イラスト制作用パソコンの推奨スペックと選び方【おすすめのPCも厳選】


私はパソコンで、イラストや絵を描きたいです。
快適に描くためには、どれくらいのスペックが必要ですか?
また、どんなパソコンを選べば良いですか?
わかりやすく教えてください!
こんなご要望にお応えします。
この記事の内容
- イラスト制作用パソコンの「必要スペックと推奨スペック」を解説
- イラスト制作に向く「おすすめのパソコン」を厳選して紹介
- 快適にイラスト制作したいあなたに向けて「パソコンの選び方」を解説

この記事は、イラスト制作向けのパソコンについて、2025年現時点における情報で解説します。

パソコンを買うときって大変ですよね。
決して安い買い物ではありませんし、慎重に選ばれているかと思います。
さまざまな製品のスペックを比較しないといけなくて、結構な時間と労力がかかります。
でも、あなたはもうこの記事をご覧いただくので大丈夫です。
あなたの代わりに私が時間と労力を使って、イラスト制作向けのパソコンを厳選しました。
この記事を読めば、パソコン選びにかかる時間と労力を最小限に済ませられます。
また、イラスト制作用パソコンを選ぶための知識も手に入り、満足のいくPCを必ず手に入れられます。

最終的にあなたは、ペイントソフトを使って快適にイラストや絵を描けるようになりますよ。
それではご覧ください!
イラスト制作用パソコンに必要なスペック

初めに、イラスト制作用パソコンに必要なスペック(最小スペック)から解説します。
イラスト制作で主流な、下記2つのソフトの必要スペックをお伝えしますね。
- CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)
- Photoshop(フォトショップ)
セルシス社の公式サイトによると、クリスタで絵を描くために必要な動作環境は下記のとおりとなっています。
参照:「CLIP STUDIO PAINT Ver.4 for Windows」動作環境 | CLIP STUDIO PAINT(最終閲覧:2025/06/07)
OS Microsoft Windows 64bit 日本語オペレーティングシステム
Windows 10
Windows 11CPU SSE2に対応したIntel、AMD製CPU
ARM版 CPU(x64アプリとして動作)GPU OpenGL 3.3に対応したGPU メモリ 2GB以上のメモリ必須 8GB以上推奨 ストレージ空き領域 3GB以上の空き容量のあるストレージ

つまり、あまりにも古いパソコンでなければ大丈夫。
クリスタに必要な最小スペックは、基本的に満たせていると考えてOKです。
また、Adobe社の公式サイトによると、フォトショップで絵を描くための最小システム構成は下記のとおりとなっています。
参照:「Photoshop の最小システム構成および推奨システム構成」Photoshop の必要システム構成(最終閲覧:2025/08/28)
プロセッサー Multicore Intel、AMD、または WinARM プロセッサー オペレーティングシステム Win 10(V22H2)、Win 11(V21H2、V22H2、V23H2、V24H2) RAM 8 GB AVX AVX2 をサポートする Intel または AMD CPU SSE SSE 4.2 以上をサポートする Intel または AMD プラットフォーム グラフィックカード DirectX 12(機能レベル 12_0 以降)をサポートしている GPU
1.5 GB の GPU メモリ
7 年未満の 新しい GPU。製造元の web サイトにある最新のドライバーを使用してください。アドビでは、7 年以上前の GPU はテストしていません。モニターの解像度 1280 x 800(100% スケーリング時)、1920 x 1080(150% スケーリング時)、8、16 および 32 bit カラーのすべてをサポート ビデオ RAM 1.5 GB ハードディスク容量 10 GB のハードディスク空き領域

