ゲームの作り方:初心者向けに個人ゲーム制作の始め方とノウハウを解説


個人でゲームを作りたいです。
でも、ゲーム制作の始め方、ゲーム制作の方法を知りません。
ゲームの作り方を教えてください!
こんなご要望にお応えします。
この記事の内容
- ゲーム開発に必要な環境(PCやツールなど)を解説(※)
- ゲーム制作に必要な知識を学ぶ方法を紹介
- 個人ゲーム制作の流れを解説(※)
- ゲームの作り方をタイプ別で解説(※)
- 個人開発ゲームの公開方法と宣伝手段を解説
- 個人ゲーム制作に関するよくある質問に回答
※詳しく解説した当ブログの記事をご紹介。

初めてゲーム制作にチャレンジする場合、何を準備してどう始めれば良いか迷われるかと思います。
私も初心者だった頃はそうでした。
ゲーム制作に必要なものを知らず、ノウハウも全く無かったため、手探りで始めて苦労しました。

でも安心してください。
あなたはかつての私のような苦労はしなくて済みます。
この記事を読めば、ゲーム制作の始め方とゲームの作り方を知ることができます。
あなたは今日からでも個人ゲーム開発者になれますよ。
それではご覧ください!
ゲーム開発に必要な環境

初めに、ゲーム開発に必要な環境をご紹介します。
ゲーム制作を始めるには、下記の開発環境を準備しましょう。
- ゲーム開発に適したPC
- ゲーム制作ツール(ゲームエンジン)
- アセット制作ツール
それぞれどんなものが必要か解説します。
ゲーム開発に適したPC
ゲーム開発を始めるなら、基本的にPC(パソコン)が必要になります。
この後でご紹介する「ゲーム制作ツール」や「アセット制作ツール」が、十分に動かせる性能が必要です。
ちなみに、開発するゲームが、2Dゲームか3Dゲームかで必要な性能は異なります。
具体的には、それぞれ下記の推奨スペックがあれば、快適にゲーム開発をこなせます。
プロセッサー(CPU) | 「Ryzen 5 4500」相当以上の性能を持つCPU |
---|---|
グラフィックス(GPU) | 「GeForce GTX 1650」相当以上の性能を持つGPU |
メモリ(RAM) | 16GB以上 |
ストレージ | SSDで256GB以上 |
プロセッサー(CPU) | 「Core i7-11700」相当以上の性能を持つCPU |
---|---|
グラフィックス(GPU) | 「GeForce RTX 2060」相当以上の性能を持つGPU |
メモリ(RAM) | 16GB以上 |
ストレージ | SSDで500GB以上 |
一般的に、2Dゲームに比べて3Dゲームの開発では、処理能力やグラフィック性能など、より高スペックなPCが必要です。

ゲーム開発用のPCに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
パソコンを選ぶ際は、ぜひ参考にしてください。
»ゲーム開発におすすめのPCを厳選【必要なスペックと選び方も解説】
ゲーム制作ツール(ゲームエンジン)
ゲーム制作ツール(ゲームエンジン)を使うことで、簡単かつ効率的にゲーム開発することが可能になります。
ゲーム制作ツールには、さまざまなものがあります。
数あるソフトの中でも、個人ゲーム開発では以下のゲーム制作ツールがおすすめです。
- Unity
- Unreal Engine
- Godot Engine
- RPGツクールMV/MZ
- RPG Developer Bakin
これらを推奨する理由は、比較的使い勝手が良く、2025年現在において利用者が多いからです。
つまり、ツールの使用に必要な情報、ノウハウを学べる教材も容易に入手できます。

