自動で色塗り!?自動着色(彩色)するソフトの紹介【AI・人工知能】
私はイラストを描いています。
線画は得意だけど色塗りがどうも苦手!
自動で色塗りしてくれるソフトがあると聞いたので、どんなものがあるのか教えてほしい!
こんな悩みを解決します。
この記事の内容
- 自動着色(自動で色塗り)してくれる人工知能(AI)が搭載されたソフトを3つ紹介
今回は「イラストに自動で色をつけてくれる画期的なソフト」を紹介します。
朗報です!もうあなたは「色塗りがつらい!」と苦しまなくてよくなります。
色塗りって時間がかかって大変ですし、綺麗に仕上げるのがなかなか難しいですよね。
下書きを作成して線画まで書き起こすのは正直そこまで時間はかかりません。
でも色塗りにめちゃくちゃ時間がかかるんですよね。
そんな大変な色塗りですが「格段に速く仕上げる方法」ができたんです。
記事タイトルのとおり「自動で色塗りをしてくれるソフト」です。
これを使えば今まで半端なく時間がかかっていた色塗り作業を50%~100%自動化することができます!
なので、色塗り作業が苦手な方や絵を描く効率を飛躍的にアップさせたい方は、今回紹介するソフトを使ってみましょう!
それではまいります!
自動で色塗り!?自動着色(彩色)するソフトの紹介【AI・人工知能】
先に自動着色できるソフトをお伝えしておくと下記のとおりです。
それぞれどんな感じで自動着色されるか、私の下記イラストで試してみます。
こんなテキトーに描いた線画に、果たしてどんな風に自動着色されるのでしょうか!?
それではご覧ください!
CLIP STUDIO PAINT
クリスタではこんな感じになりました!
しっかり髪・肌・目が色分けされていますね!
CLIP STUDIO PAINT PRO
は、イラストを描くための有料ペイントツールです。
高機能なのに買い切りで税込5,000円と非常に高コスパでして、利用者数も300万人超えの圧倒的な人気を誇るペイントソフトです。
自動彩色はこのソフトの数ある機能の中の一つです。
線画を描き終えたら「自動彩色(先行プレビュー)」をクリック操作していくだけで勝手に色塗りしてくれます。
出来上がった自動彩色が気に入らなかったら、ヒント画像を与えることでさらに高品質な自動彩色イラストが出来上がります。
つまり「イラスト制作」と「自動着色」をこのソフト1本だけあれば、すべて完結できるというわけです。
自動着色の他にもこのソフトには色んな機能がありまして、
- 3Dデッサン人形機能がある→ポーズを描くのが苦手でも大丈夫
- はみ出し防止機能がある→面倒な色塗りも格段に楽になる
- ブラシや素材が充実している→自由な創作が楽しめる
- コマ割りやトーンなどの機能がそろっている→漫画制作も楽しめる
こんなに便利な機能が使えちゃいます。
これだけの機能を持ちながら自動着色までしてくれるわけです。
商用利用も可能で動作も軽いので安心して使えますよ!
このソフトについてもっと詳しく知りたい方はコチラ
公式サイト»CLIP STUDIO PAINT PRO
CLIP STUDIO PAINTは、株式会社セルシスが開発しています。
ちなみにPROの上位版EXにも同様の機能がありますよ。
Style2Paints
Style2Paintsではこんな感じに!
アニメっぽく髪のツヤ感まで表現されていてかなりいい感じですね!
Style2Paintsは、人工知能(AI)/ディープラーニング(深層学習)によって自動着色してくれるWebアプリです。
一時期(2017年の秋頃)、Twitter等で色塗りのクオリティがすごいと話題になったツールです。
少し前までWebアプリとしてオンライン版が公開されていました。
でも現在はサーバーが停止しているようです。
なので今は残念ながらオンライン上では使用できません。
現在使用するためには、プログラマーの御用達プラットフォーム「GitHub」から、PCにダウンロードしてインストールする必要があります。(大体2.42GBくらい)
ダウンロードしたら一応使えますが動作がめちゃくちゃ重いです。
低スペックなPCだとソフトが快適に動作しないどころかクラッシュしそうな勢いです。
なので高スペックPCを持っている方じゃないとちょっと厳しいソフトですね。
ちなみに私のPCは「第9世代Core i7/RAM16GB/GTX1660Ti/SSD」と、決して低くはない…というかむしろハイスペックなほうのPCです。
なのですが、このソフトで1つの絵を自動着色するのに5分くらいかかりました。
あとちなみに、これはまだ開発中のツールなので使えるのはβ版です。
なのでこれからもまだまだ進化していくことでしょう!
(※久々に確認したら2年前で開発ストップしているようです…)
商用利用については残念ながら問い合わせが必要みたいです。
問い合わせる際は、海外の方が開発しているツールなので英語スキルが必須です
このソフトについてもっと詳しく知りたい方はコチラ
公式ページ»style2paints
Style2Paintsは、lllyasviel氏が開発しています。
PaintsChainer
自動着色テスト
— ドッド工房@ゲーム作者・ブロガー (@AtelierDodd) March 24, 2021
#paintschainer pic.twitter.com/nSarOp6zsL
PaintsChainerではこんな感じ!
ちょっと目は違和感ありますが、やわらかい雰囲気でいい感じです。
PaintsChainerは、線画を自動着色できる無料Webサービスです。
アップロードした画像をAIが自動で着色してくれます。
2017年ごろにわりと話題になったツールです。
使い方は簡単でして、オンライン上に自分で描いた線画をアップロードするだけで準備は完了。
あとは描画スタイル「たんぽぽ」「さつき」「かんな」の3種類から好きなもの選択して着色処理されます。
ちなみに自動着色した画像はPCに保存することができます。
ハッシュタグをつけてTwitterで公開されている方も多くいますね。
ただし注意しないといけないのが、このツールで作った自動着色イラストは商用利用はできません。
詳しくはPaintsChainerの公式サイト内にある「利用規約」を参照してください。
このソフトについてもっと詳しく知りたい方はコチラ
公式サイト»PaintsChainer
PaintsChainerは、ピクシブ及びPreferred Networksが提供している自動着色サービスです。
まとめ:AIで自動着色できるソフトを有効活用しよう!
今回は「線画に自動で着色してくれるソフト(AI/人工知能ソフト)」をご紹介しました。
クオリティ的には「Style2Paints」が高いと思いますが、残念ながら開発がストップしているようです。
あと肝心な商用利用については、英語で問い合わせする必要もあるので同人活動などで使うのは厳しそうですね。
PaintsChainerも商用利用はダメです。
なので最も安心して自動着色できるのはCLIP STUDIO PAINT PRO という結論になります。
今回ご覧いただいたとおり、AIによる自動着色の技術はめちゃくちゃ進歩しています。
今後、色塗り以外の作業もすべてAIが代わりにやってくれるかもしれません。
今回ご紹介した自動着色ソフトで、あなたのイラスト制作の効率をアップさせましょう!
イラストを動かしてみたい方へ
あなたのイラストを動かしてみませんか?
自動着色だけでなく今はイラストを動かす技術もあります。
下記の記事で詳しく紹介しています。
»【Live2D】イラストを動かす2Dアニメーション制作ソフトを使おう!
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下記の記事では使いやすくておすすめのペイントソフトを比較して紹介しました。
ペイントソフトはずっと使い続けるものなので、なるべく使いやすくて多機能なものを選びましょう。
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