ガチでおすすめのゲーム制作ツールは5つ!初心者向けに選び方も解説


私はゲームを作りたいです。
そこで、ゲームを作るためのツールを探しています。
でも、調べてみると色々なソフトがあって、どれを選べばいいのか分かりません。
「ゲーム開発者の方が本当におすすめするゲーム制作ツール」を知りたいです。
選び方もわかりやすく教えてください。
こんなお悩みを解決します。
この記事の内容
- 初心者向けにゲーム制作ツールの選び方を6つのポイントで解説
- ガチでおすすめのゲーム制作ツールを5つご紹介(個人ゲーム開発者の筆者による厳選)
- ゲームエンジンを使えるようにするおすすめの学習方法を3パターンご紹介
- ゲーム制作に必要な素材制作ツールを紹介する別記事も紹介

ゲーム制作ツールにはいろいろなものがあって、正直どれを使えばいいのか迷いますよね。

ちなみに私は、これまでにさまざまなゲーム制作ツールを試しました。
ゲーム制作ツール選びでは、他の方よりもだいぶ遠回りしたと感じています。
具体的には、J-RPGCreator、吉里吉里2、ウディタ、ツクール2000、スマイルゲームビルダー、UE4などを使っていました。
さて、今回はそんな私が、本当に良いと思った「ガチでおすすめのゲーム制作ツール」を5つに絞って紹介します。
この記事で挙げるゲーム制作ツールを使うことで、あなたは今すぐにでもゲームを作れるようになります。
なぜなら、どれも初心者の方でも簡単にゲームを作れる機能が備わっているからです。

難しい専門知識やプログラミングスキルを習得しなくても、一応ゲームを作れますよ。
(ハイクオリティなゲームを作れるようになりたいなら習得必須ですが)
この記事を読めば、あなたはもうゲーム制作ツールで迷うことはなくなります。
それではご覧ください!
ゲーム制作ツールの選び方(初心者向け)

まずは、ゲーム制作ツールの選び方から解説します。

使用するゲーム制作ツールによって、実現可能なゲームは結構変わってきます。
自分の心に正直になって、慎重に選びましょう。
人におすすめされたからと、安直にゲーム制作ツールを選ぶと地獄を見ることになるでしょう。
なので、選び方も知っておいてください。
以下の6つのポイントをもとに選べば、あなたは失敗することなく最適なツールを手に入れることが可能になります。
3Dゲームと2Dゲーム:どちらを作りたいかを決める
まずは、3Dゲームと2Dゲームのどちらを作りたいのかを決めましょう。
3Dゲームが作れないツールや、2Dゲームを作りづらいツールもあるからです。
実際、ゲーム制作ツールは、大きく分けて以下の2つに分類できます。
- 3Dゲーム開発ができるツール
- 2Dゲーム開発に特化したツール
あなたの作りたいゲームが3Dゲームなら前者を。
2Dゲームなら後者を選ぶと、手軽かつ効率的にゲームを開発できます。
なので、3Dゲームと2Dゲームどちらを作るのかを決めて、ゲーム制作ツールを選びましょう。

ちなみに両方とも作りたい場合は、2つのツールを使い分けるのがおすすめです。
私の場合は、UnityとRPGツクールMVの両方を使い分けています。
このことに関して、何故かあまり言及している方がいないんですよね。
「ゲームを作りたいなら絶対Unityを使え!」「Unityが至高で最強」といった主張の方が多い気がします。
率直に言って、3Dゲームやコンシューマーゲームを作らないのなら、わざわざUnityを使わなくても良いと思います。
ドット絵やイラストを使った2Dゲームを作るなら、基本的にRPGツクールMZのほうが楽です。
実現できる機能もたいていの方にとっては十分ですし、何の問題もありません。
どんなジャンルのゲームを作りたいかを決める
次に、どんなジャンルのゲームを作りたいかを決めましょう。
ツールによって作りやすいジャンルや、作るのが困難なジャンルがあるからです。
例えば、ノベルゲーム制作に特化したツールの場合、ノベルゲームは作りやすいですがアクションゲームを作るのは困難といえます。
なぜなら、キャラクター操作に関わるプログラムや、落下動作などを再現する物理演算エンジンといった機能が搭載されていない場合が多いからです。
なので、作りたいゲームジャンルを決めて、それに適したゲーム制作ツールを選びましょう。