実際、私もUnityとRPGツクールMVを愛用しています。
参考書やWeb上の参考情報が多く、ゲーム開発もしやすいです。
これらのゲーム制作ツールに関しては、以下の記事で詳しくまとめています。
参考にご覧ください。
»ガチでおすすめのゲーム制作ツールは5つ!初心者向けに選び方も解説
アセット制作ツール
私の経験上、個人ゲーム開発の作業の大半を占めるのは、アセット(グラフィックや音声などの素材)の制作です。
下記のとおり、アセットの制作に必要なツールも準備しましょう。
ペイントソフト | クリスタ、FireAlpacaなど |
---|---|
画像編集ソフト | Photoshop、TreeViewGraphicsなど |
ドット絵エディタ | EDGE、DotPainterALFAR、Asepriteなど |
3Dモデリングソフト | Blender、ProBuilderなど |
音声編集ソフト | Audacity、SoundEngineなど |
作曲ソフト | FL Studio、Cubaseなど |
動画編集ソフト | DaVinci Resolve、AviUtlなど |
特に、ペイントソフトだけは必ず準備しましょう。
ペイントソフトさえあれば一応、2DCGやイラスト、ドット絵の作成、簡単な画像編集はこなせるからです。
ゲーム素材の制作に役立つツールは、以下の記事にまとめています。
»私が創作活動に使っている実用的なツール【おすすめソフト】

上記の記事でご紹介するのは、実際に私が使用しているソフトです。
あなたのゲーム制作でも、きっと役立つことでしょう。
ゲーム開発で使う主なプログラミング言語
ゲーム開発では、下記のプログラミング言語がよく使われます。
主にブラウザゲームの制作に用いられる言語で、比較的簡単なのでプログラミング初心者にもおすすめ。
フレームワークを活用して自作ゲームを作る際や、RPGツクールMV/MZなどのゲーム制作ツールで利用可能です。
Unityで使用する言語で、幅広いジャンルのゲーム開発で使われます。
Godotでも一応利用できます。
Unreal Engineで使われる言語です。
率直に言って、プログラミング初心者には難易度が高い言語といえます。
実際、私はプログラミング学習をC++から始めたので、かなり苦戦しました。
こちらも一応、Godotでも使用可能です。
なお、Godotでは独自のプログラミング言語であるGDScriptを使うのが一般的。
このように、ゲーム制作ツールを使用する場合は、そのツールが対応しているプログラミング言語で開発することになります。

ちなみに、ノーコードでゲーム開発できるツールを使えば、プログラミングせずに制作することも可能です。
でもその場合は、ゲーム制作ツールの機能に依存して作ることになるため、実現できる機能やゲーム内容に制限が生じます。
そのため、より高い自由度でゲーム開発を行いたい場合は、プログラミングができるようになったほうが有利です。
ちなみに、ゲーム開発で使われるプログラミング言語について、詳しくは以下の記事で解説しています。
おすすめのプログラミング学習の方法も紹介しています。
参考にご覧ください。
»ゲーム開発の主流プログラミング言語【初心者向けおすすめ言語と学び方】
ゲーム制作に必要な知識を学ぶ方法

次に、ゲーム制作に必要な知識を学ぶ方法をご紹介します。
ゲーム制作の学習方法は下記のとおり。
- 参考書を読んで独学する
- Webページを見て独学する
- 動画を見て独学する
- スクールで先生に教えてもらう
それぞれ順番にご説明します。
学習方法①:参考書を読んで独学する

ゲーム制作を独学する場合、基本的に書籍を読みながら覚えていくのがおすすめです。
書籍はそれなりの有識者によって書かれており、出版にも費用がかかっています。
そのため、間違った内容が載っていることが少なく、教材としての信頼性が高いのです。
また、必要な情報が体系的にまとまっているので、効率的に学習できます。

したがって、ゲーム開発に関して独学したい場合は、まず参考書を読みましょう。
ゲーム制作を学べるおすすめの書籍は、以下の記事にまとめています。
参考にご覧ください。
»ゲーム制作におすすめの本を厳選【初心者でも独学で学べる参考書】
学習方法②:Webページを見て独学する

