度の目安としてお考えください。
HDR機能への対応の有無【従来のSDRでも問題はない】
HDRとは、ハイダイナミックレンジのことを指します。
今までに主流だった「スタンダードダイナミックレンジ(SDR)」に比べ、映像の色をさらに広い輝度幅で表現できるようにした表示技術のことです。
結論、より鮮明に映像を楽しみたいなら、HDR対応のモニターを選ぶ価値はあります。
ですが、従来のSDRでも特に問題はありません。
ハイエンドなゲームを遊んだり、美しい映像作品を楽しむ際には、多少はHDR機能の恩恵を得られます。
しかし、ゲームなどのコンテンツを作る場合には、かえってHDRは邪魔になる可能性もあります。
なぜなら、ゲームを遊ぶユーザーのほとんどは、まだSDRモニターを使っているからです。
つまり、HDRモニターでゲームを開発すると、実際にユーザーが遊ぶSDRモニターでのゲーム画面と差異が生じることになります。
なので、HDR対応のゲームや映像作品を楽しみたい方以外は、特にHDR対応のモニターでなくても問題ありません。
接続端子【HDMIやDisplayPortが使えるか要確認】
さいごに、モニターの接続端子についても確認しておきましょう。
HDMI端子がついていれば、現在のデスクトップPCやノートパソコンなら基本的にすべて接続できます。
また、HDMIの他にも、DisplayPort端子が搭載されているものもあります。
DisplayPort(DP)は、基本的にHDMIよりも高い性能を誇ります。
なので、240Hzなどの高リフレッシュレートモニターを使う場合は、DPでの接続がおすすめです。
ちなみに、PCとモニターをつなぐ際、ケーブルの規格によっては十分なパフォーマンスを発揮できないことがあります。
主にリフレッシュレートの制限です。
例えば、HDMIの場合は下記の表のとおり、各規格で対応できるリフレッシュレートに制限があります。
HDMIの規格 | フルHD | WQHD | 4K |
---|---|---|---|
HDMI 2.1 (ウルトラ・ハイスピード) | 240Hz以上 | 240Hz | 120Hz |
HDMI 2.0 (プレミアム・ハイスピード) | 240Hz | 144Hz | 60Hz |
HDMI 1.4 (ハイスピード) | 144Hz | 60Hz | 30Hz |
なので、モニターやPCで使える規格(バージョン)も、それぞれよく確認しておきましょう。
ちなみにHDMIとDPはどちらも互換性があります。
つまり、購入するケーブルは、それぞれ新しい規格を選んでおけば失敗しません。
そのほうが、将来的に新しくPCやモニターを購入する場合にも得します。
初めから上位グレードのケーブルを使っておけば、買い替えの必要がなくまた使い回せるからです。
さて、HDMI接続とDP接続、それぞれにおすすめのケーブルをご紹介しておきます。
HDMIケーブルは下記の製品がオススメ。
DisplayPortケーブルは下記の製品を選んでおけば失敗しません。
なお、ノートパソコンを使っていて「Mini DisplayPort端子」しかない場合は、下記のケーブルを使えば解決できます。
まとめ:快適に使えるPCモニターを手に入れよう
今回は、ゲーマーやクリエイターにおすすめのモニターについて解説しました。
PCモニターは、パソコンを利用するうえでは欠かせない重要な機材です。
少しでも良いPCモニターを使うことで、あなたの普段のパソコン利用が確実に快適になります。
実際、コンテンツ制作(ゲーム開発・イラスト制作・動画編集など)を快適にこなせたり、FPSなどのゲームプレイをよりいっそう楽しむことができます。
なので、高性能なモニターを選ぶのは、決して無駄な買い物にはなりません。
むしろ良いパソコンをお持ちなら、良いモニターを使わないのは損になります。
さいごにもう一度、今回お伝えした「モニターの選び方」をまとめておきます。
快適に使えるPCモニターの選び方まとめ
- ディスプレイサイズは、23インチから27インチ。
- アスペクト比(縦横比)は、16:9。
- 液晶パネルの種類は、IPSパネル(ADSパネル)。
- 解像度は、フルHDからWQHD。
- 液晶ディスプレイの表面処理は、非光沢。
- リフレッシュレートは、120Hzから170Hz。
- 応答速度は、5ms以下。
- 色域は、sRGB 99%程度以上。
- HDRは対応していなくてもOK。
- 接続端子は、HDMIとDisplayPortの両対応。
こんな感じでした。
それではさっそく、あなたにとって最適といえるPCモニターを手に入れましょう!