ちなみにRPGを作れるツールなら、基本的にアドベンチャーゲームも問題なく作れます。
シューティングゲームやアクションゲームなど、比較的動きの速いゲームは、専用のゲーム制作ツールで作ったほうが楽です。
どんなプラットフォームに対応できるかを確認する
制作したゲームの動作環境(プラットフォーム)についても考慮しましょう。
つまり、下記のようなデバイス・OSでゲームが動作するよう、適した形式で出力できるかどうかを確認するのです。
デバイス |
---|
パソコン |
スマホ |
家庭用ゲーム機 (Switchなど) |
OS |
---|
Windows |
macOS |
Linux |
Android |
iOS |
ツールによっては、特定のプラットフォームに出力する機能が備わっていないものもあります。
なので、どんなデバイス向け・OS向けにゲームを作るかで、あなたが選ぶべきゲーム制作ツールが変わります。

ちなみに個人ゲーム開発では、基本的にPCゲームやブラウザゲーム、スマホゲームを制作するのが一般的。
開発に慣れて中級者以上になると、コンシューマーゲームを作る方もいます。
使いやすくて学習もしやすいツールを選ぶ
ゲーム制作ツールは、使いやすくて学習しやすいかどうかも非常に重要です。
たとえ機能が多くても、使いにくいとストレスが溜まりますし、高品質なゲームに仕上げるのも難しくなります。
また、学習しにくいと、途中で挫折してしまうこともあり、最後までゲームを完成させられません。
下記は、私の経験をもとにまとめた「使いにくくて学習しにくいゲーム制作ツール」の特徴です。
- エディターのUIが複雑(ボタンが多かったり配置が分かりづらいなど)
- 操作が複雑で覚えにくい
- 使い方のヘルプや説明書などが充実していない(不親切)
- 学習に使える教材や参考にできる情報が少ない
- 安定性が低い(動作が重かったり、バグやエラーが頻発するなど)
- 母国語に対応していない(UIや操作説明が日本語に標準対応していないなど)
つまり、これらの特徴に該当しないゲーム制作ツールは、基本的に使いにくくはないと言えます。
上記に該当するかどうかの確認方法として、X(旧Twitter)やYouTubeで「○○(ツール名) 使いにくい 」などで調べてみると良いでしょう。

調べてみて「ネガティブな意見」が少なければ、少なくとも使いにくいツールではないという判断材料になります。
ツールの習得難易度で選ぶ
ゲーム制作ツールは、それぞれ習得難易度が異なります。
趣味レベルでゲーム開発をするだけなら、習得難易度が易しいゲーム制作ツールでもOKです。
クオリティの高いゲームを作ることも不可能ではありません。

非エンジニアのイラストレーターやミュージシャンが、それをお披露目する表現手段として用いる場合にもおすすめです。
逆に、美しい見た目の高度なゲームを作りたい場合や、将来的にゲーム業界への就職を目指している場合は、習得が難しいゲーム制作ツールに挑戦する価値があります。

習得が難しいゲーム制作ツールが使えることは、社会的にもアピールポイントになります。
なので、スキルを磨いて高みを目指す意欲がある方には特におすすめです。
あなたの目的や目標に沿って、習得難易度の高いゲーム制作ツールを使うかを判断しましょう。
無料で使えるツールと有料ツールの違い
ゲーム制作ツールは、主に下記の3パターンに分類されます。
パターン | 特徴 |
---|---|
完全無料 | 機能は控えめで、サポート(問い合わせ対応・アップデートなど)が期待できない場合が多い |
基本無料 (一定額以上の売上があると徴収されるようになるライセンスのあるパターン) | 機能は充実しているが、サポートは手厚くない場合が多い |
有料 | 機能が充実しており、サポートが手厚い場合が多い |
なるべく費用をかけずにゲームを作るか、多少の費用をかけてでも快適性を優先するか、天秤にかけてみましょう。
そして、あなたにとってどちらが最適かを考え、ゲーム制作ツールを選んでみてください。

