クリエイター向けおすすめモニター9選【イラストやゲーム制作に最適!】


イラストやゲーム制作などを快適にこなせるモニターが欲しいです。
でも、調べてみると色々なモニターがあって、どれを購入すべきか迷っています。
クリエイター向きでおすすめのモニターを教えてください!
こんなご要望にお応えします。
この記事の内容
- クリエイター向けにおすすめのモニターを9つに厳選して紹介
- フルHDモニターを3つ
- WQHDモニターを3つ
- 4Kモニターを3つ
- クリエイター向けにモニターの選び方を解説

モニターを買うときって悩みますよね。
さまざまなメーカーから多種多様なモニターが販売されていて、どれを選ぶべきか悩むかと思います。
各製品の細かな仕様を確認し、それぞれ比較していくのも、本当に手間がかかります。

なので私が、あなたの代わりにモニターをピックアップしておきました。
どれもイラストやゲーム制作などが快適にこなせる、クリエイター向きで最適なモニターです。
この記事を読めば、クリエイターのあなたが使うべきモニターがすぐに見つかります。
そして、新しいモニターを手にしたあなたは、快適に創作活動を楽しめるようになりますよ。
それではご覧ください!
クリエイター向けにおすすめのモニターを厳選【イラストやゲーム制作に最適】

さっそくですが、クリエイターのあなたに向けて、おすすめのモニターを紹介していきます。
フルHD(1,920×1,080)、WQHD(2,560×1,440)、4K(3,840×2,160)の解像度別で、それぞれ3つずつ厳選しました。
どれもコスパを重視しつつ、信頼できるメーカーの製品だけに限定しています。

あなたの予算と目的に合った、最適なモニターを選んでください。
クリエイター向けおすすめフルHDモニター3選
まずは、一般的なフルHD解像度モニターからご紹介します。
フルHDは多くのPCに適しており、実用上は十分で、特に不便さを感じない解像度のモニターといえます。
ASUS「ROG Strix XG259CS-J」
製品名 | ROG Strix XG259CS-J |
---|---|
サイズ | 24.5インチ |
解像度 | 1,920×1,080 |
パネル種別 | IPS、非光沢 |
リフレッシュレート | 180Hz |
応答速度 | 1ms(GTG) |
色域 | sRGB 110% |
入力端子 | HDMI2.0×1、DP1.4×1、USB-C×1 |
可動機構 | 高さ調整、上下角度調整、左右角度調整、縦回転対応 |
スピーカー | 非搭載 |
VESAマウント | 対応 |
このモニターなら、非常に滑らかな映像を体験でき、色鮮やかに映し出せます。
残像感も極めて少なく、ゲーム開発やイラスト制作時にストレスなく利用できることでしょう。
ASUS(エイスース)は台湾の有名メーカーで、モニターやノートパソコンなども手掛けています。
どの製品も基本的に高品質で、海外の企業の中でも信頼できるメーカーです。

ちなみに私も、ASUSのモニターは2つ所有しており、古い方は2022年1月からほぼ毎日使用しています。
3年以上が経つ現在でも、故障することなく快適に使えていますよ。

IODATA「EX-D241SD-F」
製品名 | EX-D241SD-F |
---|---|
サイズ | 23.8インチ |
解像度 | 1,920×1,080 |
パネル種別 | ADS、非光沢 |
リフレッシュレート | 100Hz |
応答速度 | 5ms(GTG、オーバードライブ レベル2設定時) |
色域 | 非公開 |
入力端子 | HDMI×2、DP×1 |
可動機構 | 高さ調整、上下角度調整、左右角度調整、縦回転対応 |
スピーカー | 搭載 |
VESAマウント | 対応 |
こちらもスムーズな映像を映し出せるモニターです。
高さ調整機能もついており、あなたにとって丁度良い目線でモニターを利用できます。

スピーカーも搭載されており、コスパは十分に高いといえるでしょう。
ただし、色域に関する情報は公開されていません。
確実に忠実な色表現でイラストを描きたい場合は、他のモニターのほうが良いかもしれません。
ちなみに、IODATA(アイ・オー・データ)は、石川県に本社を持つ日本企業です。
日本メーカーの製品が良い場合には、こちらのモニターをおすすめします。

