ゲーム制作の流れ【個人制作の場合】

2020/1/21ゲーム制作,創作

個人ゲーム制作の流れ【一人でもゲームは作れます】
悩んでいる人

僕もゲーム制作を始めたい。
でも、個人のゲーム制作ってどんな感じでやるんだろう?
実際の個人ゲーム制作の流れを教えてほしい!

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

  • 個人でゲーム制作するときの流れを解説
    ※それぞれの工程のノウハウなども紹介

本記事の信頼性

ドッド工房の自己紹介
ドッド工房(@AtelierDodd

この記事を書いた私は、ゲーム制作歴10年くらいです。
制作した自作ゲームは26万回以上プレイしていただいており、ゲームコンテストでは5回以上受賞しています。
また、ゲーム制作イベントの講師経験もあります。

初心者の方が「個人でゲームを作りたい!」と思っても、どんな流れでゲーム制作をすればいいのかわからないですよね。

実は、個人で行うゲーム制作の流れは、ゲーム開発現場の流れとは違います。
大きな違いとしては、企画書の作成やプレゼンテーションが必ずしも必要ないということです。

「ゲーム制作の流れ」について検索すると、「ゲーム開発現場における制作の流れ」については載っていると思います。
しかし、個人で制作する場合の流れについてはあまり載っていませんよね。

そこで、この記事では「個人におけるゲーム制作の流れ」に絞って解説します。

この記事を読めば、あなたは実際の「個人ゲーム制作の流れ」を知ることができます!

ゲーム制作の流れ【個人制作の場合】

ゲーム制作の流れ【個人制作の場合】

個人におけるゲーム制作の流れはざっと並べると下記のとおりです。

  • ゲームのアイデアを考える
  • ゲームに使う素材を用意する
  • ゲームを組み立てる

順番に説明していきたいと思います。

①:ゲームのアイデアを考える

ゲームのアイデアを考える

個人ゲーム制作においては、まずゲームのアイデアを考えます。
アイデアがよく定まっていない状態では、ゲームを作り始めても完成しないからです。

ある程度、骨組みとなるアイデアをあらかじめ考える必要があります。

具体的には下記のとおりです。

  • ゲームのジャンル
  • ゲーム性(ゲームシステム)
  • 設定(世界観など)
  • ストーリー(シナリオ)
  • キャラクター
  • ゲームの雰囲気

こんな感じです。
順番にどのようにアイデアを考えるのか解説します。

ゲームのジャンル

どんなジャンルのゲームを作るかを決めます。
ジャンルごとで難易度が違うので、今の自分に作れそうなジャンルを選びます

難易度の目安としては下記のとおりです。

  • アドベンチャー:低~
  • ロールプレイング:低~
  • アクション:中~
  • シューティング:中~
  • シミュレーション:中~

初心者の方だと、アドベンチャーとロールプレイングが作りやすくてオススメです。

なお、ゲームジャンル別の難易度について下記記事で詳しく解説しました。
作るゲームジャンルの参考にしてください。

参考»ゲーム制作の初心者が作りやすいジャンルと作りにくいジャンル

ゲーム性(ゲームシステム)

ジャンルが決まったらどんなゲーム性(ゲームシステム)にするかを決めます。
ゲーム性(ゲームシステム)とは、ゲームのルールや達成感(やりがい)を感じさせる要素のことです。

ゲームは基本的に、同じことの繰り返しです。
作ったルールの下で、プレイヤーに同じことを繰り返させます

その繰り返させたときに、プレイヤーに「学習経験」を得てもらうようにするのがコツです。

つまり、繰り返しプレイを経て、成功した際に達成感を感じてもらえるようにします。

  • 行動→失敗→反省(学習)→行動→成功(達成できた!うれしい!)