ちなみに、無料のゲーム制作ツールの場合でも、案外使い始めると費用がかかったりするものです。
実際、アセット(素材や拡張機能など)の購入に数千円~数万円の費用がかかるケースもあります。
また、一定額以上のゲーム売上がある場合、売上の数%が徴収されたりするライセンス(利用条件)もあったりします。
つまり、有料のゲーム制作ツールのほうが、最終的に安上がりで済む場合もあるということです。

いわゆる「ただより高いものはない」ということです。
無料だと何かトラブルがあっても文句も言えませんしね。
ゲーム開発者が選ぶおすすめのゲーム制作ツール5選

それでは、個人ゲーム開発者の私が厳選した「ガチでおすすめのゲーム制作ツール」を5つご紹介します。
さまざまなツールを使ったうえで、「お!これマジ良いじゃん!」というツールに絞っています。
なお、各ツールの価格や料金は変動する可能性があります。
公式サイトも確認するといいと思います。
Unity(ユニティ)
Unityは、3Dゲームと2Dゲームをどちらも開発できる統合型のゲームエンジンです。
全世界で110万人以上に利用されており、世界シェアNo.1を誇ります。

きっとあなたも、これまでにあらゆる方におすすめされたことでしょう!
実際、個人ゲーム開発などのインディーゲーム開発界隈でも頻繁に使われています。
プロやゲーム会社の間でも、開発環境として採用されていたりもします。
つまり、Unityを扱えればゲーム業界への就職も夢じゃなくなるということです。
アセット(素材や拡張機能など)もストアで充実して公開されています。
なので、3DCGなどを作成する専門知識がなくてもゲーム開発可能。(使いすぎるとアセットフリップになりますけどね)
また、プログラミングの知識がなくても、ある程度ゲームの開発が可能です。
実際、アセットストアのテンプレートを活用したり、ビジュアルスクリプティングというツールを利用すれば、プログラミングせずにゲームが作れます。
ただし、ハイクオリティなゲームを本格的に作りたいなら、どのみちプログラミング(C#)を習得する必要はありますけどね。

ちなみに巷では簡単と言われていますが、そこまで簡単というわけではありません。
私はUnityをある程度使えるようになるまでに、参考書を読みながら3か月以上かかりました。
ですが、とりあえずゲーム開発を始めたい場合、Unityを選んでおけば失敗はしません。
»Unityの公式サイト
ちなみに快適に使うには、一般的に「ミドルスペックのゲーミングPC」と称されるPCはあったほうが良いです。
現在の基準で性能の良いCPUと、16GB以上のメモリ、独立GPU搭載のパソコンが理想的といえます。
推奨するスペックについては一応、下記の記事に詳しくまとめています。
»Unityに必要なスペックをゲーム開発者が解説【快適に動く推奨スペックも紹介】
Unityの特徴と評価
以下の表はUnityの特徴です。

実際に使っている私の個人的な評価も含んでいます。
開発できるゲーム | 3Dゲーム、2Dゲーム、VRゲーム、ARゲーム |
---|---|
開発できるゲームジャンル | ほぼすべて |
対応プラットフォーム | ほぼすべて |
使いやすさ | ★★★★★(5/5)非常に使いやすく日本語にも対応している |
学習のしやすさ | ★★★★★(5/5)教材や参考にできる情報が非常に多い |
習得難易度 | ★★☆☆☆(2/5)やや難しい(3か月以上の学習は覚悟しよう) |
利用料 | 基本無料(過去12か月の収益や調達した資金が20万米ドル未満の場合) |
将来的にインディーゲームで収益を上げたり、コンシューマゲームを作りたいならUnityは特におすすめ。
ただし、単に趣味でゲーム制作したい方や、2Dゲームをメインで作りたい方は、Unityにこだわる必要はないと思います。
ツクールMZやバキンの機能でも、十分に満足できるはずです。
率直に言って、Unityよりも簡単にゲーム開発できるのでおすすめ。
Unreal Engine(アンリアルエンジン)
Unreal Engineは、フォトリアルな3Dゲームも開発できるゲームエンジンです。
Unityの次に利用者数が多く、大手ゲーム会社でも開発環境として採用されています。
主にAAAタイトル(多額の開発費で作られるゲーム)の開発で用いられており、非常に現実に近いグラフィック表現が可能です。
なので、よりリアルなグラフィックのゲームを作りたい場合は、Unreal Engineに挑戦してみる価値があります。