つまり、クリスタよりも必要なスペックはやや高めという認識でOK。
以上が、クリスタとフォトショップの公式サイトによる必要スペック(最小スペック)の情報です。
しかし、実際のところ最小スペックぎりぎりでは快適にイラストを描けません。
もっとスペックの高いパソコンを用意する必要があります。
上記の情報は、あくまで「最低限ペイントソフトを動かせるだけのスペック」といえます。
高解像な絵やレイヤー数を気にせずイラストを描く場合、これでは性能が足りません。
なのでここからは、筆者がこれまでの経験をもとに考慮した「推奨PCスペック」をご紹介します。
筆者が推奨するスペックは下記のとおりです。
イラスト制作用パソコンの推奨スペック
プロセッサー(CPU) | 「Ryzen 5 4500」以上の性能を持つCPU |
---|---|
グラフィックス(GPU) | 内蔵GPUで可 (※可能なら「Radeon RX 560」以上の性能を持つ独立GPU) |
メモリ(RAM) | 16GB以上 |
ストレージ | SSDで256GB以上 |
つまり、本格的にイラストや絵を描きたいなら、CPUとメモリ容量を重視すれば良いということです。

GPUに関しては、「内蔵GPU(CPUに統合されたGPU)」で問題ありません。
クリスタでは3D機能を使わない限り、独立GPUを搭載していてもほぼ使用されないからです。
ただし、フォトショップを使う場合は、格安のローエンドGPUでも良いので搭載したほうが快適です。
一部の機能や処理にGPUが使われるので、内蔵GPU使用時よりもパフォーマンスが向上します。
さて次は、イラスト制作向けのおすすめパソコンを複数ご紹介します。
すべて、筆者が実際に使用したことのあるPCのメーカーから厳選したパソコンです。
イラスト制作におすすめのパソコン

それでは、主流なペイントソフトで快適にイラストが描けるパソコンをご紹介します。
ノートパソコンとデスクトップパソコンを、それぞれ3つずつ厳選しました。
どれも先ほどお伝えした「イラスト制作用パソコンの推奨スペック」を満たしています。
クリスタやフォトショップの本格的な利用を想定したパソコンです。
それではご覧ください!
イラスト制作におすすめのノートパソコン3選
イラストを描く際は、以下のノートパソコンがおすすめです。
NEXTGEAR J6-A7G50WT-A
モデル名 | |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 7435HS |
グラフィックス | GeForce RTX 4050 Mobile |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5-4800 |
ストレージ | M.2 SSD 500GB (NVMe Gen4×4) |
ディスプレイ | 16インチ / WUXGA / 165Hz / sRGB比100% / 非光沢 |
価格(税込) | 139,800円~ |
予算が許すなら、このノートPCがイチオシ!
イラスト制作やアニメーション動画制作にも使える「高性能なノートパソコン」です。

このノートPCを持つだけで、あなたの可能性は大きく広がります。
高性能CPUとGPUを搭載しており、クリスタやフォトショップの動作は非常に軽やか。
動画編集ソフトを用いてアニメ動画の制作もできるほどの性能です。
また、ディスプレイの色域も、sRGB比100%でイラスト制作に必要十分の広さを備えています。
描いた絵のチェックや仕上げ作業にも適したディスプレイ性能といえます。
イラスト制作とその先の活動も見越すなら、このノートパソコンはうってつけです。
mouse K5-I7G50BK-B
モデル名 | |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i7-12700H |
グラフィックス | GeForce RTX 2050 Mobile |
メモリ | 32GB (16GB×2) DDR4-3200 |
ストレージ | M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4×4) |
ディスプレイ | 15.6インチ / フルHD / 144Hz / sRGB比 100% / 非光沢 |
価格(税込) | 139,800円~ |
次にこちらがおすすめ!
クリスタやフォトショップで、サクサクとイラストを描けるノートパソコンです。

本格的にイラストを描きたいだけなら、これくらいの性能があれば正直十分です。
性能の良いCPUと大容量メモリを搭載しており、ペンの追従性やブラシの反映もスムーズ。
ローエンドGPUも搭載しているので、アニメ動画の編集もある程度は可能。
ディスプレイも高リフレッシュレートで広色域なので、映像をなめらかかつ色鮮やかに映し出せます。
リーズナブルな価格ながら、イラスト制作にストレス無く使える、非常におすすめのノートPCです。
HP 15-fc0006AU スタンダードプラスモデルG2
モデル名 | HP 15-fc0006AU
|
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 7530U |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR4-3200 |
ストレージ | M.2 SSD 512GB (NVMe) |
ディスプレイ | 15.6インチ / フルHD / 非光沢 |
価格(税込) | 74,800円~ |
費用をなるべく抑えたい方はこちら!
快適なイラスト制作環境として、格安で必要十分な性能を満たしたノートパソコンです。