Acer「EK241YGbi」
製品名 | EK241YGbi |
---|---|
サイズ | 23.8インチ |
解像度 | 1,920×1,080 |
パネル種別 | IPS、非光沢 |
リフレッシュレート | 120Hz |
応答速度 | 1ms(VRB) |
色域 | sRGB 99% |
入力端子 | HDMI1.4×1、ミニD-Sub 15ピン×1 |
可動機構 | 上下角度調整対応 |
スピーカー | 非搭載 |
VESAマウント | 対応 |
このモニターはコスパが非常に良いです。
必要十分な色域となめらかな映像表示を、比較的リーズナブルな価格で実現しています。
おそらく可動機構や入力端子を必要十分な内容に絞って、コストを削減しているのでしょう。

HDMIケーブル接続ができて、高さ調整機能が不要な方には、十分快適に使えるモニターといえます。
ちなみにAcer(エイサー)は、1976年設立のPCや周辺機器などを手掛ける台湾のメーカーです。
基本的に無難なデザインの製品が多く、コスパを重視する場合には特におすすめ。

クリエイター向けおすすめWQHDモニター3選
次に、フルHDの約1.78倍のWQHD解像度のモニターをご紹介します。
WQHDはミドルスペックのPCに適しており、美しい映像で効率的に作業したい場合にうってつけです。
MSI「PRO MP273QP E2」
製品名 | PRO MP273QP E2 |
---|---|
サイズ | 27インチ |
解像度 | 2,560×1,440 |
パネル種別 | IPS、非光沢 |
リフレッシュレート | 100Hz |
応答速度 | 1ms(MPRT) |
色域 | sRGB 99%、AdobeRGB 93%、DCI-P3 93% |
入力端子 | HDMI2.0b×2、DP1.2a×1 |
可動機構 | 高さ調整、上下角度調整、左右角度調整、縦回転対応 |
スピーカー | 搭載 |
VESAマウント | 対応 |
このモニターがあれば、高精細で美しい映像表示を体験できます。
広色域に対応しており、色鮮やかな映像を映し出せます。
イラストやゲーム制作などを快適にこなせる、クリエイター向きのモニターといえるでしょう。
また、少しユニークな機能もあり、目の疲れ具合をチェックできる機能が搭載されています。

長時間の作業で休憩のタイミングを逃しがちなクリエイターにとって、意外と便利な機能です。
ちなみにMSI(エムエスアイ)は、マザボやグラボといったPCパーツで有名な台湾のメーカーです。
率直に言って、PC好きなら知らない者はまずいません。

Dell「S2725DS-A」
製品名 | S2725DS‑A |
---|---|
サイズ | 27インチ |
解像度 | 2,560×1,440 |
パネル種別 | IPS、非光沢 |
リフレッシュレート | 100Hz |
応答速度 | 4ms |
色域 | sRGB 99% |
入力端子 | HDMI2.1×2、DP1.2×1 |
可動機構 | 高さ調整、上下角度調整、左右角度調整、縦回転対応 |
スピーカー | 搭載 |
VESAマウント | 対応 |
このモニターは、スピーカーの音質も気にする場合におすすめ。
高音質で繊細なサウンドを聴くこともできます。
ゲーム開発や動画編集などでは、BGMやSEがスピーカーを通してどのように聴こえるかも確認しなければいけません。

そういった場合に、このモニターがあれば別でスピーカーを用意せずに済みます。
ちなみにDell(デル)は、アメリカの大手コンピュータ企業として非常に有名です。
Dellのパソコン・ノートPCなどは、会社や学校で実際に使っている方も多いかと思います。

MAXZEN「MGM27IC02」
製品名 | MGM27IC02 |
---|---|
サイズ | 27インチ |
解像度 | 2,560×1,440 |
パネル種別 | IPS、非光沢 |
リフレッシュレート | 180Hz |
応答速度 | 1ms(GTG) |
色域 | sRGB 99%、DCI‑P3 90% |
入力端子 | HDMI2.0×2、DP1.4×2 |
可動機構 | 上下角度調整対応 |
スピーカー | 非搭載 |
VESAマウント | 対応 |
こちらはWQHDのモニターとしてかなりコスパが高いです。
非常になめらかな映像を体験でき、色域の広さもクリエイティブ用途に必要十分です。
「イヤホンやヘッドホンを使うし、上下角度の調整ができれば十分」という方には、リーズナブルでおすすめ。
画質が良いのに、フルHDのゲーミングモニターと大差ない価格で買えるのは大きな利点です。
ちなみにMAXZEN(マクスゼン)は、コスパの高さで定評がある日本の家電メーカー。

