おすすめのペンタブ・液タブまとめ【初心者でも使いやすい製品で厳選】

2020/4/5イラスト制作

失敗しないペンタブの選び方
悩んでいる人のイラスト
悩んでいる人

デジタルでイラストを描きたいです。
そこで、使いやすいペンタブを探しています。

コスパが良くておすすめの板タブ・液タブを教えてください。

こんなご要望にお応えします。

article この記事の内容

  • 初心者でも使いやすいおすすめのペンタブレットを紹介
    • おすすめの板タブ3選
    • おすすめの液タブ4選
  • ペンタブレットの失敗しない選び方を解説
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この記事の筆者
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ドッド工房
創作活動歴15年。ゲーム制作の講師経験あり。ゲーム制作の一環でイラスト・CG・シナリオ等を制作。自作ゲームは49万DL&Play突破・コンテスト7回以上受賞。クリスタ等を愛用。

ペンタブにはさまざまなメーカーの機種があって、どれを選べばよいか迷いますよね。

安くて性能が良く、使いやすいモデルがあればそれを選びたいはずです。

そこで、実際にペンタブでイラストを描いている筆者が、おすすめのペンタブをピックアップしました。

ドッド工房のふきだし
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この記事で紹介するペンタブを使えば、あなたは快適にイラスト制作に取り組むことが可能です。

ペンタブの選び方もわかりやすく解説しますので、ぜひ購入時の参考にしてください。

それではご覧ください!

初心者でも使いやすいおすすめのペンタブレットを紹介

初心者でも使いやすいおすすめのペンタブをご紹介します。

板タブを3つ、液タブを4つピックアップしましたので、お好きなものをお選びください。

おすすめの板タブ3選

おすすめの板タブレット

まずは、液タブよりも安く買える板タブからご紹介します。

XPPen Deco 01 V2

製品名Deco 01 V2
描画エリアのサイズ10×6.25インチ(254×158.75mm)
筆圧レベル8192レベル
傾き検知60°対応
ショートカットキー8個搭載
対応OSAndroid 6.0以降、Windows 7以降、Mac OS X 10.10以降、Chrome OS 88.0以降
このペンタブの仕様

デジタルでイラスト制作を始めたい初心者には、まさにぴったりの板タブです。

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このペンタブは、Androidにも対応しており、PCを持っていない方でも使用できます。

リーズナブルな価格ながら、カスタマイズ可能な8つのショートカットキーを搭載。

ペイントソフトでよく使う操作を割り当てれば、効率的に作業に取り組めます。

板タブで迷ったら、とりあえずコレにしておけば失敗しません。

HUION Inspiroy H1060P

製品名Inspiroy H1060P
描画エリアのサイズ10×6.25インチ(254×158.8mm)
筆圧レベル8192レベル
傾き検知60°対応
ショートカットキー12個搭載
対応OSAndroid 6.0以降、Windows 7以降、Mac OS 10.12.0以降
このペンタブの仕様

ショートカットキーがたくさん必要な方には、こちらの板タブもおすすめ。

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こちらもリーズナブルな価格で購入でき、Androidでも使用できます。

ペンタブとしての性能も申し分なく、快適にイラストを描けます。

安くて使いやすい板タブをお求めならうってつけです。

Wacom Intuos Medium(‎TCTL6100WL/K0)

製品名Wacom Intuos Medium(CTL-6100WL/K0)
描画エリアのサイズ約8.5×5.3インチ(216×135mm)
筆圧レベル4096レベル
傾き検知なし
ショートカットキー4個搭載
対応OSAndroid 6.0以降、Windows 7以降(64bitのみ、最新のSP適用)、Mac OS 10.13以降、Chrome OS 87以降
このペンタブの仕様

メーカーの信頼性を重視するなら、やはりワコムのペンタブはおすすめ。

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価格は少し高くなりますが、そのぶん品質が高く、使い心地も良好。

PCに限らずAndroidでも使用でき、USB接続だけでなくワイヤレス接続にも対応しています。

使い勝手の良さ、快適さを求めるあなたに最適な板タブといえます。

おすすめの液タブ4選

おすすめの液晶タブレット

次に、万人におすすめできる液タブをご紹介します。

HUION Kamvas 13

製品名Kamvas 13
画面サイズ13.3インチ(293.8×165.2mm)
解像度フルHD(1,920×1,080)
筆圧レベル8192レベル
傾き検知60°対応
フルラミネーション加工あり
色域sRGB 120%、Adobe RGB 92%
ショートカットキー8個搭載
本体スタンド付属品にあり
対応OSAndroid 6.0以降、Windows 7以降、macOS 10.12以降、Linux
このペンタブの仕様

高コスパな液タブを求めているあなたにはこちら。

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快適にイラストを描くうえで必要十分な性能を満たしています。

