RPGツクールMV/MZ初心者が最初に覚えるべきイベントコマンド


RPGツクールMV/MZを使い始めた初心者です。
まずは、簡単なゲームから作りたいと思っています。
でも、イベントコマンドというのがたくさんあって、どれから覚えれば良いのか分かりません。
最初に覚えるべきイベントコマンドを教えてください。
こんなお悩みを解決します。
この記事の内容
- RPGツクールMV/MZで、初心者が最初に覚えるべきイベントコマンドを使い方と一緒に解説

RPGツクールMV/MZは、プログラミング不要でゲーム制作できます。
しかし、その代わりに「イベントコマンド」というものを組み合わせて処理を作ります。
このイベントコマンドの種類はたくさんあります。
初めて使う場合は、どれを使えばどういった処理が実現できるのか分からず困惑しますよね。

そこで、最初に覚えるべきイベントコマンドを使い方とあわせて解説します。
今回お伝えするイベントコマンドさえ覚えれば、簡単なゲームなら作れるようになります。
例えば、脱出ゲームや探索ゲームなどのアドベンチャーゲームの制作ならすぐに実現可能。
この記事を読めば、あなたはRPGツクールMV/MZの基本的な使い方を知ることができます。
それではご覧ください!
- 1. RPGツクールMV/MZ初心者が最初に覚えるべきイベントコマンド
- 1.1. イベントコマンド「文章の表示」の使い方
- 1.2. イベントコマンド「選択肢の表示」の使い方
- 1.3. イベントコマンド「スイッチの操作」の使い方
- 1.4. イベントコマンド「変数の操作」の使い方
- 1.5. イベントコマンド「条件分岐」の使い方
- 1.6. イベントコマンド「注釈」の使い方
- 1.7. イベントコマンド「場所移動」の使い方
- 1.8. イベントコマンド「移動ルートの設定」の使い方
- 1.9. イベントコマンド「ピクチャの表示」の使い方
- 1.10. イベントコマンド「ピクチャの移動」の使い方
- 1.11. イベントコマンド「ピクチャの消去」の使い方
- 1.12. イベントコマンド「ウェイト」の使い方
- 1.13. イベントコマンド「BGMの演奏」の使い方
- 1.14. イベントコマンド「SEの演奏」の使い方
- 2. RPGツクールMV/MZのイベントコマンドを覚えてイベントを作ってみよう
RPGツクールMV/MZ初心者が最初に覚えるべきイベントコマンド

RPGツクールMV/MZの初心者が、最初に覚えるべきイベントコマンドは下記のとおりです。
- 文章の表示
- 選択肢の表示
- スイッチの操作
- 変数の操作
- 条件分岐
- 注釈
- 場所移動
- 移動ルートの設定
- ピクチャの表示
- ピクチャの移動
- ピクチャの消去
- ウェイト
- BGMの演奏
- SEの演奏
それぞれ使い方と一緒に解説します。
イベントコマンド「文章の表示」の使い方
このイベントコマンドでは、文章の記述と文章ウィンドウの表示ができます。
「文章の表示」の主な用途は下記のとおりです。
- 操作方法の説明
- キャラクターのセリフ
- 物を調べたときに出る説明
- スタッフロール など

上記のとおり、使用頻度が高いイベントコマンドです。
必ず覚えましょう。
イベントコマンド「選択肢の表示」の使い方
このイベントコマンドでは、選択肢の作成と選択肢ウィンドウの表示ができます。
「選択肢の表示」の主な用途は下記のとおりです。
- 質問に対する「はい」「いいえ」
- アイテムを「取る」「取らない」
- ボタンを「押す」「押さない」 など