実際に私も、MAXZENの電子レンジと食洗機を所有しており、もう3年以上は使用していますが故障していません。
今後、モニターを買う機会があれば、私はこちらのモニターを検討してみます。
率直に言って、所詮はモニターも消耗品ですし、4~5年ほど問題なく使えれば十分なのです。

クリエイター向けおすすめ4Kモニター3選
最後に、フルHDの4倍の4K解像度のモニターをご紹介します。
4K(UHD)は独立GPU搭載の高性能PCに適しており、非常に美しい映像を体験できます。
BenQ「MOBIUZ EX271U」
製品名 | MOBIUZ EX271U |
---|---|
サイズ | 27インチ |
解像度 | 3,840 × 2,160 |
パネル種別 | IPS、非光沢 |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 1ms(GTG) |
色域 | DCI-P3 95% |
入力端子 | HDMI2.1×3、DP1.4×1、USB-C×1 |
可動機構 | 高さ調整、上下角度調整、左右角度調整、縦回転対応 |
スピーカー | 非搭載 |
VESAマウント | 対応 |
非常になめらかで、色鮮やかで美しい映像に没入できるモニターです。
広色域対応で、本格的なクリエイティブ用途にも十分な性能があります。
率直に言って、決して安くはないモニターですが、得られる体験と満足感に見合うことでしょう。
ちなみにBenQ(ベンキュー)は、液晶ディスプレイで高いシェアを誇る台湾の有名メーカーです。

実際にモニターの評価は高く、高品質な製品でサポートもしっかりしており、信頼性は非常に高いといえます。

Acer「Nitro XV272KV3bmiiprx」
製品名 | Nitro XV272KV3bmiiprx |
---|---|
サイズ | 27インチ |
解像度 | 3,840×2,160 |
パネル種別 | IPS、非光沢 |
リフレッシュレート | 160Hz |
応答速度 | 0.5ms(GTG,Min.) |
色域 | DCI-P3 95% |
入力端子 | HDMI2.1×2、DP1.4×1 |
可動機構 | 高さ調整、上下角度調整、左右角度調整、縦回転対応 |
スピーカー | 搭載 |
VESAマウント | 対応 |
こちらも色鮮やかでなめらかな映像を体験できる、高画質で広色域なモニターです。
スピーカーも搭載しており、ゲーム開発や動画編集といった用途にも適しています。
性能が優れている割に、比較的リーズナブルな価格で購入可能。

コスパ重視で広色域の4Kモニターが欲しい場合にはおすすめです。

Dell「S2725QC-A」
製品名 | Dell S2725QC‑A |
---|---|
サイズ | 27インチ |
解像度 | 3,840×2,160 |
パネル種別 | IPS、非光沢 |
リフレッシュレート | 120Hz |
応答速度 | 4ms(GTG 最速モード) |
色域 | sRGB 99% |
入力端子 | HDMI2.1×2、USB‑C×1 |
可動機構 | 高さ調整、上下角度調整、左右角度調整、縦回転対応 |
スピーカー | 搭載 |
VESAマウント | 対応 |
高画質で機能とデザイン性のバランスがとれた、リーズナブルな価格の4Kモニターです。
クリエイティブ用途にも必要十分な性能で、イラストやゲーム開発にも適しています。
Dellの製品なので信頼性も高く、サポート体制もしっかり整っています。

不安なく買えて使える、おすすめのモニターといえます。

モニターの選び方(クリエイター向け)

ここまでで、クリエイター向けにおすすめのモニターを紹介しました。
きっとあなたに最適なモニターが見つかったかと思います。
万が一、見つからなかった場合は、今から解説するモニターの選び方を参考に探してみましょう。
モニターの正しい選び方を知っておくことで、購入で失敗するリスクを減らせます。
ディスプレイサイズは、23インチから27インチが最適
ディスプレイサイズは、23インチ~27インチが最適です。
PC作業で使う上で、大きすぎず小さくもない、ちょうど良いサイズといえます。
27インチまでなら、使用者から画面までの距離をあまり必要としません。
つまり、デスクに置く際も奥行きスペースの不足で困らずに済みます。

