自作ゲームが売れない理由と7つの改善策【個人開発者向けマーケ戦略】


自作ゲームを販売しています。
しかし、想定していたよりも売れ行きが良くありません。
どうすれば売れるようになるのか知りたいです。
こんなお悩みの解決をお手伝いします。
この記事の内容
- 自作ゲームが売れない理由を解説
- 自作ゲームが売れない状況の改善策を解説

頑張ってゲームを作ったのに、想定よりも売れないと悲しくなりますよね。

しかし、まだ諦めるのは早いです。
ゲームの売上は、売り方を工夫するだけでも増やせる可能性があります。
売れるゲームと売れないゲームの明確な違いは、マーケティングを意識して販売できているかどうかです。
この記事を読めば、自作ゲームが売れない状況を改善する方法を知ることができます。
そして、あなたのゲームの売上を増やすことも可能になるでしょう。
なぜ売れないのか?自作ゲームが売れない7つの理由

自作ゲームが売れない理由として、考えられるのは以下のとおりです。
- 人々に存在を知られていないから
- 見た目がチープで、クオリティが低く見えてしまうから
- レビューや口コミが少なく、評価が低いから
- 内容が二番煎じで、個性が感じられないから
- 内容に対して価格が高すぎるから
- 需要が少ない内容で制作してしまっているから
- 開発者としての実績不足で、ブランド力が欠如しているから
それぞれご説明します。
売れない理由①:人々に自作ゲームの存在を知られていないから
そもそも人々に存在を認知されていなければ、売れるはずがありません。

存在を知らなければ買えないのは当然のことです。
たとえ、どれだけ面白くて魅力的なゲームだとしても、知名度が低ければ売れません。
そのため、まずは人々に自作ゲームのことを知ってもらう必要があります。
売れない理由②:自作ゲームの見た目がチープで、クオリティが低く見えてしまうから
見た目がチープなゲームも売れない理由の一つです。

基本的に見た目がチープだと、ゲーム性などが優れていてもクオリティが低く感じられてしまいます。
美しいグラフィックの無料ゲームが数多く存在する中、わざわざ見た目の悪い有料ゲームを買う理由がありません。
したがって、グラフィックやUIなど、ゲームの見た目の品質を向上させる必要があります。
売れない理由③:自作ゲームのレビューや口コミが少なく、評価が低いから
レビューや口コミが少ないのも、売れにくくなる原因になりえます。
購入を検討する際に不安を抱くからです。
- 「口コミが少ないけど、本当に買って大丈夫かな?」
- 「レビューが少ないし不人気なんだろうな…」
このように思われてしまう可能性があります。

さらに、低評価も目立ってしまう場合は最悪です。
「損しそうだし買わないほうが良いな」と感じられてしまいます。
そのため、レビュー投稿を促進させたり、低評価をつきにくくする工夫が必要です。
売れない理由④:自作ゲームの内容が二番煎じで、個性が感じられないから
ゲーム内容に独自性がなく、かつ個性的でない場合は売れにくくなります。
基本的にインディーゲームに求められているのは、作家性だからです。
大手ゲーム会社と同じような内容でゲームを作るのは非推奨。
資金的にも技術的にもまず勝てるはずないので、結局のところ見劣りしてしまいます。

したがって、あなただけのユニークなアイデアで制作する必要があります。
自作ゲームに独特な世界観、斬新な設定などを積極的に取り入れていきましょう。
売れない理由⑤:自作ゲームの内容に対して価格が高すぎるから
価格を高く設定しすぎると売れにくくなります。

個人開発のインディーゲームに高い費用をかけてくれるのは、ほぼ一部のファンだけです。
基本的には「安く買えるから遊んでみよう」という方がほとんど。
大手ゲーム会社のような強気な価格設定にしても、個人開発のゲームが売れる可能性は低いです。
そのため、ゲームの質とボリュームに見合った適正価格で販売する必要があります。
売れない理由⑥:需要が少ないゲーム内容で制作してしまっているから
人々に求められている内容でなければ、ゲームは売れていきません。
需要が少なければ、売れる数にも限りがあります。
率直に言って、作りたいゲームを作れば売れていくというのは、我々個人ゲーム開発者の理想論のようなものです。

残念ながら現実は、作りたいゲームを作っても売れないことがほとんど。
したがって、人々から需要のある内容でゲームを作りましょう。
売れない理由⑦:ゲーム開発者としての実績不足で、ブランド力が欠如しているから
駆け出しで無名の個人ゲーム開発者が、いきなり有料ゲームを販売しても、売れる可能性は正直低いです。
ユーザーが確認できる開発者の実績が少なく、購入に際して不安を抱いてしまうためです。
- 「この人のゲーム、本当に買っても大丈夫なのかな?」
- 「売り逃げしたりする詐欺なんじゃないのかな?」
このように思われてしまう可能性があるのです。