脱出ゲームの場合、特に使用頻度が高いイベントコマンドです。
こちらも必ず覚えましょう。
イベントコマンド「スイッチの操作」の使い方
このイベントコマンドでは、スイッチのONとOFFの切り替えができます。
簡単に言うと、スイッチは処理が完了した記録をする際に使用します。
ゲーマー向けの言葉を使うなら、ゲームのフラグ管理に使用するものです。
「スイッチがONになっていたら2度目の処理はしない」等の条件分岐(場合分け)の際に使用します。
例えば、スイッチは下記のような条件分岐で使用することが多いです。
- アイテムの入手
- 宝箱からアイテムを手に入れたらONにする
- ONになっていたら宝箱の中身を空っぽにする
- アイテムの使用
- 扉の鍵を開けたらONにする
- ONになっていたら扉が開くようにする
- フラグ管理
- 敵が登場したらONにする
- ONになっていたら敵が部屋を歩き回るようにする

率直に言って、スイッチを使用しないとゲームが作れないといっても過言ではありません。
絶対に覚えておきましょう。
イベントコマンド「変数の操作」の使い方
このイベントコマンドでは、変数の値を操作できます。
簡単に言うと、変数は数値や文字列などのデータの入れ物です。
ゲーム上のデータを記録したり、取得したりするときに使います。
また、「変数の値が2以上なら他の文章を表示する」といった、条件分岐の際にも使用します。
例えば、変数の主な用途は下記のとおりです。
- プレイヤーやイベントの位置情報の取得(座標の取得)
- 物を調べた回数や秒数のカウント
- 画像の表示位置を指定する際の値 など
これ以外にも、ゲームのあらゆる場面で変数を使用します。

率直に言って、変数を覚えれば、あらゆる処理の制作が可能になるくらいです。
なので、こちらも絶対に覚えておきましょう。
イベントコマンド「条件分岐」の使い方
このイベントコマンドでは、条件分岐ができます。
つまり、処理を場合分けできるということです。
RPGツクールMV/MZでは、スイッチや変数、ボタンの入力状態などで条件分岐できます。
例えば、条件分岐の主な用途は下記のとおりです。
- スイッチ0001がONに場合、アイテムAを入手できるようにする
- 変数0001が3以上の場合、敵が出現するようにする
- メニューボタンが押されている場合、画像Aを表示する など
これ以外にも、さまざまな場合分けで使用します。

率直にって、条件分岐がないとゲームは作れないといっても過言ではありません。
なので、必ず覚えましょう。
イベントコマンド「注釈」の使い方
このイベントコマンドでは、処理の途中に注釈(コメント)を書けます。
注釈はあなたがゲームの処理を作る際、メモの役割を果たします。
注釈をしっかり書き残しておくことで、ゲームの処理が読みやすくなります。
つまり、ゲーム修正やアップデートする際、注釈があることによりメンテナンス性が向上するのです。
ちなみに注釈は、ゲームプレイ中の画面には表示されません。
なので、気兼ねなく使って大丈夫です。

以上のとおり、ゲームの処理を作る際、注釈は絶対に書いたほうが良いです。
なので、必ず覚えておきましょう。
イベントコマンド「場所移動」の使い方
このイベントコマンドでは、プレイヤーを指定したマップの座標に移動させることができます。
RPGツクールMV/MZでは、「移動させたいマップ」「移動先のX座標」「移動先のY座標」を指定して使用します。
例えば、「場所移動」は下記の用途で使用します。
- ドアを開けて部屋に入る
- 他のステージに移動する
- 踏み台の上に乗る など

複数のマップで構成されるゲームを作る場合、必ず使用することになります。
なので、こちらも必ず覚えておきましょう。
イベントコマンド「移動ルートの設定」の使い方
このイベントコマンドでは、イベントを移動させることができます。
つまり、キャラクターやオブジェクト(物)を移動させるのに使います。
RPGツクールMV/MZでは、「左に3歩・上に1歩」というように方向と歩数で指定します。
例えば、「移動ルートの設定」は下記のような用途で使用します。
- 村人に家の周りを歩かせる
- プレイヤーを指定の位置まで自動的に歩かせる
- 箱に触れた際、箱を前方に引きずって移動させる