また、PCで長時間作業する場合にもメリットがあります。
近くに寄らずとも小さな文字が視認でき、目線の移動も少なく済むのです。
つまり、目の疲労を少なくできます。
仮に、32インチなどの大型モニターを使う場合、画面が大きすぎるのでかえって疲れやすくなります。
また、モニターを置く机にも奥行きが必要になり、配置にも困る可能性があります。
そのため、画面サイズが23インチから27インチ程度のモニターを選びましょう。
アスペクト比は、一般的なワイド型(16:9)がおすすめ
画面のアスペクト比(縦横比率)は、一般的なワイド型である16:9がおすすめです。
コスパや使い勝手の面から考慮しても、最適といえます。
16:9の比率のモニターは大量生産されているため、選択肢が多く、価格もリーズナブルなことが多いです。
そのため、ウルトラワイド(21:9)などよりもコスパよく購入できます。

また、基本的に多くのソフトやゲーム、映像作品はHD規格を基準にして制作されています。
フルスクリーンで表示する際も、画面の端に黒い帯(映像が表示されない部分)が発生せずに済むのです。
したがって、モニターを選ぶ際は、最も主流な16:9のワイド型から選びましょう。
液晶パネルの種類は、IPSパネルがクリエイターには最適
液晶パネルにはさまざまな駆動方式があり、以下のとおり主に3種類に分類できます。
色の再現度が高く、どの角度からモニターを見ても色鮮やか。
イラスト制作、ゲーム制作、動画編集などのコンテンツ制作に利用する際にもおすすめ。
応答速度が他と比べて速い。
FPSやアクションゲームを本気でプレイしたいゲーマーにおすすめ。
コントラスト比が圧倒的に高く、黒色がはっきりキレイに映る。
映像作品や映画の鑑賞を最大限楽しみたい場合にはおすすめ。
他にも一応、「ADS(Advanced super Dimension Switch)方式」というものも存在します。

しかし、ADSパネルはIPSパネルとほぼ同等の性能を持つ方式と考えて問題ありません。
ライセンス的な問題で名称が違うくらいで、技術的な原理を見ると非常に類似しています。
さて、各パネル方式の違いを表でまとめると下記のとおりになります。
評価項目 | IPSパネル | TNパネル | VAパネル |
---|---|---|---|
視野角 | ◎:広い | △:狭い | 〇:普通 |
色再現度 | ◎:高い | △:低い | 〇:普通 |
応答速度 | 〇:普通 | ◎:速い | △:遅い |
コントラスト | 〇:普通 | △:低い | ◎:高い |

この中で、最もクリエイターにおすすめなのはIPSパネルです。
視野角が広くて色再現が良く、応答速度やコントラストなどの性能バランスも優れているためです。
つまり、どこから見ても色があまり変わらないので、色の精度を重視するイラスト制作などとも相性が良いのです。
したがって、IPSパネルはイラストやゲームの制作など、コンテンツ制作に利用する際に最適といえます。
解像度は、PCのスペックに合わせて選ぼう
解像度とは、ディスプレイにどれだけ多くの画素が並んでいるかを示す指標です。
画素数が多いほど、一般的により詳細で鮮明な映像や画像を表示できます。

モニターの解像度は、あなたの使用するPC性能や使用目的に合わせて選びましょう。
PC性能に応じたモニターの推奨解像度
PC性能に応じたモニターの推奨解像度の目安は、以下のとおりです。
PCの性能 | 推奨解像度 |
---|---|
低~中 | フルHD(1,920×1,080) |
中~高 | WQHD(2,560×1,440) |
高 | 4K(3,840×2,160) |