ちなみに私は、UE4を1年ほど勉強のために使っていました。
ライティングに関してはUnityよりも簡単で、美しい仕上がりになるので良かったです。
ちなみにこちらも、「ブループリント」という機能を使えば、プログラミングなしでゲーム開発可能です。
ただし、本格的に開発するなら、やはりC++でプログラミングできたほうが良いといえます。
アセットも豊富なラインナップで、マーケットプレイス(Fab)で購入できます。
なので、3Dモデリングができなくても、ある程度はゲーム開発することが可能です。
なお、UE4とUE5がありますが、これは同じツールのバージョン違いです。
基本的には新機能が追加されてエディタがシンプルになったUE5の利用をおすすめします。
今からUE4をわざわざ使い始める必要はありません。
»Unreal Engineの公式サイト

ちなみに、快適に使うにはミドルハイ以上、可能ならばハイエンドのゲーミングPCが望ましいです。
高性能CPUと高性能GPU、32GB以上のメモリを搭載させるのが理想的です。
つまり、Unityよりも求められるスペックは高いといえます。
UE5を本格的に使うなら16GBメモリでは正直足りないです。
UE4/UE5の特徴と評価
以下は、UE4やUE5の特徴と評価です。

だらだらと1年ほど使った筆者の評価も反映しています。
開発できるゲーム | 3Dゲーム、2Dゲーム、VRゲーム、ARゲーム |
---|---|
開発できるゲームジャンル | ほぼすべて |
対応プラットフォーム | ほぼすべて |
使いやすさ | ★★★★☆(4/5)使いやすく日本語にも対応している |
学習のしやすさ | ★★★☆☆(3/5)教材や参考にできる情報は多いが、ほとんど英語 |
習得難易度 | ★☆☆☆☆(1/5)難しい(半年間使ってやっと慣れるくらい) |
利用料 | 基本無料(年間総収益が100万米ドル未満の場合) |
美麗な3DCGのゲームを作りたい方、ゲーム業界への就職を目指す方、英語が堪能な方にはおすすめ。
UE4/UE5の公式チュートリアルは、ほとんどが英語で書かれています。
言葉の壁で挫折する方もいることでしょう。

ちなみに中級レベルの英語までしか読めない筆者は、DeepL翻訳を使いながら勉強していました。
こういった事情もあり、私はUnreal Engineに慣れるまでに6か月ほどかかりました。
正直、個人ゲーム開発でリアル志向のゲームを目指さないのなら、Unityを選んだほうが良いと思います。
Unityのほうが日本語の教材もたくさん揃っていますしね。
Godot Engine(ゴドーエンジン)
Godot Engineは、オープンソースの2D・3Dゲームエンジンです。
3Dゲームも作れますが、特に2Dゲームが作りやすく、利用者からも高い評価を得ています。
2023年9月頃にUnityが新料金体系を発表したことがきっかけで、Unityからの乗り換え先として注目を浴びました。

個人的な意見として、3Dゲームをメインで作らないならGodotに乗り換えるのはアリだと思います。
ちなみにGodotは、ある程度プログラミングができないとゲーム開発できません。
以前まではビジュアルスクリプトが使えましたが、4.0から廃止になりました。
なので、C#かC++またはGodot専用言語のGDScriptを覚える必要があります。
»Godot Engineの公式サイト

比較的軽量なゲームエンジンですが、快適に使うにはエントリークラス以上のゲーミングPCが望ましいです。
Unityよりも求められるスペックは低いといえます。
Godot Engineの特徴と評価
以下の表はGodotの特徴です。
実際に触ってみた筆者の個人的な評価も含んでいます。
開発できるゲーム | 3Dゲーム、2Dゲーム、VRゲーム、ARゲーム |
---|---|
開発できるゲームジャンル | ほぼすべて |
対応プラットフォーム | ほぼすべて(※Switchなどの家庭用ゲーム機はプランの購入が必要) |
使いやすさ | ★★★★☆(4/5)使いやすく日本語にも対応している |
学習のしやすさ | ★★★☆☆(3/5)教材や参考にできる情報の量はふつう |
習得難易度 | ★★☆☆☆(2/5)やや難しい |
利用料 | 完全無料 |
率直に言って、3Dゲームを開発したい場合はやはりUnityのほうが良いという評価です。
というのも、Unityの方が3Dレンダリング性能などが優れていると感じたためです。
なので、Godotは少し凝った2Dゲームを制作したい場合にはおすすめ。
動作も軽いので、PCのスペックでUnityの利用が不安な方にも良いと思います。
RPG Maker MZ(RPGツクールMZ)
RPGツクールシリーズは、名前の通りRPGを作るのに特化した2Dゲーム制作ソフトです。
ですが、RPGに限らず工夫次第であらゆるジャンルのゲームが手軽に作れます。
なので、国内外で多くのユーザーに利用されています。