謎解きやゲームのイベントシーンを作りこむ際、ほぼ必ず使うはずです。
なので、こちらも絶対に覚えましょう。
イベントコマンド「ピクチャの表示」の使い方
このイベントコマンドでは、イラストなどの画像を表示できます。
RPGツクールMV/MZでは、ピクチャごとに番号を設定して画像を表示します。
このピクチャ番号が大きいほど、画面の前面に表示される仕様です。
つまり、ピクチャは複数枚重ねて表示できます。
「ピクチャの表示」の主な用途は下記のとおりです。
- キャラクターの立ち絵の表示
- UI(スマホ用操作ボタン)の表示
- ロゴの表示 など
ピクチャの表示を使えば、さまざまなビジュアル表現が可能になります。

魅力的な見た目のゲームを作りたいなら、必ず覚えておきましょう。
イベントコマンド「ピクチャの移動」の使い方
このイベントコマンドでは、表示したピクチャの表示位置を移動させることができます。
また、ピクチャをゆっくり透明にしたり、逆に戻したりすることも可能。
ピクチャの表現に動きが生まれるので、ゲームの見た目が面白いものに変わります。

グラフィック演出を作りこみたい場合は、必ず覚えておきましょう。
イベントコマンド「ピクチャの消去」の使い方
このイベントコマンドでは、表示したピクチャを消去できます。
つまり、表示の必要がなくなったピクチャを消去して非表示にできるのです。

ピクチャを使うなら、必ずこちらもセットで覚える必要があります。
イベントコマンド「ウェイト」の使い方
このイベントコマンドでは、処理をしないウェイト(待機時間)を設定できます。
ウェイトを活用することにより、以下のことが実現できます。
- セリフAとセリフBを表示する際、両者の間に時間を空ける
- 効果音Aと効果音Bを再生するタイミングをずらす
- 繰り返し処理(ループ処理)の頻度を低くする(処理落ちを軽減する)

このように、ゲームの演出や処理を作る際、ウェイトは非常に重要です。
なので、絶対に覚えておきましょう。
イベントコマンド「BGMの演奏」の使い方
このイベントコマンドでは、BGM(音楽)を再生できます。
これ以上の説明は不要ですね。
ゲームに音楽は、もはや必要不可欠と言っても良いと思います。

なので、こちらも絶対に覚えておきましょう。
イベントコマンド「SEの演奏」の使い方
このイベントコマンドでは、SE(効果音)を再生できます。
これも説明するまでもないですよね。
ゲームには効果音が無いと味気ないです。

なので、必ず覚えておきましょう。
RPGツクールMV/MZのイベントコマンドを覚えてイベントを作ってみよう

ひとまず、初心者が覚えておくべきRPGツクールMV/MZのイベントコマンドは以上です。
これらのイベントコマンドを活用すれば、簡単なゲームならすぐに作れます。

他のイベントコマンドについては、実際にゲームを作りながら覚えていきましょう。
そこで、まずは練習として、以下の記事のイベントを作ってみましょう。
»イスを動かして上に乗るイベントの作り方【RPGツクールMV/MZ向け】
脱出ゲームで定番の「踏み台に乗って高い位置にあるアイテムを取るゲーム要素」が作れるようになります。
また、RPGツクールMV/MZを使いこなしたいなら、コモンイベントを有効活用しましょう。
簡単に言うと、コモンイベントとは、どのマップにいても実行できるイベントのことです。
以下の記事で、コモンイベントの作り方を解説しています。
上記の記事の作り方を真似すれば、あなたは以下のような処理を実装できます。
- 入力操作の制御と返す反応
- プレイヤー位置(座標)の取得
- プレイヤーの足音を鳴らす
- プレイタイムの計測
- 自作のメニュー画面 など
あなたがせっかく購入したゲーム制作ツールです。
RPGツクールMV/MZを存分に使い倒してやりましょう!