個人ゲーム開発に必要な環境を初心者向けに解説【インディーゲーム制作を快適に】


個人でゲーム開発にチャレンジしたいです。
どんな制作環境を準備すれば良いか教えてください。
こんなご要望にお応えします。
この記事の内容
- 個人ゲーム開発に推奨するPCスペックを解説
- 個人ゲーム開発におすすめのゲームエンジンを紹介
- 個人ゲーム開発に必要なアセット制作ツールを紹介
- 個人ゲーム開発で主に使うプログラミング言語について

さて、個人ゲーム開発を始めるには、以下の環境を準備する必要があります。
- ゲーム制作に必要なスペックを満たしたPC
- ゲームエンジン(ゲームを開発するためのソフト)
- アセット制作ツール(CGやイラストなど、素材を制作するためのツール)

これら必要な制作環境について、あなたにわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、ゲーム開発を始めるにあたってどんな環境を準備すればよいかが分かります。
そしてあなたは、インディーゲーム制作にチャレンジできるようになることでしょう。
それではご覧ください!
個人ゲーム開発に推奨するPCスペック

まずは、個人ゲーム開発に最適なPCスペックから解説します。

個人ゲーム開発に必要なPCのスペックは、2Dゲームと3Dゲームで異なります。
一般的に3Dゲーム開発は、2Dゲーム開発に比べてパソコンに必要な性能が高いといえます。
それぞれに推奨するスペックは以下のとおりです。
2Dゲーム開発に推奨するPCスペック
2Dゲーム開発には、以下のスペックを満たしたPCがおすすめ。
プロセッサー(CPU) | 「Ryzen 5 4500」相当以上の性能を持つCPU |
---|---|
グラフィックス(GPU) | 「GeForce GTX 1650」相当以上の性能を持つGPU |
メモリ(RAM) | 16GB以上 |
ストレージ | SSDで256GB以上 |

UnityやGodotを使う場合は、上記のような独立GPU搭載パソコンのほうが望ましいです。
ただし、RPGツクールMZなどの軽めの2Dゲームエンジンを使うなら、内蔵GPUでも問題ありません。
3Dゲーム開発に推奨するPCスペック
Unityなどで3Dゲーム開発をする場合は、以下のスペックは満たしておいたほうが良いです。
プロセッサー(CPU) | 「Core i7-11700」相当以上の性能を持つCPU |
---|---|
グラフィックス(GPU) | 「GeForce RTX 2060」相当以上の性能を持つGPU |
メモリ(RAM) | 16GB以上 |
ストレージ | SSDで500GB以上 |

率直に言うと、メモリに関しては32GB以上あっても良いくらいです。
ゲーム開発用のPCについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
»ゲーム開発におすすめのPCを厳選【必要なスペックと選び方も解説】
上記の記事では、3Dゲーム開発用と2Dゲーム開発用、それぞれの推奨PCをピックアップして紹介しています。
作りたいゲームの内容に合わせて、最適なパソコンを選びましょう。
個人ゲーム開発におすすめのゲームエンジン

ゲームを制作する場合は、以下の2パターンの方法があります。
- ゲームエンジンを使ってゲーム開発する
- ゼロから自分でプログラミングしてゲーム開発する

現在主流なのは、前者のゲームエンジンを使ってゲーム開発する方法です。
ゲームエンジンをPCにインストールするだけで、ゲーム開発に必要な環境を簡単に構築できます。
また、自分でゼロからプログラミングするよりも、高品質なゲームを効率的に開発することも可能。
さて、ゲームエンジンには、現在さまざまなものが存在しています。
数あるゲームエンジンの中でも、おすすめなのは以下の5つです。
- Unity
- Unreal Engine 5
- Godot Engine
- RPGツクールMZ
- RPG Developer Bakin
これらを推奨する理由は、使いやすくて学びやすく、現状で多くの人に利用されているからです。
各ゲームエンジンについて、詳しくは以下の記事で紹介しています。
»ガチでおすすめのゲーム制作ツールは5つ!初心者向けに選び方も解説

上記の記事では、各ゲームエンジンの難易度についても触れています。
ゲームエンジンの習得方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
個人ゲーム開発には、UnityとRPGツクールMZが特におすすめ
ちなみに上記の中でも特に、UnityとRPGツクールMZがおすすめです。
個人ゲーム開発で特に使いやすいゲームエンジンといえます。
UnityはUE5と比べて動作が軽量で、そこまで高性能なパソコンでなくても問題なく使えます。
3Dゲーム開発に必要な機能がほぼすべて備わっており、手軽に3Dゲーム開発にチャレンジ可能です。
»Unityの公式サイト
RPGツクールMZも他のゲームエンジンに比べて動作が軽量で、内蔵GPUのノートPCでも問題なく使用できます。
プラグインを活用することで、ノーコードでも本格的な2Dゲーム開発が可能です。
»RPGツクールMZ