実際に私も、RPGツクール2000やMVなど、シリーズを3,500時間以上は利用しており、2Dゲームを作る際に重宝してきました。
プログラミングなしでも一通りゲームが作れるので、はっきり言って楽なのです。
複雑なシステムを実装したいときも、JavaScriptで作成されたプラグイン(拡張機能のようなもの)を導入すればOK。
プラグインは有志の方たちがたくさん公開しているので、非エンジニアでも問題なくハイクオリティなゲームを作れます。
なので、なるべく手軽にゲーム制作を始めたい場合にはRPGツクールは非常におすすめです。

ちなみに2025年現在、もし利用を検討されるなら前作のRPGツクールMZを推奨します。
PC用の最新作「RPG Maker Unite」はあまり普及しておらず、参考にできる情報も少ないからです。
さらに前作のRPGツクールMVでも全然良いのですが、今から使うならMZのほうがアップデートも継続されているので安心です。
»RPGツクールMZの公式サイト
ちなみに、MZならミドルクラス以上のCPU(Core i5など)で、8GB以上のメモリが搭載されていれば快適に使用できます。
他のツールと比べても非常に軽量なゲーム制作ツールといえます。
RPGツクールMZの特徴と評価
以下はRPGツクールMZの特徴と評価です。
開発できるゲーム | 2Dゲーム(※プラグインの導入で簡易的な3Dゲームも開発可能) |
---|---|
開発できるゲームジャンル | RPG・アドベンチャー・ノベルゲーム・アクション・シミュレーション・パズルなど |
対応プラットフォーム | Windows・macOS・ブラウザ・Android・iOS |
使いやすさ | ★★★★★(5/5)非常に使いやすく日本語にも対応している |
学習のしやすさ | ★★★★☆(4/5)参考にできる情報は多いが、体系的にまとまった情報は少ない |
習得難易度 | ★★★★☆(4/5)やや易しい(1か月もあればきっと慣れる) |
利用料 | 8,778円(※Steamのセール時に買うのがおすすめ) |
ツクールシリーズは、RPGツクールMVから一気にゲームエンジン感が増して大人向けになった、というのが私の所感。
RPGツクール2000などは、言葉を選ばずに言うと「遊び感覚で使えるオモチャ感」がどうしてもありました。
ソフトに用意された機能だけで、なんとか工夫を凝らしてゲームを作るといった具合です。
しかし、RPGツクールMV/MZは、プラグインの導入で機能をかなり自由に拡張したり変更したりできます。

JavaScriptの知識を身につけて使いこなせば、ハイクオリティで本格的な2Dゲームも開発できるのです。
もうかつてのツクールとは、一線を画しているといっても過言ではありません。
スマホゲームアプリも作れますしね。
RPG Developer BAKIN(バキン)
RPG Developer BAKINは、プログラミングなしで3DのRPGを作るのに特化したゲーム制作ソフトです。
ドット絵のキャラクターと3DCGの効果を合わせた、いわゆるHD-2Dを再現したゲームを作る際に最適です。

実際に私も購入して使ってみましたが、エディタのUIがわかりやすいです。
また、ヘルプも丁寧で親切なので、ゲーム制作が初心者の方にもおすすめできます。
しかし、同梱されている3D素材があまり多くないので、見た目にこだわるなら自前で用意する必要があります。
3Dモデルパックを購入したり、Blenderなどを用いて自作できると良いでしょう。
まだアーリーアクセス版なので、今後も機能が強化されていくことが期待できます。
実際、アップデートも頻繁に行われており、新しい機能が追加されています。
将来性もあって、手軽に3Dゲームを作りたい場合におすすめのツールです。
リアル志向よりも、デフォルメが効いた見た目の3Dゲーム開発に向いています。
»RPG Developer BAKINの公式サイト