こんな感じです。

設定(世界観など)

ここで挙げる設定とは、ゲームの世界観や時代背景、登場するモノのことです。

  • 世界観:和風・洋風・異世界など
  • 時代背景:現在・過去・未来
  • モノ:メカ・道具・サービスなど

ストーリー(シナリオ)

ストーリー(シナリオ)は、ゲームのシステムや設定に合ったものにします。

実はストーリー(シナリオ)にも、ゲームに合う・合わないものがあります。

ゲームで表現しにくいストーリー(シナリオ)を選んでしまうと、制作が大変になります。
また、完成できても、あまり面白くないものになりやすいです。

極端な例ですが、シューティングゲームで美少女恋愛系のストーリー(シナリオ)。
これは難しいと思います。

キャラクター

ゲーム性(ゲームシステム)・設定に合ったキャラクターを作ります。

ゲーム性(ゲームシステム)・設定に合わないキャラクターを作ると、違和感や矛盾が生じてしまいます。

例えば、機械操作が苦手なキャラクターが、ロボットに乗って無双するゲームなんてありえないと思います。
機械操作が得意なキャラクターがロボットに乗って無双するなら、設定に説得力が生まれます。

ゲームの雰囲気

ゲーム全体の雰囲気を考えます。

  • 暗い感じにするのか明るい感じにするのか
  • シリアスな感じにするのかギャグっぽくするのか
  • オシャレな感じにするのかダサい感じにするのか

②:ゲームに使う素材を用意する

素材を用意する

ゲーム制作をする場合、ゲームに使う画像や音楽などを用意する必要があります。

自分で作ったり、フリー素材を借りたり、作成を依頼したりします。

自分で素材を作る

ゲームに使う3DCGやイラスト、ドット絵などの画像素材は、専用のソフトを使って作ります。

  • 2DCG・イラスト・ドット絵を作る場合
    ペイントソフトを使う(ペンタブレットもほぼ必須)
  • 3DCGを作る場合
    Blender・Maya・MakeHumanなどの3DCGモデリングソフトを使う

自分で素材を作るためのソフトは下記記事で紹介しています。
参考にしてください。

»ゲーム制作ツールまとめ【無料/有料】

素材作成は決して楽ではない作業です。
ですが、ゲームにオリジナリティを出せるというメリットがあります。
個人ゲーム制作においては、オリジナリティは大切です。

フリー素材サイト

検索するといろんなサイトが出てきます。

誰でも利用できるので、使用素材がよくかぶるのが欠点です。

利用規約(ライセンス)などをよく確認して利用させていただきましょう。
商用利用が禁止されている素材もあるので要注意です。

素材作成を依頼する

ゲームに使う素材の作成を、他の人に依頼することは結構あります。

下記記事で紹介するサービスを使えば、素材作成に限らずゲーム制作の作業も依頼できます。
依頼したい方は参考にしてください。

参考»ゲーム制作の作業や素材作成を依頼する方法【手軽・格安で委託も!】

苦手な作業や制作期間を短くしたいときに、依頼するのは有効です。

私も自分で作れないものは依頼しています。

③:ゲームを組み立てる

ゲームを組み立てる

前項までで組み立てる準備は完了です。

下記の流れでゲームを組み立てていきます。

  1. 素材をゲームフォルダに入れる
  2. マップを作る…街や家など
  3. キャラクターを配置する…村人や敵など
  4. セリフを入れていく…なるべく日常会話っぽくする
  5. 演出を作る…映画のように音や動きを使う
  6. ゲームシステムを作る…メニュー画面など
  7. テストプレイをする…ちゃんと最後まで遊べるか確認
  8. デバッグをする…テストプレイで見つかった問題を直す
  9. 説明書を作る…著作権や免責事項、操作方法や素材サイトを記入
  10. ローカライズを行う…外国語に対応したゲームに翻訳する