ゲーム制作について学びたい場合、Webページを見て独学することも可能です。
無料で学習することもでき、必要な情報を自ら調べられる方には、悪くはない方法ではあります。
しかし、体系的にまとまった情報は少なく、間違った情報や古い情報が掲載されていることもしばしばあります。
初心者の場合は情報の良し悪しの判別がつかないので、やはり最初は本で学ぶのが無難です。
それでも一応、ゲームエンジンの基本的な使い方を学ぶ際、公式のチュートリアルは信頼性も高くて参考になります。

UE5のチュートリアルに関しては、ほぼ英語ですけどね。
公式チュートリアル | 左記のサイトで主に学べる内容 |
---|---|
Unity Learn | Unityの入門知識や基礎知識 |
Epic Developer Community | Unreal Engineの入門知識や基礎知識 |
Godot Engineの日本語のドキュメント | Godot Engineの入門知識 |
ちなみに、RPGツクールMV/MZやRPG Developer Bakinに関しては、ツールのヘルプで十分に学習可能です。

RPGツクールMV/MZに関しては、当ブログにも情報をまとめた記事を複数投稿しています。
機会があればぜひご覧ください。
学習方法③:動画を見て独学する

ゲーム制作について独学したい場合、動画を見て学習するのもおすすめ。
動画は書籍とは違い、実際のエディタの動きを映像で見ながら学べるので、より直感的に学習したい方には適しています。
YouTube動画なら無料で学ぶこともできますが、体系的にまとまっている情報は正直少ないです。
率直に言って、あまり学習に効率的とは言えません。
実のところ、ゲーム開発に必要な知識や技術を教えるのは、十分お金をとれることです。
複雑な情報を動画にまとめるのも一苦労ですし、入門知識よりも上位の内容をわざわざ無料で教える人は多くないのが実情。

なので、本格的にゲーム開発の知識を学びたい場合は、有料動画で学ぶのがおすすめ。
視聴に費用はかかりますが、実績のある方によって作成されており、教材として信頼性が高いです。
具体的には、以下のページにある動画コンテンツを推奨します。
»Udemy ゲーム開発コース
実際、UnityやUnreal Engineなど、ゲーム開発を詳しく学べる動画コンテンツが揃っています。
この他にもBlenderを学べるコースなどもあり、実践的なデザインのスキルも身につけられます。

参考書とそこまで変わらない価格の動画もあるので、動画で学びたい場合にはうってつけです。
学習方法④:スクールで先生に教えてもらう

以上のとおり、ゲーム開発のスキルは独学で身につけることも可能です。
しかし、独学で身につけるのは決して簡単なことではありません。
特に、Unreal Engineなどは英語の資料も多いですし、言葉の壁で挫折してしまうリスクもあります。

私もUE4を1年ほど勉強していましたが、中級レベルの英語しか読めないのでかなり苦戦しました。
そこで、本気でゲーム開発を学びたい場合は、スクールで先生に教えてもらうという手段があります。
当然、講師の人件費がかかるため、独学よりも費用は高くなります。
しかし、あなたのレベルに合わせて直接指導してもらえるという利点があります。
また、分からないことがあっても、すぐに聞いて解決できるので効率的に学習できます。
正直、独学のほうがコスパは良いですが、独学で挫折して何も覚えられなかった人になるよりはずっと良いです。

本気でゲーム制作に取り組みたい方は、検討してみる価値が十分にあります。
ゲーム開発を学ぶのに最適なスクールは、以下の記事にまとめています。
»ゲーム開発を学べるおすすめのプログラミングスクール2選【選び方も解説】
個人ゲーム制作の流れを解説

ゲーム制作に挑戦する前に、個人ゲーム開発の全体像を把握しておきましょう。
進め方を知っておくことで、迷わず効率的にゲーム開発を進められるようになります。
基本的な個人ゲーム制作の流れは下記のとおりです。
- ゲーム制作に必要な開発環境を準備する
- ゲームのアイデアを考える
- ゲームに使う素材を用意する
- ゲームを組み立てる
- テストプレイしてデバッグする
- README.txt(説明書)を書く
- ローカライズ(多言語対応)をする
- ゲームをリリースする
- フィードバックを基に改善していく
大まかに流れをお伝えするとこんな感じです。
実際はさらに細分化されるので、ここでお伝えすると少々長くなってしまいます。
そこで、個人ゲーム制作の流れについて詳しく解説した記事を用意しました。