ちなみに、快適に使うにはミドルレンジ以上のゲーミングPCがあったほうが良いです。
率直に言って、Unityを動かすのと同等程度のスペックはないと動作がカクつきます。
RPG Developer BAKINの特徴と評価
以下はBAKINの特徴と評価です。
開発できるゲーム | 3Dゲーム(HD-2Dスタイルでも開発可能) |
---|---|
開発できるゲームジャンル | RPG・アドベンチャー・アクションなど |
対応プラットフォーム | Windows |
使いやすさ | ★★★★☆(4/5)使いやすく日本語にも対応している |
学習のしやすさ | ★★★☆☆(3/5)教材や参考にできる情報の量はふつう |
習得難易度 | ★★★★☆(4/5)やや易しい(3週間もあれば慣れるはず) |
利用料 | 6,980円 |
同じ会社のツール「SMILE GAME BUILDER」よりも、美しい見た目の3Dゲームを制作できます。
私は両方買って使いましたが、2025年現在に買うならBAKINのほうが圧倒的におすすめ。
前作よりも美しい3DCGを扱える分、PC性能は必要ですけどね。
可愛い見た目の3Dゲームを作りたい方や、Unityよりも簡単に3Dゲームを作りたい方には特に適しています。
ゲーム制作ツールを使えるようにする学習方法

次に、前述のゲーム制作ツールを使えるようにする「おすすめの学習方法」をご紹介します。
主に、Unity・Unreal Engine・Godot Engineといった、ゲームエンジンの学習方法です。
3パターンご紹介していますので、あなたにとって最適な学習方法を選びましょう。
ちなみに、RPGツクールMZやBAKINは、ツール内のヘルプが充実しています。
なので、この2つに関しては、ヘルプを見ながら操作していけば十分に学習可能です。
参考書を読んで独学する
少ない費用で独学するなら、下記の参考書を読んで学習するのがおすすめ。
必要な情報が体系的にまとまっており、効率的に学習できます。
- 主に学べる内容:Unityの入門・基礎知識
- 画像やイラスト付きでわかりやすくまとめられている良書です。
私もこのシリーズの「2019完全対応版」でUnityを学びました。
- 主に学べる内容:Unreal Engineの入門・基礎知識
- UE5の基礎をしっかり学びたいなら、この一冊は持っておいて損しません。
- Godot Engineの入門・基礎知識
- Godot Engineでのゲーム開発を本で学ぶならコレを読んでおけばOK。
そのほかゲーム開発に必要な知識を学べる書籍については、以下の記事でもご紹介しています。
しっかり身になる参考書をお求めなら、参考にご覧ください。
»ゲーム制作におすすめの本を厳選【初心者でも独学で学べる参考書】
基本的に書籍は、出版に費用がかかっており、有識者によって書かれています。
なので、いい加減なことが書かれていることが少なく、掲載されている情報の信頼性が高いです。

ちなみに私は、技術的な内容を勉強する場合、書籍を買って学習したほうが良いという結論に至っています。
本ならたった数千円から買えますし、必要な情報がネットよりも体系的にまとまっています。
つまり、コスパもタイパも良いからです。
Webコンテンツ(サイトや動画)を見て独学する
書籍以外で独学するなら、下記のWebコンテンツを見て学習するのがおすすめ。
動画の場合、実際のエディタの動きを見ながら直感的に学習できます。
Webコンテンツ名 | 主に学べる内容 | 特徴 |
---|---|---|
Unity Learn | Unityの入門・基礎知識 | Unity公式の学習サイトで無料で閲覧可能。 公式が作っているので、正しく覚えるための教材として信頼できます。 ただし、日本語対応は一部だけで英語のコンテンツが多く、英語スキルか機械翻訳は必須です。 |
Epic Developer Community | Unreal Engineの入門・基礎知識 | Unreal Engineを開発しているEpic Gamesのコミュニティサイトです。 「ラーニング」にはチュートリアル動画があり、基本的に英語音声と日本語字幕で学習できます。 ツールの操作に慣れて概念を知るには必要十分な内容です。 ただし、日本語対応は一部で、ほとんどが英語で記述されています。 |
Godot Engineの日本語のドキュメント | Godot Engineの入門知識 | Godot Engine公式のチュートリアルです。 初心者でも理解しやすい内容で、操作に慣れるまでの教材としては十分なクオリティです。 |
Udemy ゲーム開発コース
| Unity、Unreal Engine、Godot Engineの入門・基礎知識 | 無料ではありませんが、その分責任をもって丁寧に動画が作られており、教材としての質や信頼性が高いです。 14,000人以上に受講されているコースもあり、実際に高い評価を誇ります。 スキルを確実に身につけたいなら、分かりやすくてうってつけです。 |
ちなみに、YouTubeや個人ブログを見ても一応学習はできます。
しかし、きちんと基礎を身につけるまでは、なるべく信頼性の高い教材で学んだほうが失敗しません。
最初に間違った知識を覚えてしまうと、あとで修正するのに苦労します。
率直に言って時間と労力の無駄です。