限られた予算でイラスト制作用ノートPCが欲しい場合は、これが丁度良い選択肢といえます。
約1.59kgと軽量で、バッテリーも最大で10時間まで持続します。
つまり、持ち運びもしやすく、自宅に限らず外に持ち運んで利用したい場合にも便利です。
いつでもどこでもイラスト制作したいあなたに、高コスパでおすすめのノートPCといえます。
イラスト制作におすすめのデスクトップパソコン3選
イラスト制作には以下のデスクトップPCもおすすめです。
iiyama PC LEVEL-M1A6-R75F-DEX
モデル名 | LEVEL-M1A6-R75F-DEX
|
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 7500F |
グラフィックス | Radeon RX 7600 |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5 |
ストレージ | M.2 SSD 500GB (NVMe) |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
価格(税込) | 124,800円~ |
予算が許すなら、断然このPCがオススメ!
高性能なCPUとGPUを備えており、サクサク動作でストレスなく利用できる高性能デスクトップPCです。

クリエイターとして本格的に活動したいなら、このパソコンは大いに役立つでしょう。
クリスタとフォトショップの機能を最大限に活用可能な性能です。
高解像度キャンバスや数多くのレイヤーを使用しても、イラスト制作をスムーズに快適に続けられます。
そのほかにも、アニメ動画制作や3Dモデリングなどをこなすことも十分に可能。
あなたの表現できる内容の幅が、このパソコンを使うことで大きく広がります。
快適性だけでなく自由な制作環境を求めるなら、これくらいのスペックはあなたのPCに必要です。
HP OmniDesk M02-0010jp モデレートモデル
モデル名 | HP OmniDesk M02-0010jp
|
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 8500G |
グラフィックス | AMD Radeon 740M |
メモリ | 16GB (16GB×1) DDR5-5200 |
ストレージ | M.2 SSD 1TB (NVMe Gen4) |
電源 | 内蔵280W (80PLUS Platinum 相当) |
価格(税込) | 99,900円~ |
コスパが高くておすすめ!
本格的なイラスト制作に必要十分な性能を満たしたデスクトップPCです。

こちらのPCには独立GPUが搭載されていません。
そのため、比較的リーズナブルな価格で手に入ります。
実のところ、イラスト制作においてGPUが必要な場面は限定的。
クリスタやフォトショップの利用には、基本的にCPU性能とメモリ容量のほうが重要です。
そのため、イラスト制作用としてはこのPCでも十分スペックは足ります。
ペイントソフトで絵を描いたり、画像編集するだけなら、サクサクと動いてストレスなく作業に取り組めることでしょう。
比較的リーズナブルな価格で、イラスト制作にはちょうど良いパソコンといえます。
iiyama PC STYLE-S27M-141-UH6X
モデル名 | STYLE-S27M-141-UH6X
|
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i3-14100 |
グラフィックス | インテル UHD Graphics 730 |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR5 |
ストレージ | M.2 SSD 500GB (NVMe) |
電源 | 300W 80PLUS BRONZE |
価格(税込) | 84,800円~ |
購入費用を9万円以内に収めたいならこれがおすすめ!
リーズナブルな価格ながら、スムーズなイラスト制作を実現できるデスクトップPCです。

安くてもサクサクとイラストが描けるPCをお求めなら、このパソコンが最適です。
エントリーグレードのCore i3 プロセッサーではありますが、シングルコア性能は十分に優秀です。
クリスタなどのペイントソフトの利用には適しています。
イラストを描く際に処理速度に関してストレスを感じることはまずありません。
メモリやストレージも十分な容量を備えており、問題なく作業に没頭できることでしょう。
費用を抑えつつも、快適性を損ないたくない方にはおすすめできるPCです。
イラスト制作用パソコンの選び方