ゲーム開発の流れと、制作に必要なノウハウも解説しています。
以下の記事です。
ぜひ参考にご覧ください。
»ゲーム制作の流れ【個人ゲーム開発の場合を詳しく解説】
ゲームの作り方をタイプ別で解説

あなたがどんなゲームを作りたいかによって、ゲームの作り方が変わってきます。
そこで下記のとおり、ゲームの作り方を種類別で解説した記事をそれぞれご用意しました。
- 2Dゲーム(ドット絵のゲーム)の作り方
- 3Dゲームの作り方
- ブラウザゲームの作り方
- スマホゲームアプリの作り方
- フリーホラーゲームの作り方
このとおり、あなたがチャレンジしたいゲームの作り方をご覧いただけます。
2Dゲーム(ドット絵のゲーム)の作り方
2Dゲームの中でも根強い人気があるドット絵のゲーム。
ドット絵の2Dゲームは、作品の規模にもよりますが、比較的3Dゲームよりは作りやすいです。
Z軸(奥行き)を考慮しなくて良い分、基本的にマップ制作などにかかる工数も少なく済みます。
また、そこまで高性能なPCも必要なく、プログラミングやドット絵の作成の経験がなくても制作可能。

例えば、RPGツクールMZなどを用いれば、あなたも今すぐ2Dゲームを作れますよ。
初めてゲーム制作にチャレンジする方にもおすすめです。
最初の一歩は、ドット絵の2Dゲーム制作で踏み出してみてはいかがでしょうか。
以下の記事で、ドット絵の2Dゲームの作り方を解説しています。
»ドット絵のゲームの作り方【初心者でも簡単に始められる2Dゲーム制作の方法】
3Dゲームの作り方
リアルで美しいビジュアル表現も可能で、プレイヤーの没入感を高めることもできる3Dゲーム。
3Dゲーム制作は、3Dモデリング、カメラ操作、物理演算など、2Dゲーム制作に比べると制作工程はやや複雑です。
とはいえ、初心者にとってハードルが高いわけではありません。

現在ではUnityやUE5だけでなく、RPG Developer Bakinのようなノーコードで使える3Dゲーム制作ツールも登場しています。
これらのツールを活用すれば、初心者でもスムーズに3Dゲーム制作を始められます。
3Dゲーム制作を始めるのに必要な知識やツールなど、詳細は以下の記事をご覧ください。
»3Dゲームの作り方:制作に必要なソフトや学習方法の初心者向けガイド
ブラウザゲームの作り方
ブラウザさえあれば、PCだけでなくスマホやタブレット端末でも遊べるブラウザゲーム。
インストール不要で手軽にプレイでき、人々に気軽に遊んでもらえます。
制作方法も柔軟で、JavaScriptで自作したり、ノーコードで作れるゲーム制作ツールを用いて簡単に開発することも可能。
プログラミング初学者の方や、ゲーム制作が初めての方にも適しています。
また、ゲーム投稿サイトだけでなく、あなたのブログやサイトに埋め込んで公開することもできます。

自身のサイトに集客させたい場合にも効果的です。
ブラウザゲームの作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
»ブラウザゲームの作り方【初心者向けに開発環境と公開方法も解説】
スマホゲームアプリの作り方
いつでもどこでも手軽に遊べるスマホゲームアプリ。
UnityやRPGツクールMV/MZなどを使えば、iOSとAndroidの両方に向けてアプリを制作できます。
初心者でも取り組みやすい開発環境が整っているため、ゲーム制作が初めての方にもおすすめ。
完成したゲームアプリをGoogle Playなどでリリースすることで、多くの人に遊んでもらえるチャンスが生まれます。