つまり、内蔵GPUや性能の低いGPUを搭載のロースペックPCなら、フルHD。
性能が悪くない独立GPU搭載のミドルスペックPCなら、WQHD。
高性能な独立GPU搭載のミドルハイ~ハイスペックPCなら、4Kが適しているといえます。
使用目的に応じたモニターの推奨解像度
クリエイターのあなたの使用目的に応じた推奨解像度は、以下のとおりです。
使用目的 | 推奨解像度 |
---|---|
イラスト制作、2Dゲーム制作 | フルHD(1,920×1,080) |
本格的なイラスト制作、3Dゲーム制作、動画編集 | WQHD(2,560×1,440) |
本格的な3Dゲーム制作、4K動画編集 | 4K(3,840×2,160) |
基本的に、あなたが制作する作品のユーザーに合わせて選びましょう。
あなたの作品のユーザーが使うであろうモニターと、同等以上の解像度が理想的です。
液晶画面の表面処理は、非光沢がおすすめ
液晶画面の表面処理には、以下のとおり2種類あります。
- 光沢(グレア)
- 非光沢(ノングレアやアンチグレアとも言う)
それぞれの特徴を表で比較すると以下のとおり。
液晶画面の表面処理 | メリット | デメリット |
---|---|---|
光沢処理 | 発色が良く鮮やか | 外光や自分の顔が画面に反射しやすい |
非光沢処理 | 外光や自分の顔が画面に反射しにくい | 発色がやや控えめ |

どちらかというと、PCで長時間作業するようなクリエイターには、非光沢がおすすめです。
なぜなら、反射による映り込みが少なく、長時間モニターを見続けても目が疲れにくいからです。
つまり、非光沢のモニターなら、視認性を確保して作業に集中しやすいといえます。
したがって、モニターを選ぶ際は「非光沢」「ノングレア」「アンチグレア」いずれかの記載があるモニターを選びましょう。
リフレッシュレートは、100Hz以上がおすすめ
リフレッシュレートとは、ディスプレイに映し出される画面が、1秒間に何回更新されるかを示す指標です。
単位はHz(ヘルツ)で表されます。
これから新しいモニターを買う際は、リフレッシュレートが100Hz以上のモデルを選ぶのがおすすめ。
リフレッシュレートが高いことで、映像表示がなめらかになり、快適に使用できるためです。
例えば、マウスのカーソルやブラウザのおけるスクロール時の表示がスムーズになります。
動作がなめらかになることによって目が疲れにくくなり、長時間PCを使う人は特にその効果を実感するはずです。
広く普及している60Hzのモニターと比べても、その差は歴然。
100Hz以上のモニターは、きっとあなたに確かな感動を与えることでしょう。

実際、私も60Hzのモニターから165Hzのモニターに買い替えた際は感動しました。
60Hzモニターの映像だとカクついて見えるようになり、もう100Hz以上のモニターでないと満足できません。
したがって、せっかく新しいモニターを買うのなら、高リフレッシュレートの製品を選びましょう。
率直に言って、ガチでおすすめです。
クリエイティブ作業に200Hz以上は基本的に不要
ただし、クリエイティブな作業にメインで使うなら、200Hz以上のモニターは多くの方にとってオーバースペックです。
100Hz、120Hz、144Hz、165Hz、180Hzなどのモニターで、基本的に十分。
200Hz以上のモニターは、FPSやアクションゲームなどを本格的に遊ぶためのものです。
プロゲーマー並みにゲームをプレイしないのであれば、まず必要ありません。
また、大半の人は200Hzのモニターと100Hzのモニターで映像を見比べても、大きな違いを体感できません。

それに、200Hz以上のモニターは価格も高い傾向にあり、日々の利用にかかる電気代も高くつく傾向にあります。
FPSなどのゲームを遊ぶ場合でも、違いを認識できたところで反射神経が優れていないと、十分な恩恵を得られません。
そのため、クリエイティブ用途では、100Hz~180Hzのモニターで十分といえます。
応答速度は、5ms以下で選ぼう
応答速度とは、モニターの色が別の色に切り替わるまでにかかる時間のことです。
単位はms(ミリ秒)で表されます。
モニターを選ぶ際は、応答速度が5ms以下のものを選びましょう。
応答速度が高速であるほど、映像表示の残像感が減るためです。
例えば、ペンタブやマウス操作の視覚的遅延が減り、イラスト制作や動画編集の作業が快適になります。
また、ゲーム制作時においても、入力から表示までのレスポンスの確認がしやすくなり、正確にテストプレイできます。