そのため、あなたにはこの4サイトをお伝えしました。
ゲーム開発に詳しい先生に教えてもらう
「独学では続かないかもしれない…」
「人に教えてもらって、確実にスキルを身につけたい!」こういった方も少なくありません。
そういった場合は、ゲーム開発に詳しい先生に教えてもらうのがおすすめです。
人に教えてもらう以上は人件費が発生するので、独学よりも安くは済みません。
しかし、独学とは違って、あなたのレベルに合わせて直接指導してもらえるという、大きな利点があります。
また、分からないことがあってもすぐに聞いて解決できるので、必要な知識を効率的に学べます。
なので、本気でゲーム開発者になりたいあなたは、先生に教えてもらう価値は十分にあります。
以下の記事で、「UnityやUnreal Engineを用いたゲーム開発を学べるスクール」を紹介しています。
スキルを確実に身につけたい場合は、一度考えてみると良いでしょう。
»ゲーム開発を学べるおすすめのプログラミングスクール2選【選び方も解説】

費用はかかりますが、独学で挫折して何も覚えられなかった人になるよりもずっと良いでしょう。
もし本気でゲームを作れるようになりたいなら、自己投資として全然アリだと私は思います。
ゲーム制作には素材制作ツールも必要

ここまでで、ゲーム制作ツール(ゲームエンジン)やその学習方法をお伝えしました。
しかし、ゲーム制作はゲームエンジンの使用だけでは完結しません。
なぜなら、ゲームは総合芸術だからです。
イラスト、CG、音楽、効果音、ムービー、シナリオなど、さまざまな要素が組み合わさって一つのゲームが完成します。
そのため、これらの要素を制作するツールも、ゲーム開発において欠かせないものです。

私の経験からお伝えしますが、個人ゲーム制作における作業の大半を占めるのは「グラフィックや音声といった素材の制作」です。
たとえゲームエンジンが使いこなせたとしても、素材が作れないと本当に良いゲームは完成しません。
例えば、ゲームエンジンの他に下記のようなツールが必要です。
- ペイントツール
- 画像編集ツール
- 3DCG制作ツール
- 動画編集ツール
- 音声編集ツール
- 動画や音声の変換ツール
イラストやCG、ムービーなどの制作に必要な具体的なツールについて、詳しくは以下のページにまとめています。
実際に私がゲーム開発でも使用しているソフトです。
あなたのゲーム制作でもきっと役立つことでしょう。
»私が創作活動に使っている実用的なツール【おすすめソフト】
ゲーム制作ツールを選んだら、快適に開発できるPCを準備しよう!
現在は昔と違って、個人でもプロと同等のゲーム開発環境を手に入れられます。
また、ゲームエンジンの使い方を学べる環境も整っています。
最適なゲーム制作ツールを選んで、あなたもさっそくゲームを作ってみましょう!
と言いたいところですが、あなたのPCは必要なスペックを満たしていますか?
特に3Dゲームを制作する場合は、性能の良いCPU、16GBメモリ、独立GPU搭載のPCがないと基本的に厳しいです。

なので、ゲーム制作ツールを選んだら、システム要件(推奨スペック)を満たしたPCを準備しましょう。
ゲーム開発向けのPCについて、以下の記事で詳しく解説しています。
快適かつスムーズなゲーム開発を実現したい場合は、ぜひご覧ください。
»ゲーム開発におすすめのPCを厳選【必要なスペックと選び方も解説】