さらに、AdMobなどのアプリ内広告を導入すれば、自作ゲームで収入を得ることも可能ですよ。
多くの人に遊んでもらいたい方や、ゲームで収益化を目指す方には、スマホゲーム開発は良い選択肢といえます。
スマホゲームの作り方について、詳しくは以下の記事で解説しています。
»スマホゲームアプリの作り方【初心者向け簡単開発ガイド】
フリーホラーゲームの作り方
フリーゲームの中でも、実況プレイに取り上げられやすいジャンルのひとつがホラーゲームです。
もし有名実況者に取り上げられれば、個人ゲームクリエイターとして一気に知名度を上げるチャンスにもなります。

ホラーゲームは、グラフィックや音響を効果的に使えば、複雑なゲームシステムを作らなくても成立させられます。
実際、RPGツクールやUnityで制作されたフリーホラーゲームも多く、他ジャンルに比べて簡単に制作することも可能です。
そのため、初心者でも取り組みやすく、初めてのゲーム制作にもおすすめといえます。
以下の記事では、長年ホラーゲームを制作してきた筆者が、フリーホラーゲームの作り方や制作のコツを解説しています。
»フリーホラーゲームの作り方【初心者でも制作できる簡単な方法を解説】
個人開発ゲームの公開方法と宣伝手段

ゲームを制作して完成させたら、人々に遊んでもらうために公開(リリース)します。
自作ゲームを公開する際、実にさまざまな方法があります。

ここでは、個人ゲーム開発者にとって一般的な公開方法をお伝えしつつ、初心者におすすめの公開方法もお伝えします。
また、個人ゲーム開発者向けに広報活動のやり方(ゲームの宣伝方法)もお伝えします。
単にリリースしただけでは、人々にあなたのゲームを知ってもらうには不十分だからです。
適切な公開方法と宣伝手段を知って、あなたの自作ゲームを多くの方に遊んでもらえるようにしましょう。
自作ゲームを公開する方法
まずは、自作ゲームの公開方法からお伝えします。
ゲームの配布形態によって、利用する投稿プラットフォームやサイトなど、公開方法は異なります。

そこで、下記のケースを想定して、一般的な公開方法と初心者に推奨する公開方法をお伝えします。
- PC用フリーゲームとして配布する場合
- ブラウザゲームとして公開する場合
- 有料ゲームとして販売する場合
- スマホアプリとしてリリースする場合
PC用フリーゲームとして配布する場合
PC用の無料ゲームとして配布する場合、一般的に下記の公開方法があります。
PC用フリーゲームの公開方法 | 代表的なサイトやサービス |
---|---|
【A】フリーゲーム投稿サイトで公開する | フリーゲーム夢現、ふりーむ!など |
【B】ECサイトで価格を0円に設定し、ダウンロード商品として登録する | BOOTH、STORESなど |
【C】ゲームの配信プラットフォームで公開する | Steam、itch.ioなど |
このうち、初心者の方におすすめする方法は【A】です。
初めてのPC用フリーゲームの公開に、フリーゲーム投稿サイトを推奨する理由は下記のとおり。
- ゲームのリリース方法が比較的簡単だから
- 駆け出しの個人ゲーム制作者でも、作品を遊んでもらいやすいから
フリーゲーム投稿サイトの場合、ゲーム公開に必要な仕組みがサイト側で用意されています。
例えば、基本的にゲーム説明文を書いて、スクショ画像とゲームの圧縮ファイルをアップロードするだけで済みます。
また、フリゲ投稿サイトには既存のサイト閲覧ユーザーがいるため、公開するだけでも一定数の人に遊んでもらえます。
もし、【B】のECサイトを利用する方法の場合、基本的に集客などはほぼ自力で行わなければいけません。
まだ名が売れていない駆け出しのゲーム制作者にとっては、少々ハードルが高いといえます。
ちなみに【C】のSteamで公開する場合は、ゲームの登録料として$100かかります。
初めての無料ゲームの公開では、この費用は負担が大きいといえます。
そのため、PC用フリーゲームとして配布する場合は、【A】のフリーゲーム投稿サイトで公開するのが良いでしょう。