非常にリーズナブルな価格ながら、付属品も充実。

スタンドもついてくるので、別で購入する手間も省けます。

安くて使いやすい液タブが欲しいなら、これを選べば間違いありません。

XPPen Artist 12セカンド

製品名Artist 12セカンド
画面サイズ11.9インチ(約263×148mm)
解像度フルHD(1920×1080)
筆圧レベル8192レベル
傾き検知60°対応
フルラミネーション加工あり
色域sRGB 127%、Adobe RGB 94%
ショートカットキー8個搭載
本体スタンドなし(別売り)
対応OSAndroid (USB3.1、DisplayPort1.2以上)、Windows 7以降、Mac OS X 10.10以降、Chrome OS 88以降、Linux
このペンタブの仕様

こちらもコスパに優れた液タブです。

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先ほど紹介した液タブよりも軽量なので、持ち運んで使用したい場合にも便利。

色域も広いので、より忠実な色表現で絵を描くことが可能です。

ただし、こちらはスタンドは別売りとなっています。

液タブはスタンドが無いと作業しにくいです。

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なので、以下のスタンドもあわせて購入しましょう。

このスタンドもXPPenの製品です。

私の経験上、スタンドはペンタブと同じメーカーで統一するのがおすすめ。

適合せず使用できないといったトラブルを回避できるためです。

HUION Kamvas Pro 20

製品名Kamvas Pro 20 (2019)
画面サイズ19.5インチ(434.88×238.68mm)
解像度フルHD(1,920×1,080)
筆圧レベル8192レベル
傾き検知60°対応
フルラミネーション加工あり
色域Adobe RGB 92%
ショートカットキー16個搭載
本体スタンド付属品にあり
対応OSWindows 7以降、Mac OS 10.12以降
このペンタブの仕様

安くて大きめの液タブが欲しいあなたにはこちら。

比較的大きい画面で作業しやすく、多数のショートカットキーを搭載した液タブです。

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ちなみに私も現在、HUIONの19.5インチの液タブを使用しています。

やはり本格的に作業するなら、これくらいのサイズのほうが使いやすいと思います。

Wacom Cintiq 16(TDTK168K4C)

製品名Wacom Cintiq 16(TDTK168K4C)
画面サイズ16インチ(345×215mm)
解像度WQXGA(2,560×1,600)
筆圧レベル8192レベル
傾き検知60°対応
フルラミネーション加工あり
色域sRGB 100%、DCI-P3 99%
ショートカットキー非搭載
本体スタンド内蔵スタンド搭載
対応OSAndroid OS 8.0以降、Windows 10以降 (64bitのみ、最新のSP適用)、macOS 13以降
このペンタブの仕様

美しい映像表示で、本格的にイラスト制作に取り組みたいあなたに。

品質と信頼性が高いワコムの16型液タブです。

視差が少なく、紙のような程よい描き心地で、十分な色域の広さも備えています。

内蔵スタンドも搭載されているので、別でスタンドを買う必要もありません。

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これから長く使っていくものですし、やはり快適に使えるものを選んだほうが良いです。

これらの点を踏まえても、この液タブは非常におすすめです。

ペンタブレットの失敗しない選び方

板タブと液タブの違い

次に、ペンタブレットの選び方を解説します。

ペンタブの選び方を知っておくことで、購入で失敗するリスクを減らせます。

板タブと液タブの違いについて知ろう

ペンタブレットには、「板タブ(板型タブレット)」と「液タブ(液晶タブレット)」の2種類があります。

板タブ

板タブは、タブレット自体にディスプレイが搭載されていないペンタブです。
そのため、PCの画面を見ながら描くのが特徴といえます。

液タブ

一方、液タブは、タブレット自体にディスプレイが搭載されたペンタブです。
直接画面に描き込めるのが特徴といえます。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、あなたの目的やスタイルに合わせて選びましょう。

板タブのメリットとデメリット

まず、板タブのメリットは下記のとおりです。

  • 価格が安く、初心者でも購入の敷居が低い
  • 軽量なので持ち運びしやすい
  • モニターを見ながら描くので、姿勢が悪くなりにくい

対して、板タブのデメリットは下記のとおりです。

  • 画面と手元が分かれているため、慣れるまでに時間がかかる
  • 細かな部分の正確な描き込みが少し難しい

液タブのメリットとデメリット

液タブのメリットは下記のとおり。

  • 画面に直接描けるので、アナログで絵を描くのと近い感覚で作業できる
  • 初心者でも感覚的に描けて操作しやすい
  • 描く線の入り抜きなどが確認しやすい

対して、液タブのデメリットは下記のとおりです。

  • 価格が比較的高い
  • 重量が重い傾向にあり、設置スペースが必要になる場合もある
  • 猫背で作業してしまいがちで、肩こりになりやすい

ペンタブのサイズを確認しよう

ペンタブのサイズ選びは特に重要なポイントです。

モニターの大きさ、机の広さ、持ち運びで利用の頻度によって、あなたにとっての最適なサイズは異なります。

板タブはMサイズが最適

板タブの場合は、A5~A4くらいのサイズに相当する「Mサイズ」がおすすめ。

広すぎず狭すぎない描画エリアで、細かい描きこみにも対応しやすく、持ち運びにも便利なためです。

また、Lサイズよりは価格も安いことが多く、初心者が購入するのにも適しています。

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Sサイズは小さすぎて作業しづらかった経験をしているので、私一個人の意見としてはおすすめしません。