ここからは、イラストを描きたいあなたに向けて、失敗しないパソコンの選び方を解説します。
選ぶ際のポイントをしっかり押さえることで、パソコンの購入で失敗するリスクを最小限まで減らせます。
CPUは「Core i5」または「Ryzen 5」以上を推奨
イラストを描くうえで、CPU(プロセッサー)の性能は非常に重要です。
ペイントソフトの処理速度や操作の快適さに大きく影響するからです。
特に、大きなキャンバスサイズで絵を描いたり、高解像度な絵を描く場合にCPU性能が高いとスムーズに操作できます。
また、複数のレイヤーで描く際や、変形処理などの編集作業を行う際も、CPU性能が高ければ効率よく行えるようになります。

なので、イラストを描くためのパソコンを選ぶ際、CPUは特に重視すべきパーツです。
なお、快適にイラストを描くうえでは、下記のようなCPUを選べば基本的には十分です。
インテル製のCPUの場合は、第8世代以降の「インテル Core i5」クラス以上。
AMD製のCPUの場合は、第3世代以降の「AMD Ryzen 5」クラス以上。

実際、筆者のパソコンには「Core i7」が搭載されています。
クリスタを使うときもサクサク動作して、快適にイラストを描けていますよ。
イラスト制作ではシングルコア性能のほうが重要
ちなみに、クリスタやフォトショップなどで絵を描く場合、CPUのコア数やマルチコア性能はさほど重要ではありません。

両者のペイントソフトでは、基本的に「シングルスレッド」で動作する処理がほとんどだからです。
つまり、CPUのコア数がいくら多くても、ペイントツールの処理速度の向上は体感できない場合が多いといえます。
なので、イラスト制作用にCPUを選ぶ際は、コア数の多さよりもシングルコア性能の高さを重視しましょう。
そういった面を考慮しても、世代が新しめな「Core i5」や「Ryzen 5」以上のCPUがおすすめです。
CPUのグレードについて
インテル社とAMD社のCPUにはグレードがあります。
具体的には下記のとおりです。
グレード | インテル製の場合 | AMD製の場合 |
---|---|---|
ハイエンドモデル | Core i9 Core i7 | Ryzen 9 Ryzen 7 |
ミドルレンジモデル | Core i5 | Ryzen 5 |
エントリーモデル | Core i3 Pentium Celeron | Ryzen 3 Athlon |
上位のグレードであるほど、同じ世代のCPUの中では高性能な傾向にあります。
CPUの世代の見分け方
CPUの世代の見分け方を簡単に解説しておきます。
インテルのCore iシリーズのCPUは、基本的に先頭の数字で世代を判別可能。
例えば、「Core i7-14700」なら第14世代、「Core i7-9700」なら第9世代という具合です。

AMDのRyzenシリーズのCPUの場合は、見分け方が少し複雑。
デスクトップPC版Ryzenは、先頭数字が1なら第1世代、2なら第2世代、3か4なら第3世代、5なら第4世代、7か8なら第5世代です。
例えば、Ryzen 7 5700Xなら第4世代、Ryzen 7 7700Xなら第5世代という具合。
モバイル版Ryzenは、発売年が2022年以前と2023年以降かで判別方法が変わります。
ですが、これからPCを買うあなたは、後者の判別方法だけ覚えればOK。
2023年以降発売のモバイル版Ryzenは、先頭から3ケタ目の数字がそのまま世代を表します。
つまり、Ryzen 5 7640HSやRyzen 7 7840HSなら第4世代です。
基本的にCPUは、世代が新しいモデルほど性能は高い傾向にあります。
内蔵GPUで十分だが、独立GPUがあるとできることは増える
クリスタやフォトショップなどのペイントソフトは、性能があまり高くない内蔵GPUでも問題なく動作します。
たとえ独立GPUを搭載していても、パフォーマンスが向上する場面は限定的です。
なので、GPU(グラフィックス / ビデオカード)の性能は、そこまで重視しなくても問題ありません。
ですが、下記のような場合には、独立GPUを搭載していると負荷が軽減されてスムーズに処理されます。
- クリスタで、「3Dデッサン人形」などの3D機能を使う場合。
- フォトショップで、「ぼかし(レンズ)」や「スマートシャープ」などの機能を使う場合。
なので、ペイントソフトを最大限に活用したい場合は、独立GPUがあったほうが快適に作業できます。