特に2025年現在は、フリーゲーム夢現が無難でおすすめです。
ゲームの表現規制も厳しくなく、審査も比較的スムーズだからです。
ブラウザゲームとして公開する場合
ブラウザゲームとして公開する場合、一般的に下記の方法があります。
ブラウザゲームの公開方法 | 代表的なサイトやサービス |
---|---|
【A】フリーゲーム投稿サイトで公開する | PLiCy、フリーゲーム夢現、unityroom、ノベルゲームコレクションなど |
【B】自分のサイトやブログで公開する | WordPressブログなど |
このうち、初心者の方に推奨する方法は【A】です。
これも理由としては、ゲームの公開手順が比較的シンプルで、初心者の作品でも遊んでもらいやすいからです。
とはいえ、【B】の自分のサイトやブログで公開する方法も、決して難しいわけではありません。

実際、サーバーにゲームデータをアップロードして、Webページにiframeタグで埋め込むだけです。
しかし、ブラウザゲーム掲載ページへの集客を自力で行わなければいけない点。
そして、自分のサイトやブログも作成しないといけない点、この2点がネックになります。
したがって、ブラウザゲームとして公開する場合は、【A】のフリーゲーム投稿サイトで公開するのが簡単で良いでしょう。

ちなみに、前述の「代表的なサイトやサービス」としてご紹介したサイトに投稿するのが無難です。
有料ゲームとして販売する場合
有料ゲームとして販売する場合、一般的に下記の方法があります。
- ECサイトでダウンロード商品として登録する
- Steamなどのゲーム配信プラットフォームでリリースする
ゲーム制作を始めて間もない方には、まず前者の方法から試すのをおすすめします。
後者の方法は、率直に言ってゲーム制作初心者には推奨できません。

その理由に関してここで説明すると、少々長くなってしまいます。
自作ゲームの販売方法については、以下の記事で解説しています。
上記の理由に関しても説明しています。
自作ゲームを販売したい場合は、参考にご覧ください。
»自作ゲームをネットで販売する方法【個人ゲーム制作者向け】
スマホアプリとしてリリースする場合
スマホアプリとしてゲームをリリースする場合、基本的に下記の配信サービスを利用するのが一般的。
- App Store
- Google Play
これらの配信サービスで公開するには、それぞれアカウントを登録しなければいけません。
ちなみにどちらの場合も、アカウントの登録に費用がかかります。
App Storeの場合は、Apple Developer Programで、年間登録料として$99。
Google Playの場合は、Google Play Console デベロッパーで、1回限りの登録料だけで$25。
つまり、iOSアプリをリリースする場合、Androidアプリをリリース場合よりも金銭的負担が大きいです。

率直に言って、知名度が低い駆け出しのアプリ開発者の場合、アプリの広告収益だけで回収するのは難しいといえます。
そのため、初心者がまずスマホアプリをリリースするなら、Google Playで公開するのがおすすめです。
ゲームの宣伝方法(個人ゲーム開発者向け)

次に、自作ゲームの広報活動(宣伝)の方法をお伝えします。
個人ゲーム開発者が最低限行うべき広報活動は、下記のとおりです。
- サムネイルの差別化:ゲームの紹介画像を目を引くデザインにする
- 説明文の最適化:ゲームの紹介文をユーザー目線で丁寧に書く
- SNSの効果的な活用:Xなどで特定のハッシュタグを活用して宣伝する

ちなみに上記の広報活動は、有料ゲームに限らずフリーゲームをリリースする際も実施すべきです。
具体的な方法について、詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
»自作ゲームのDL数を増やす方法【無料でできる宣伝と見せ方のコツ】
個人ゲーム制作に関するよくある質問とその回答