順番に解説していきます。

①:素材をゲームフォルダに入れる

ゲームに必要な素材を、ゲームデータがまとめられているフォルダに入れます。
基本的に、素材の分野ごとにフォルダを分けて格納します。

ゲームで使う際は、それぞれのフォルダから格納された素材を読み込んで使用するということです。

②:マップを作る

プレイヤーに操作させて移動させる「ゲームのマップ」を作ります。

マップを作るうえでは、見た目を作り上げるだけでなく、プレイヤーが「移動できる範囲と移動できない範囲」も指定しないといけません。

「Unity」や「Unreal Engine」などの「3Dゲームエンジン」を使う場合は、壁やオブジェクトに当たり判定をつけます。
基本的に関数を扱うのでプログラミングの知識が必要です。

対して、「RPGツクール」や「WOLF RPGエディター」などの「ゲーム制作ツール」においては、ゲームエンジンより簡単でマス単位で当たり判定をつけていきます。

マップの作り込みで、ゲームの評価も変わることもあるため、しっかり作りましょう。

③:キャラクターを配置する

RPGなどにおいては、マップ上に村人や敵など「登場する人物のキャラクター」を配置することになると思います。

キャラクターは、ゲームというコンテンツの魅力を引き上げるために重要なものです。
ドット絵やイラストなど、あなたの好きなスタイルでキャラクターを配置しましょう。

④:セリフを入れていく

ゲーム内にキャラクターや主人公のセリフを入れていきましょう。

セリフは、キャラクターの魅力度を引き上げたり、ゲームのシナリオを大きく色づける需要な要素です。

セリフを作るときのコツは、普段の日常会話で友達に話しかけるような感じで作ることです。

硬い文章のセリフばかりだと、ゲームが小難しく感じられてしまいます。
つまり、プレイヤーがゲームを面白くないと感じ、ゲームをやめてしまうリスクがあります。

⑤:演出を作る

映画やアニメのように、ゲームにも演出を入れていきます。

演出を入れることで、ゲームがよりドラマティックになり、魅力的で面白いものに変わります。

⑥:ゲームシステムを作る

メニュー画面やタイトル画面、戦闘シーンのシステムを作成します。

システムを作る際は、UI(ユーザインタフェース)も考慮する必要があります。
プレイヤーが直感的に理解でき、直感的に操作・体験できるゲームシステム(UI)が理想です。

⑦:テストプレイをする

ゲームがある程度形になったら、テストプレイを行います。

テストプレイでは、ゲームにバグや不具合がないか、分かりにくい箇所がないかを確認します。
確認したものは、後のデバッグで必要になるので、必ずメモに残しておきましょう。