ちなみに、筆者のパソコンにも独立GPU(NVIDIA GeForceシリーズのGPU)が搭載されています。
3D機能もスムーズに使えるので、とても快適にイラストを描けていますよ。
また、描いたイラストでアニメ動画を編集したい場合は、独立GPUがあったほうが断然良いです。
動画のエンコードやレンダリングの速度が圧倒的に向上します。
なので、予算に少しでも余裕があるのであれば、独立GPUを搭載したパソコンを選びましょう。
そのほうが、あなたがこれから創作活動を最大限に楽しむために役立ちます。

ちなみにGPUは、「Radeon RX 560」程度以上の性能があれば必要十分です。
2025年の今買うなら「Radeon RX 6600」や「GeForce RTX 2050」を搭載したパソコンを選ぶと良いでしょう。
上記の性能をしっかり満たしており、価格も安く、入手しやすいのでおすすめです。
メモリは16GBはあったほうが良い
イラストや絵を快適に描くうえで、メモリ(RAM)は非常に重要です。
メモリ容量が多いことで、ペイントソフトの動作がスムーズになるからです。
また、絵に使う資料をブラウザで探す際も快適になります。
例えば、クリスタやフォトショップを利用する際、メモリ容量が多いことで得られる主な利点は下記のとおり。
- 高解像度や大きなキャンバスで描く際も、ペンやブラシでの描画で遅延がなく、カクつきも非常に少なく済む。
- レイヤーをたくさん使って絵を描く際も、スムーズかつ効率的に作業できる。
- 操作の取り消し(アンドゥ)とやり直し(リドゥ)ができる回数を増やせる。
なので、ペイントソフトを使って快適にイラストや絵を描きたいのであれば、メモリ容量は多めに搭載させる必要があります。
なお、ブラウザで資料を表示しつつ快適にイラストを描くなら、メモリは16GB以上はあったほうが良いです。
16GBもあれば、上記でお伝えした利点を確実に得られます。
ソフトウェアのフリーズも滅多に発生しません。

実際、筆者の現在のパソコンには、16GBのメモリを搭載しています。
昔使っていた4GBや8GBのパソコンでは、よくフリーズが発生していました。
でも、現在のパソコンではそんなトラブルはほとんど発生していません。
なので、イラストを描くためのパソコンを選ぶ際は、メモリが16GB以上搭載された製品を選びましょう。
ストレージはSSDで256GB以上を推奨
ストレージは少なくとも256GB以上は搭載させることをオススメします。
256GBもあれば、イラストや絵を描くうえでは十分に足りるからです。

ちなみに、パソコンのストレージの種類には主にSSDとHDDがあります。
今から買うなら、HDDよりもSSDのほうが断然オススメです。
なぜなら、SSDのほうが読み書き速度が高速で、音も極めて静かだからです。
HDDよりもソフトウェアの起動がスムーズで、画像データの書き出し速度なども速いです。
つまり、SSDのほうが効率よくイラスト制作を行えます。
とはいえ、SSDはHDDよりも価格が高い傾向にあります。
なので、予算を抑えてコスパよく使いたい場合は、SSDとHDDを併用するのがオススメです。
例えば、OSやよく使うツール(ペイントソフトなど)はSSDにインストール。
素材や資料、データのバックアップなどはHDDに保存する、という使い分けがスマートでしょう。