個人ゲーム制作に初めてチャレンジする方がよく抱く、下記の疑問に回答します。
- 個人でゲームを作るには、どんなスキルが必要か?
- プログラミングができなくてもゲーム開発はできるのか?
- 絵が描けなくてもゲーム制作はできるのか?
- 無料でゲームを作ることは可能か?
- ゲームを完成まで作るのにどれくらいの時間がかかるか?
- ゲーム制作でお金を稼ぐことはできるか?
- 初心者はどんなゲームから作り始めるのがおすすめか?

私のこれまでの経験を踏まえてお答えします。
質問①:個人でゲームを作るには、どんなスキルが必要ですか?
結論、発想力とプログラミング的思考です。
この2つのスキルが無ければ、個人ゲーム開発は不可能と言っても過言ではありません。
発想力 | アイデアを生み出す力 |
---|---|
プログラミング的思考 | 問題を小分けして、順序立てて解決する考え方 |
個人ゲーム開発は、正直アイデアが非常に重要です。
アイデアが良ければ、たとえ技術的に未熟だったとしても、人々に楽しんでもらえるゲームが作れます。

プログラミングやデザインなど、技術的なことに関しては正直できなくても何とかなるのです。
今時ゲーム開発はノーコードでも可能ですし、フリー素材などを活用すれば、自らデザインしなくても済みます。
また、プログラミング的思考は、ゲームを最後まで完成させるのに重要な考え方です。
ゲーム開発時は、ほぼ100%と言ってもいいほど不具合やバグが発生します。

デバッグするには、問題を切り分けて原因を特定する必要があります。
これはノーコードでゲーム開発する場合も同様です。
したがって、個人ゲーム制作では、発想力とプログラミング的思考が必要といえます。
質問②:プログラミングができなくてもゲーム開発はできますか?
結論、プログラミングができなくてもゲーム開発は可能です。
ノーコードで制作できるゲーム制作ツールを使えば、あなたも簡単に制作できます。
例えば、下記のゲーム制作ツールを用いれば、完全にノーコードで開発可能です。
- RPGツクールMV/MZ
- RPG Developer Bakin

実際、私もRPGツクールMVを用いた際、プログラミングせずにゲームを完成させています。
ただし、ゲーム制作ツールの機能だけで作ることになるので、実現できる内容に制限は生まれます。
しかし、たいていの方にとっては、ゲーム制作ツールの機能だけでも十分な場合が多いです。
したがって、プログラミング経験がなくても、問題なくゲームは制作できるので安心してください。
質問③:絵が描けなくてもゲーム制作はできますか?
結論、絵が描けない方でもゲーム制作はできます。
あなた自身が絵を描かない手段をとれば、問題なくゲーム制作可能です。
例えば、下記5つの手段があります。
- フリー素材サイトで絵を借りる
- 絵の制作を依頼する
- 画像生成AIを活用する
- 写真を加工して使う
- 3DCGを活用する

実際、私も絵をほとんど描かずにゲームを完成させたことがあります。
なので、絵が描けなくてもゲーム制作はできます。
絵を描かずにゲームを作る方法に関しては、以下の記事で詳しくまとめています。
参考にご覧ください。
»ゲーム制作は絵が描けない方もできる!とれる手段と解決法を紹介
質問④:無料でゲームを作ることは可能ですか?
結論、無料でゲームを作ることは可能です。
PCなどのハードウェアにはお金がかかりますが、ソフトや素材は無料で済ませることもできます。
実際、無料で使えるゲーム制作ツールを使い、フリー素材や自作素材を活用すれば無料で開発可能。
例えば、無料で使えるゲームエンジンには、Unity、UE5、Godotなどがあります。
素材制作に用いるツールも、Blender、FireAlpaca、Audacityなどを用いれば費用がかかりません。
したがって、無料でゲームを作ることは十分に可能といえます。
ただし、有料のツールを用いたほうが、快適かつ効率的に制作できる場合もあります。