液タブは12インチ以上を推奨

液タブの場合は、描画領域がそのまま画面になります。

そのため、液タブは最低でも12インチ以上で選ぶのがおすすめです。

比較的作業領域が広く、ペイントソフトにおけるUI操作やレイヤー管理なども快適になります。

ただし、さらに本格的に描きたい場合は、大きめの16インチ以上を選ぶと良いでしょう。

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ちなみに私も、19.5インチの大きめの液タブを使っています。
細かい部分まで見やすく、とても快適に描けていますよ。

筆圧レベルを確認しよう

ペンタブにおける筆圧レベルとは、ペンをあてた際の強さを感知する性能のことです。

この筆圧レベルが高いほど、線を描く際の細かな強弱を表現しやすくなります。

4096レベル以上がおすすめ

2025年現在で主流となっている筆圧レベルは、4096レベルや8192レベルです。

初心者向けモデルとして、2048レベルのペンタブが売られていますが、悪いことは言いません。

4096レベル以上のペンタブを選びましょう。

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4096レベルもあれば、なめらかで心地良い描き込みが可能になります。

ただし、筆圧レベルは高ければ高いほど良いというものでもありません。

実際のところ、4096レベルと8192レベルの差を体感できる方は、そこまでいないことでしょう。

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ちなみに私は、これまでに1024レベル、2048レベル、4096レベル、8192レベルのペンタブを使ってきました。

しかし、違いを体感できたのは4096レベルまででした。

傾き検知機能の有無を確認しよう

傾き検知機能は、ペン先の傾きの角度を検知し、ブラシの形状などに反映させる機能のことです。

アナログで描く時のような自然な表現が可能になるため、イラスト制作では割と無視できない機能といえます。

そのため、傾き検知機能があるかどうかも確認しておきましょう。

視差が少ない液タブを選ぼう

液タブで絵を描く際は、視差(画面とペン先のズレ)が作業効率に大きく影響します。

線を引く位置と表示される線にズレが生じてしまうと、正確に描くのが難しくなり、苦労してしまいます。

なので、視差の少ない液タブを選ぶことが重要になります。

フルラミネーション加工が施された液タブがおすすめ

そこで、フルラミネーション加工(ダイレクトボンディング加工)が施されているかを確認しましょう。

フルラミネーション加工が施された液タブは、カバーガラスとディスプレイの間の空気層がなく、視差が少なく抑えられています。

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そのため、ペン先と描いた線がズレにくく、よりアナログに近い感覚で描けます。

広色域な液タブを選ぼう

ディスプレイの色の再現性は、イラストを描く上で重要な要素といえます。

液タブの色域が狭いと、制作する作品の見栄えや、印刷時における色に誤差が生じてしまいます。

そのため、より忠実な色表現で絵を描きたい場合は、広色域ディスプレイを搭載した液タブを選びましょう。

sRGB 99%相当以上がおすすめ

液タブを選ぶ際は色域のカバー率が下記いずれかに該当するモデルで選ぶのがおすすめです。

  • sRGB 99%以上
  • Adobe RGB 90%以上
  • DCI-P3 90%以上
  • NTSC 72%以上
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これくらいのカバー率であれば、快適にイラスト制作をするうえで十分な色域といえます。

対応OSを確認しよう

ペンタブを選ぶ際は、必ず対応しているOSについても確認しましょう。

特に、スマホに接続してイラストを描きたい場合に重要です。

Windowsの場合はほとんどのペンタブで対応しています。

しかし、Androidなどは対応していないこともよくあります。

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ペンタブを買う際に、必ずチェックしておきましょう。

まとめ:最適なペンタブとペイントソフトを手に入れ、快適にイラストを描こう!

使いやすくて良いペンタブを使おう!

今回は、おすすめのペンタブレットを紹介し、ペンタブの選び方についても解説しました。

XPPenやHUIONのペンタブであれば、比較的リーズナブルな価格で買えるかと思います。

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初心者が初めて買うペンタブとしても、安くて使いやすくおすすめです。

一方、Wacomのペンタブは率直に言って、決して安くはないです。

しかし、プロにこれだけ利用され続けているのには、それなりの理由があります。

日本企業の製品であり、長年培ってきた実績から信頼性が高いのです。

ペンタブは長時間にわたって使用することもある、イラスト制作では非常に重要な機材です。

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安さをとるか信頼性をとるか、一度天秤にかけてみてください。

あなたにとって最適なペンタブとペイントソフトを手に入れ、快適にイラストを描けるようにしましょう!

ちなみに以下の記事で、使いやすくておすすめのペイントソフトを紹介しています。

こちらもぜひ参考にご覧ください。
»ペイントソフトのおすすめはこれ!お絵描きツール比較【無料/有料】