ただし、一応例外もあり、無名でもバズったりすれば売れる可能性が無いわけではありません。
しかし、時と運に左右されるものなので、基本的には実績を積み、ブランド力を高めていくのが無難です。
そのため、まずは無料ゲームの公開で一定のDL数を達成し、ゲームコンテストで賞を獲得したりしましょう。
ゲーム開発者として実績とブランド価値を築いてから、ゲーム販売に挑戦することをおすすめします。
自作ゲームが売れない状況の7つの改善策

さて、既に発売している自作ゲームに対し、売上を改善する方法をお伝えします。
個人ゲーム開発者にとって現実的といえる売上改善策は以下のとおりです。
- ゲームの販売ページを改善する
- 販売価格を適正価格に変更する
- 無料体験版も公開する
- SNSなどで情報発信して集客を図る
- 有名実況者にゲームを送付して宣伝を依頼する
- 販売プラットフォームを変更する
- ゲームをアップデートで作り変える
順番に解説します。
売上改善策①:自作ゲームの販売ページを改善する

まずはゲームの販売ページを改善しましょう。
ゲームの購入を検討する際、最も確認されるのが販売ページだからです。
つまり、販売ページの作り込みが甘いと、あなたのゲームが売れる可能性は低くなります。

逆にしっかり作り込めば、売れる可能性も高くなるというわけです。
さて、ゲームの販売ページを改善する際、以下の点が重要になります。
- サムネイル(サムネ)
- スクリーンショット(スクショ)
- プロモーションビデオ(PV)
- 紹介文(PR文)
それぞれどのように工夫すべきかを解説します。
自作ゲームのサムネイルには、ユーザーの興味を引く内容を盛り込もう
まず、ゲームのサムネは興味を引く内容を盛り込むべきです。
サムネは、人々がゲームを探す際に一番最初に見る部分だからです。
もしサムネが微妙に感じられてしまうと、販売ページにアクセスしてもらえる可能性は低くなります。
つまり、ゲームの情報を知ってもらえないので売れません。

そのため、以下のことを意識して、ユーザーの興味を引くサムネを作成しましょう。
サムネ制作で意識すべきこと | 左記の例 |
---|---|
そのゲームで体験できる要素を一目でわかるようにする | オセロゲームの場合は、オセロの石を載せるなど |
そのゲームの特徴的な要素を一目でわかるようにする | 美少女ゲームの場合は、美少女イラストを入れるなど |
そのゲームの雰囲気を一目でわかるようにする | ホラーゲームの場合は、不気味な色合いにするなど |
要するに、どんなゲームなのかを一目で理解できるサムネにしましょう。
すると、その内容を求めているユーザーに対し、興味を抱かせることができます。
ゲーム画面のスクリーンショットは、ゲーム体験を想像できるもので構成しよう
掲載するスクショは、そのゲームで得られる体験を想像できるもので構成しましょう。
ゲームの購入を検討しているユーザーは、そのゲームで得られる体験について知りたいからです。
もし、ゲーム体験を想像できないスクショの場合、興味を失って買わなくなってしまう可能性があります。

例えば、以下のようなスクショの掲載は、ゲーム内容が伝わりにくいのでNGです。
良くないスクショ | 左記の例 |
---|---|
ゲームの進行順にただ並べただけのスクショ | タイトル画面→OP画面→チュートリアル画面という構成など |
暗すぎて見づらいスクショ | ホラーゲームにおける暗いマップや黒っぽい画面など |
同じような画面ばかりを並べたスクショ | RPGの戦闘画面、ノベルゲームのセリフ画面の複数掲載など |
したがって、ゲームで得られる体験が伝わるスクショを掲載しましょう。
では、どんなスクショを掲載すれば良いか?
以下のようなスクショが理想的です。
良いスクショ | 左記の例 |
---|---|
そのゲームで体験できるお楽しみ要素を理解できるスクショ | パズルゲームの場合、パズルを解いた際の爽快感を演出するシーンの画面など |
短文のキャッチフレーズを入れたスクショ | アクションゲームの場合、「敵をなぎ倒す爽快アクション!」といったフレーズなど |
起承転結の「結」だけ明かさない構成のスクショ | 「姫がさらわれてしまった!」→「剣でモンスターを倒して救いに行こう!」→「姫がさらわれた真実とは…!?」といった感じの構成 |