実際、私は無料のペイントソフトが使いづらかったため、有料のペイントソフトを愛用しています。
質問⑤:ゲームを完成まで作るのにどれくらいの時間がかかりますか?
制作期間に関しては、制作するゲームの規模、実現するクオリティ、開発者の熟練度などによって異なります。
初心者がゲームを作る場合、私の経験から考慮した目安は下記のとおり。
ゲームのボリューム | 完成までにかかる開発期間の目安 |
---|---|
30分以下のゲーム(掌編ゲーム) | 1週間~2か月ほど |
1時間程度のゲーム(短編ゲーム) | 3か月~半年ほど |
3時間程度のゲーム(中編ゲーム) | 1年ほど |
5時間以上のゲーム(長編ゲーム) | 大体2年以上 |
初心者の場合、慣れている方の3倍以上は時間がかかると言っても過言ではありません。

ちなみに私が各ゲームの開発にかけた時間は、以下の記事でまとめています。
参考程度にご覧ください。
»個人ゲーム開発にかかる期間は?初心者の目安と私の制作実例を公開
質問⑥:ゲーム制作でお金を稼ぐことはできますか?
結論、ゲーム制作で収入を得ることは十分可能です。

実際、私は自作のインディーゲームを販売し、高性能PCを複数台は買えるくらいの収入を得ています。
例えば、ゲーム制作で稼ぎたい場合、下記のとおり4パターンの方法があります。
- 自作のインディーゲームを販売して稼ぐ
- スマホゲームアプリを作ってアプリ広告で稼ぐ
- ブログなどにブラウザゲームを埋め込んで、Webページの広告収入で稼ぐ
- ゲーム制作やアセット制作の依頼を受けて稼ぐ
率直に言って、ゲーム制作に慣れていない初心者が稼ぐのは簡単ではありません。
基本的に1年以上、ゲーム制作を続けてからチャレンジするのがおすすめ。
これらの稼ぎ方に関して、詳しくは以下の記事で解説しています。
»ゲーム制作を副業にして稼ぐ方法【儲け方4つ・必要なスキル3つ】
質問⑦:初心者はどんなゲームから作り始めるのがおすすめですか?
これに関しては、人によって意見が分かれます。

あくまで私一個人の意見になりますが、初心者は短編ゲームから作るのがおすすめです。
初心者に短編ゲーム制作をおすすめする理由は下記のとおり。
- 短い期間でも完成まで制作可能だから
- スキルを習得するのに効率的だから
- あなたの苦手な作業を知れるから
- 各工程にかかる時間を知れるから
反対に、初心者には長編ゲーム制作をおすすめしない理由は下記のとおり。
- 完成まで制作するのに膨大な時間と労力がかかるから
- 作品の内容が独りよがりになりやすいから
- 制作の途中で挫折するリスクが高いから
- 完成させても遊んでもらえない可能性が高いから
そのため、初心者は短編ゲームから作り始めるのがおすすめです。
このことに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
»初めてのゲーム制作は短編から!長編に挑戦する前に経験を積もう!
まとめ:さっそく個人ゲーム制作を始めよう!

この記事を読む前は、もしかしたら下記のように感じていたかもしれません。
「ゲームを作りたいけど、何を準備してどう始めれば良いか分からない」
「一人でゲームを制作するのって、なんだか難しそう」
しかし、この記事を通して、必要な環境、学習方法、全体の流れについて、理解が深まったかと思います。
ゲーム制作には簡単な方法もあり、実は意外と難しくありません。
アイデアを生み出す力を持っていて、プログラミング的思考ができれば、初心者でもゲームを作ることは可能なのです。

さて、これでもうあなたは、ゲーム制作を始めるための知識を手に入れました。
今日からでも個人ゲーム制作者になれます。
あなたが思い描いた最高に面白いゲームを、さっそく制作してみましょう!