⑧:デバッグをする

テストプレイで確認したバグや不具合などを直していく作業をデバッグ(バグフィックス)と言います。

デバッグは、プレイヤーのゲームプレイ体験を最高のものにするために行う、非常に重要な工程です。

デバッグのされていないゲームは、プレイヤーにとって遊びにくいものとなります。
ゲームリリースの前に、可能な限りバグや不具合は取り除きましょう。

⑨:説明書を作る

ゲームが完成したら、ゲームの説明書を作ります。

説明書には、ゲームの内容や操作方法だけでなく、ゲームの利用規約(ライセンス)や、著作者クレジットなどを記載します。

ゲームを公開・配布する際に、必要なものですので必ず作成しましょう。

なお、説明書の書き方は下記記事で詳しく解説しています。

参考»【ゲーム制作】Readme(説明書)の書き方【テンプレートあり】

⑩:ローカライズする

ローカライズとは、海外の人にもゲームを遊んでもらえるようにするために、ゲーム内の言語を英語などの外国語に翻訳する工程のことです。

日本は人口が少ないので、海外にもゲームを展開していくことで、より多くのプレイヤーに遊んでもらうことが可能になります。

特に、自作ゲームの販売を考えている方は、ローカライズを積極的に行った方が、売上の増加が期待できます。

下記記事では、ゲームをローカライズする方法を解説しています。
ローカライズのための翻訳は、わりと格安で依頼できるので、個人ゲーム制作でも十分に可能です。

参考»自作ゲームを翻訳する方法【ローカライズで海外進出を狙おう】

「個人ゲーム制作」と「ゲーム開発現場」の制作の流れの違い

ゲーム開発現場と個人ゲーム制作での流れの違い

最後に、「個人ゲーム制作」と「ゲーム開発現場(ゲーム会社のプロジェクトなど)」のゲーム制作の流れの違いについて解説します。

冒頭でもお伝えした通り、個人ゲーム制作とゲーム会社のゲーム制作の流れは違います。

特に違う点は下記のとおりです。

  • 個人ゲーム制作では、「ゲームの企画書の作成」は必ずしも必要ではない
  • 個人ゲーム制作では、「プレゼンテーション」は必ずしも必要ではない
  • 個人ゲーム制作では、「ゲームの仕様書の作成」は必ずしも必要ではない

順番に解説していきます。

その①:ゲームの企画書の作成は必ずしも必要ではない

ゲームの企画書とは、ゲームの構想(原案)をまとめたものです。

実際のゲーム開発現場(ゲーム会社のプロジェクトなど)の場合、作成したゲームの企画書を使って制作するゲームの情報を共有します。

つまり、ゲームの企画書は、チーム制作の場合に必要なものということです。

個人ゲーム制作の場合は、文字通り1人での制作ですので、ゲームの企画書の作成は特に必要ありません。

ただし、長編ゲームや難しい複雑なゲームを作るといった場合は、ある程度構想をまとめるために企画書を作成することはあります。

その②:プレゼンテーションは必ずしも必要ではない

プレゼンテーションは、「企画したゲームの魅力を伝えるため」に行います。

プレゼンテーションで情報を伝える相手は、共同制作を行う関係者(チーム)や、ゲーム制作を依頼した依頼主(クライアント)です。

実際のゲーム開発現場では、このプレゼンテーションがほぼ必ず行われます。

しかし、個人ゲーム制作においては、必ずしもプレゼンテーションを行う必要はありません。

個人ゲーム制作の場合は、基本的に「自分でゲームの企画を考えて、自分のためにゲームを制作していく」というケースが多いと思います。

ただし、個人ゲーム制作でも依頼主がいる場合は、プレゼンテーションを行う必要があるかもしれません。
とはいえ、初心者の方はまだ経験することはないと思います。

その③:ゲームの仕様書の作成は必ずしも必要ではない

ゲームの仕様書とは、ゲームの仕様(内容や構成要素)をまとめた書類のことです。

実際のゲーム開発現場では、ゲーム開発の納期に間に合わせるために、ゲームの仕様書は重要な働きをします。

ゲームの仕様書が定まっていないと、ゲーム制作のスケジュールに遅れが生じたり、工程管理が十分に行えなくなるリスクがあります。

しかし、これもチーム制作かつプロの現場だからこそ必要だというものです。

個人ゲーム制作においては、必ずしもゲームの仕様書が必要というわけではありません。
納期やスケジュールを定めていなければ不要のものです。
作っても自分だけがわかるメモ程度のものになることでしょう。

また、初心者の方の場合は、仕様書を作成してもまずその通りには進行できません。
かえって仕様書を作るだけ、時間と労力の損になると思います。

とはいえ、実際のゲーム開発に則ってやりたいという方は、練習のつもりで仕様書を作成してみても問題ありません。

まとめ:ゲーム制作の流れを知ったら早速ゲームを作ってみよう!

まとめ:ゲーム制作の流れを知ったら早速ゲームを作ってみよう!

以上が「個人でゲーム制作するときの流れ」についてのお話です。

個人ゲーム制作の大体の流れはこんな感じです。

今回紹介したのはあくまで私のゲーム制作の流れです。
人によって多少は違うかもしれませんね。

ゲーム制作の流れを知ったら、さっそくあなたもゲームを作ってみましょう!

こちらの記事もあわせてどうぞ!

実際にゲームを作ってみたいと思った方へ。
下記記事ではゲームの作り方について詳しく解説しました。

»ゲームの作り方【初心者向け・個人制作に必要な知識を解説】

今回は以上です。