実際に私も、UnityとRPGツクールMZが使いやすかったため、好んで使用しています。
個人ゲーム開発に必要なアセット制作ツール

ゲームにおけるアセットとは、主にゲームを構成する素材のことを指します。
例えば、以下のようなものがアセットです。
- グラフィック(キャラクター、物体、背景、UI、エフェクトなど)
- サウンド(BGM、効果音、ボイスなど)
- ムービー(オープニング、エンディング、カットシーンなど)
これらを制作するには、それぞれ専用の制作ツールが必要です。
そのため、必要に応じて以下のツールを準備しておくとよいでしょう。
- ペイントソフト
- 画像編集ソフト
- ドット絵エディタ
- 3Dモデリングソフト
- 音声編集ソフト
- 作曲ソフト
- 動画編集ソフト
この中でも特に、ペイントソフトは必ず準備しておくことをおすすめします。
ペイントソフトさえあれば、2DCG・イラスト・ドット絵の制作や、最低限の画像編集は可能になるからです。
もし、今後長く使い続けるつもりなら、CLIP STUDIO PAINT PRO
を選ぶのを推奨します。
私も長らく愛用していますが、自動陰影や3Dデッサン人形など、便利機能が多くて使いやすいです。
ゲームに使う2Dグラフィックを効率的に制作できますよ。
アセット制作ツールについては、以下の記事にまとめています。
»私が創作活動に使っている実用的なツール【おすすめソフト】

上記の記事では、実際に私が使用しているアセット制作ツールを紹介しています。
あなたがこれから始めるゲーム制作で、きっと役立つはずです。
ゲームイラストや2DCGなどを制作する場合はペンタブも必要
ちなみに、ゲームイラストや2DCGを制作する際には、ペンタブレットが必要になります。
テクスチャやゲームUI画像の制作時、ペンタブがあると何かと便利です。

実際に私も、キャラクターグラフィックやロゴの制作などで、ペンタブを頻繁に使用しています。
なので、自作グラフィックを使ってゲーム開発する場合、ペイントソフトと併せてペンタブも準備しましょう。
ペンタブについては、以下の記事で詳しくまとめています。
»おすすめのペンタブ・液タブまとめ【初心者でも使いやすい製品で厳選】
個人ゲーム開発で主に使うプログラミング言語について

個人ゲーム開発では、主に以下のプログラミング言語を使うことが多いです。
- JavaScript(ジャバスクリプト)
- C#(シーシャープ)
- C++(シープラスプラス)
各プログラミング言語が、それぞれ主流のゲームエンジンに対応しているためです。
例えば、UnityならC#、Unreal EngineならC++、RPGツクールMV/MZならJavaScriptといった具合。
つまり、あなたが使うゲームエンジンによって、使用するプログラミング言語も自ずと決まります。

とはいえ、簡単なゲームであれば、プログラミングせずに開発することも可能です。
実際、前述で紹介したゲームエンジンのうち、Godot Engine以外はノーコードでゲーム開発することも可能です。
そのため、絶対にプログラミングを習得しなければいけないわけではありません。
あくまで本格的にゲーム開発したい場合に、プログラミング言語が必要になるというだけです。
なので、プログラミング未経験の方、苦手意識がある方も安心してください。
ゲームエンジンの機能に依存することにはなりますが、ノーコードでの開発も十分可能です。

「制限を感じずに自由にゲーム開発したい!」
そういった場合は、ゲームプログラミングにチャレンジするとよいでしょう。
以下の記事で、プログラミング学習の方法も紹介しています。
参考にご覧ください。
»ゲーム開発の主流プログラミング言語【初心者向けおすすめ言語と学び方】
まとめ:開発環境を準備して、さっそくインディーゲーム制作を始めよう!

以上が、個人ゲーム開発に必要な環境についての解説です。

今回お伝えしたことを参考に、快適かつ自由にゲーム開発できる環境を準備してください。
ちなみに、快適にゲーム開発できる環境(機材とソフト)を整える場合、だいたい下記くらいの費用はかかることでしょう。
2Dゲームの開発環境を準備する場合 | 10万円~15万円くらい |
---|---|
3Dゲームの開発環境を準備する場合 | 16万円~30万円くらい |
あなたの予算的に、どちらなら準備できるかも考慮してみてください。

ちなみに私は、機材とソフトだけでも確実に25万円以上はかかっています。
本格的に個人ゲーム開発環境を整えるには、意外とコストがかかるものです。
さて、開発環境を準備できたら、いよいよインディーゲーム制作にチャレンジできます。

そこで、初心者向けにゲームの作り方を解説した記事をご用意しました。
事前にお読みいただき、個人ゲーム開発のイメージをつかんでください。