要するに「結末はどうなってしまうのか?」と、続きが気になって仕方ない気持ちにさせるのです。
ちなみに、これはマーケティングでよく使われる「ティザー広告」に近い手法です。
実際、無料で漫画が読める多くの電子書籍サービスでも、似たような手法が使われています。
自作ゲームのプロモーションビデオは、ゲーム性が伝わるように制作しよう
本気でゲームを売りたいのであれば、必ずPVも掲載しましょう。
PVを掲載することで、画像や文章では伝えられない「実際のゲームの動きや音」を購入検討者に伝えられます。
実際、サウンドが良いだけでゲームを購入する方もいます。

また、ユーザーが思い浮かべていたゲーム内容との認識のズレを、修正するのにも役立ちます。
つまり、機会損失や低評価をつけられるリスクを回避することもできるのです。
したがって、ゲームを本気で売りたいなら、販売ページにPVは必須です。
さて、ゲームのPVを制作する際は、ゲーム性や魅力が最大限伝わるようにするのが理想的。
基本的に、そのゲームのメインとなるゲーム要素を見せるようにしてください。
例えば、以下のような要素です。
- アクションゲームなら、派手に動いている戦闘画面
- 脱出ゲームなら、謎解きが解ける瞬間の画面
- RPGなら、冒険できる美しいステージやマップを操作している画面
- ノベルゲームなら、魅力的なキャラクターの立ち絵やセリフ
- ホラーゲームなら、不気味な雰囲気から恐怖を感じる画面 など

また、動画再生後はすぐにゲームの紹介が始まるように制作しましょう。
開発者のロゴや注意書きの表示は、動画の最後にするか、または無いほうが良いです。
すぐにゲーム紹介を始めることで離脱率が下がり、動画を最後まで見てもらえる可能性が高まります。
クオリティの差は売上に影響するため、PV制作はプロに依頼するのが安心ではある
しかし、動画編集をやったことがない、または苦手な方も多いかと思います。
そういった場合は、動画編集が得意な方にPV制作を任せるのも良いでしょう。
たとえゲームがハイクオリティでも、PVが低クオリティでは売れなくなってしまうリスクが生じます。
これは非常にもったいないことと言えます。
ちなみに、個人ゲーム開発者がPV制作を依頼する方法はいくつかあります。
数ある中でも、以下のサービスを使うのが手軽でおすすめ。
»ココナラ

依頼する相手、PVの規模や質にもよりますが、1万円以内で依頼することも可能です。
良質なPVを制作してもらえば、あなたのゲームの売上が大きく向上する可能性もあります。
そうなれば、ゲームの売上でPV制作費を難なく回収できることでしょう。
なお、初めての制作依頼で不安な場合は、以下の記事をご覧ください。
»ゲーム開発に関する作業を個人に依頼する方法【素材制作やプログラミング等を外注しよう】
自作ゲームの紹介文は、ユーザー目線で検索キーワードを意識して丁寧に書こう
ゲームのPR文を作成する際は、以下のことを意識して書きましょう。
- ユーザーが知りたいことを書き連ねる
- 検索キーワードを自然に散りばめる
- セールスライティング(購買意欲を高める文章術)
つまり、とにかくユーザー目線で、検索キーワードを使いながらPR文を書くのです。

例えば、ホラーゲームを販売する場合は、以下のようなPR文にすると効果的。
幽霊がどこまでも怖がらせてくる!?
鳥肌が立つような新感覚の脱出ホラーゲーム
各ステージに用意された謎解きをクリアしながら、霧のかかったおぞましい村から脱出を目指そう!
不気味な雰囲気とビックリするようなホラー演出で、あなたは最上級の恐怖を体験します。
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無料で遊べる体験版も公開中です。
今すぐお試しください!
こんな感じで書いてみましょう。
検索キーワードと検索される頻度の調べ方
ちなみに、上記の例文の赤字にしている部分が、検索キーワードになります。

検索キーワードは以下の手順で調べられます。
- 「ラッコキーワード」というページにアクセスする
- 使いたい単語をキーワード検索欄に入力し、[検索]ボタンをクリックする
- サジェストキーワードの一覧が表示されたら、[コピー]ボタンをクリックする(※要ログイン)
- 「キーワード プランナー」にアクセスし、[今すぐ開始]をクリックする(※要ログイン)
- [ツール]タブの[プランニング]内にある[キーワードプランナー]をクリックする
- [検索のボリュームと予測のデータを確認する]をクリックする
- コピーしたキーワードを入力欄に貼り付け、[開始する]ボタンをクリックする
上記の手順を踏めば、検索キーワードと月間検索数を調査可能です。
セールスライティングは、本を読めば学べる
セールスライティングに関しては、基本的に勉強しないと書けません。
しかし、決して難しくはなく、少し勉強すれば誰でも書けるようになります。
以下の本を読めば、基本的なセールスライティングに関して、体系的かつ効率的に学べます。