なぜ5ms以下が良いのかというと、リフレッシュレート180Hzの場合、1フレームの表示時間が約5.56msだからです。
つまり、約5.56ms以内に画素が変化すれば良いので、5ms以下を推奨しています。
したがって、画面の残像やブレを抑えるためにも、応答速度が5ms以下のモニターを選びましょう。
色域はクリエイターの場合、sRGB 99%相当以上がおすすめ
色域とは、ヒトの目で認識できる色から、特定の色の範囲を定めたもののことを指します。
色域の主な規格として、sRGB、DCI-P3、AdobeRGB、そして最近はあまり見かけませんがNTSCなどがあります。
クリエイティブ作業をする場合、可能なら広色域のモニターを推奨します。
ディスプレイの色域があまりにも狭いと、正確な色でデザインするのが困難になるためです。
例えば、以下のようなコンテンツを制作する場合は、なるべく色域の広いモニターを選んだほうが良いでしょう。
- イラスト制作
- ドット絵の制作
- ゲーム制作
- 動画の編集
- グラフィックの加工や編集
- UIデザインの制作
つまり、グラフィック制作に関わるクリエイターは、色域の広さは重要といえます。
基本的に多くの場合は、sRGBカバー率99%以上、最低でも95%以上あれば必要十分です。
ただし、さらに高度な制作を行う場合は、DCI-P3 90%以上。

印刷を前提にした作品を制作する場合は、AdobeRGB 90%以上が理想的。
したがって、色の表現を大切にしたいクリエイターには、広色域のモニターをおすすめします。
入力端子について(HDMIとDisplayPortの違い)
最後に、モニターの入力端子についても確認しておきましょう。
現在で主流なのは、HDMIとDisplayPort(DP)です。
基本的にDPは、HDMIよりも高い性能を誇ります。
高リフレッシュレートのモニターを使う場合は、HDMI接続よりもDP接続がおすすめです。

ちなみにHDMIでは、規格によって対応できるリフレッシュレートに制限があります。
おおよその目安ですが、以下の表のとおりです。
HDMIの規格 | フルHD | WQHD | 4K |
---|---|---|---|
HDMI 2.1 (ウルトラ・ハイスピード) | 240Hz以上 | 240Hz | 120Hz |
HDMI 2.0 (プレミアム・ハイスピード) | 240Hz | 144Hz | 60Hz |
HDMI 1.4 (ハイスピード) | 120Hz | 60Hz | 30Hz |
そのため、モニターやPCで使える規格(バージョン)も、それぞれよく確認しておきましょう。
おすすめのHDMIケーブルとDPケーブル
ケーブルはたとえ同じ規格だとしても、メーカーによって耐久性や取り回しのしやすさが異なります。
せっかく良いモニターを使うなら、ケーブルも良い製品を選んだほうが失敗しません。
バッファロー「BSHDUN15BK/N」

HDMIケーブルは、バッファローのこの製品を使っておけばOK。

ウルトラハイスピード認証取得品であり、価格も比較的リーズナブルです。
サンワダイレクト「500-KC046-20」

DPケーブルは、サンワダイレクトのこの製品がおすすめ。

DisplayPort 2.1規格に対応しており、VESAによって認証も取得済みだからです。
Cable Matters「101017-BLK-6-J」
ノートPCの場合はMini DisplayPort端子の場合もあり、通常のDPケーブルでは接続できません。
なので、ノートPCとモニターをDP接続したい場合は、Mini DPとDPの変換ケーブルを使う必要があります。
そこで、数ある中でもこちらのケーブルを推奨します。

こちらはDP 1.4規格のケーブルです。

しかし、基本的にノートPCで使うものなので、DP 2.1規格でなくても十分と言えるでしょう。
まとめ:最適なモニターで快適な創作活動を実現しよう!

モニターは、パソコン作業を快適に行うために欠かせない重要な機材です。
良いモニターを使うことで、あなたの普段のパソコン利用は確実に快適になります。

特に、イラストやゲーム制作など、クリエイティブな作業には、モニター性能が結構重要です。
広色域で高リフレッシュレート、かつ視認性の良いモニターを選ぶことで、快適かつ効率的に制作できるようになります。
なので、良いモニターを選ぶことは、あなたにとって決して無駄な買い物にはなりません。

むしろ良い性能のPCを使っているのに、モニターの性能が見合っていなければ、せっかくの力を発揮できずもったいないです。
そのため、あなたにとって最適なモニターを手に入れましょう!
最高の環境で、快適で楽しい創作活動ライフを実現してください。