実際、筆者も上記のようにSSDとHDDを使い分けています。
なお、ストレージは後から増設したり外付けすることも可能です。
なので、パソコンを選ぶ際は、SSDが256GB以上確実に搭載されているモデルから選べば問題ありません。
モニターは21~27インチで解像度フルHD以上
モニターを選ぶ際は、21~27インチ程度で選ぶのが最適です。
大きすぎず小さすぎない「パソコンを使った作業に丁度良いサイズ」だからです。
置き場所にも「広いスペースや奥行き」をあまり必要とせず、表示内容も見やすいといえます。
小さいモニターを選ぶと、表示される文字やイラストの細部も見づらく、目が疲れやすくなります。
また、大きすぎるモニターを選んでも、近くに置いた場合に目線の移動が増えてしまい、かえって疲れやすくなります。
なので、モニターを選ぶ場合は、21~27インチの中から選ぶのがオススメです。
また、解像度はフルHD(1,920×1,080ピクセル)以上は必要といえます。
なぜなら、最新のペイントソフトを使って、効率よく作業できるからです。
キャンバス全体を映し出せるのでズーム操作も少なく済みます。
また、ツールウィンドウなどの配置にも困りません。
なので、快適にイラストを描きたいなら、フルHD以上のモニターを選びましょう。
映像も美しく映し出せますしね。
IPSパネルのほうがイラスト制作と相性が良い
他にも、モニターやディスプレイを選ぶ際に重要な点があります。
それは、液晶パネルの種類と画面表面の光沢の有無です。
まず、液晶パネルには「TN方式」「VA方式」「IPS方式」の3種類があります。
この中で、イラストや絵を描く際に最もおすすめなのはIPSパネルです。
視野角が非常に広く、どの角度から見ても色の変化や輝度の変化が少ないためです。
つまり、色の表現が重要なイラスト制作と相性抜群といえます。
なので、イラストや絵を描くためのモニターには、IPSパネルのモニターを選ぶようにしましょう。
非光沢(ノングレア)のパネルのほうがイラスト制作しやすい
また、画面表面の光沢については、グレア(光沢)よりもノングレア(非光沢)の液晶を選ぶようにしましょう。
ノングレアのほうが外光の映り込みが少なく、視認性に優れています。
つまり、長時間の作業が多いイラスト制作でも目が疲れにくいのです。

実際、筆者は「23.8インチ / フルHD / IPS / ノングレアの液晶モニター」を使用しています。
このモニターは非常に見やすく、イラストを長時間にわたって描く場合でも、快適に使用できていますよ。
以上をまとめると、快適にイラストを描きたいなら「21インチ~27インチ / フルHD以上 / IPS方式 / ノングレア」のモニター選べばOKということです。
モニターの選び方については詳しく解説した記事をご用意しています。
イラストや絵を描くのに最適なモニターが欲しい場合は、参考にご覧ください。
»クリエイター向けおすすめモニター9選【イラストやゲーム制作に最適!】
失敗しないパソコンの購入方法
結論、専門ショップ(PCメーカー)のネット通販で買うのが最もおすすめ。
コスパを重視しつつも安心してパソコンを購入できるからです。
特に、BTO(受注生産)のパソコン通販や、大手PCメーカーのオンラインストアを利用するのがおすすめ。
そこで、中古ではなく新品のパソコンを購入するのを推奨します。
その理由は下記のとおり。
- スペックの割に価格が高くないのでコスパが良い
- BTOの場合、注文時にメモリやストレージの容量などを変更できる
- 保証やサポートをきちんと受けられるから安心できる
- オプションで追加しなければ、不要なソフトウェアをインストールされることもない
- 自作PCのように、組み立てる手間や知識が必要ない

ちなみに筆者は、これまでに6台パソコンを買っています。
家電量販店とネット通販(BTOショップ)のどちらも利用したことがあります。
また、自らパーツを購入して自作PCを組み立てたこともあります。
そのうえで「専門ショップ(PCメーカー)のネット通販で買うのが最もおすすめ」と断言します。
実のところ自作PCは、BTOショップで買うのとかかる費用はそこまで変わりません。
自作PCの場合、組み立てに使うパーツにこだわったりもするからです。
なので、失敗せずにパソコンを購入したい場合は、専門ショップ(PCメーカー)のネット通販を利用しましょう。
おすすめのパソコンメーカーとパソコン購入サイト
筆者はこれまでに5社以上のメーカーのパソコンを使ってきました。
その中でもあなたには、下記で挙げる3社のパソコンから選ぶことをオススメします。

性能が良くて価格もリーズナブルで、かつサポートも信頼できるからです。
ちなみに筆者も、次のパソコンも間違いなく以下のサイトのいずれかから購入します。
マウスコンピューター
BTOパソコンを購入できるネットショップ。
国内生産で性能の良いパソコンを比較的に安価で購入可能。
24時間・365日の電話サポート体制も整っている。
性能・品質・サポートを重視して、国内生産のパソコンを購入したいあなたに最適です。
こちらは性能の良いデスクトップパソコンだけでなく、高解像度パネルのノートパソコンも取り扱っています。
表示される映像の美しさを重視するあなたにもうってつけ。

実際に筆者も、マウスコンピューターのパソコンを所有しています。
イラストを描いたり、ゲーム開発に使ったり、大学の講義で使ったりと重宝してきました。
今でもまだ壊れていないので、サブPCとして活用しています。
- パソコン工房 -クリエイター向けパソコン-
BTO(受注生産)パソコンなどの販売を行うネットショップ。
国内生産のPCブランド「iiyama PC」など、注文時に自らカスタマイズできる「BTOパソコン」が豊富なラインナップから購入できる。
コスパを重視して、国内生産のパソコンを購入したいあなたにオススメです。
特に、デスクトップパソコンをリーズナブルに購入したい場合に適したネットショップです。
品揃えが豊富で、CPUやGPUの評価値(ベンチマーク)が各製品ごとに掲載されています。
なので、パソコンの性能の比較がしやすく、あなたにぴったりのパソコンを見つけられます。

実際に筆者も、2019年8月にこのショップでゲーミングPCを買っています。
2025年の現在もメインPCとして、ゲーム開発や3DCG作成、イラストを描くのに活用しています。
- HP Directplus
大手パソコンメーカー「日本HP」のオンラインストア。
高性能でデザイン的にも優れたパソコンを、リーズナブルな価格で購入可能。
電話サポート体制も整っている。
コスパとデザインを重視して、性能の良いパソコンを購入したいあなたにオススメです。
日本HPは、アメリカの大手パソコンメーカーHPの日本法人です。
高い国内シェア率を誇るので、学校や勤務先で使っている方も多いと思います。
特に、ノートパソコンを購入する場合にはうってつけのストアです。
性能とデザインに優れたモデルを、比較的リーズナブルな価格で購入できます。

実際に筆者も、大学生の頃に研究室でHPのパソコンを使っていました。
データベースを扱う研究でしたが、サクサクと動かせて快適に使用できましたよ。
まとめ:スペックを満たしたPCで快適にイラスト制作しよう!

今回は、イラスト制作用パソコンの推奨スペックとおすすめのパソコン、そしてパソコンの選び方を解説しました。
使用するペイントソフトによって必要なスペックは多少変わります。
ですが、CPU性能とメモリ容量はどのソフトにおいても重要です。
パソコンを選ぶ際には特に重視しましょう。

高性能なパソコンは決して安価ではありません。
でも、性能の良いパソコンを使えば、あなたの可能性は圧倒的に広がります。
なので、やっぱり高性能パソコンはおすすめですよ。
パソコンは絵を描けるだけではなく、ゲームを遊んだりお仕事に使うこともできる便利な道具です。
なので、パソコンの購入があなたにとって無駄な出費になることは決してありません。
思い切って良いパソコンに変え、あなたの思い描く快適で自由なイラスト制作ライフを実現させましょう!
さて、パソコンを選んだら、次は絵を描くためのペンタブレットも選ぶ必要があります。
ペンタブや液タブの選び方を解説した記事をご用意しました。
ペンタブ購入時の参考にご覧ください。