実際に私も、この書籍を3回ほど読みました。
価格のわりに有益な情報が載っており、コスパが高いと思います。
ページ数も多くはなく、非常に読みやすい文体なので、3時間もあれば読破できるはずです。
ちなみにこちらの書籍は、2025年7月16日時点ではKindle Unlimitedの対象のようです。
参考までに。
売上改善策②:自作ゲームの販売価格を適正価格に変更する

次に、ゲームの販売価格を適正価格まで下げましょう。
価格が高すぎて購入を断念してしまうユーザーもいるかもしれないためです。

ただし、やみくもに値下げするのはよくありません。
そのぶん得られる利益も少なくなりますし、これまでの購入者に対して裏切りになるリスクもあるためです。
適正価格とは、高すぎず安すぎない丁度良い妥当な価格のことです。
一般的に個人開発のインディーゲームの価格は、500円~2,500円の範囲で設定されていることが多いです。
この範囲内から、あなたのゲームの質やボリュームに見合った価格に設定するのが良いでしょう。
自作ゲームを3つのエディションで販売するのもおすすめ
ただし、価格を決めるのが難しいという方もいるかと思います。
実際、自身のゲームの適正価格がいくらかを判断するのは難しいものです。

かといって、他人に適正価格を尋ねても、正確な客観的意見を求めるのは難しいでしょう。
基本的にあなたとの人間関係の悪化を避けるため、本音よりも少し盛って意見を述べるものです。
価格設定に迷う場合は、ゴルディロックス効果(松竹梅の法則)を活用してみるのも良いでしょう。
3つのエディションと価格で、自作ゲームを販売するのです。
この原理を活用すると、基本的に真ん中の価格のエディションが売れやすくなります。
極端なものを回避し、ちょうどよさそうなものを選ぶ人間の心理を利用しているためです。
実際、あなたもうなぎ屋に行った際、ついついうな丼の竹(並)を頼んでしまいませんか?

また、スマホやPCなどを購入する際も、ミドルクラスのモデルを選んでいませんか?
ゲームにおいても、完全版・豪華版・通常版と別れていれば、基本的に真ん中の価格の豪華版が売れやすくなります。
そのため、あなたの本当に売りたい価格を真ん中に設定しましょう。
そして、価格比がだいたい6:4:3に近くなるように設定してみてください。
この原理の十分な効果を得るには、一般的にこの価格比が望ましいと言われています。

例えば、真ん中の価格を980円とする場合、以下のように設定するとよいでしょう。
上位:完全版 | 1,480円 |
---|---|
中間:豪華版 | 980円 |
下位:通常版 | 780円 |
自作ゲームの価格設定時は、端数価格効果も活用しよう
ちなみに、端数価格効果も活用して価格設定するとさらに効果的。
1,000円というキリの良い価格にはせず、あえて少し安くして980円にするのです。
すると、20円しか差がないにもかかわらず、実際よりもお得に感じさせることができ、ユーザーの購買意欲を刺激できます。

つまり、売れやすくなります。
したがって、価格設定の際には、これらの心理効果をぜひ活用してみてください。
一般的なマーケティング戦略でも、どれもよく使われている手法です。
売上改善策③:自作ゲームの無料体験版も公開する

自作ゲームを販売する際は、無料体験版も公開しましょう。
無料体験版を公開することで、以下のメリットが得られる場合もあるためです。
- ユーザーが購入前に抱いている不安を減らせる
- 所有しているデバイスで動作するか
- 求めている内容と合致しているか など
- 製品版に書き込まれる低評価を未然に防げる
- 体験版でつまらなければまず買われないため
- 購買意欲を高めることも期待できる
- 体験版が気に入ったユーザーの購買意欲を刺激するため
- 返報性の原理(お返ししないと申し訳ない心理)が働くため
- 口コミで広まる宣伝効果も期待できる
- 無料で遊べるため、ユーザーを獲得しやすいため

マーケティングにおいて、無料体験版の配布は「フリー戦略」の一種でもあります。
これは「無料」でユーザーを惹きつけた後、有料版へ誘導するという戦略です。
基本的に人は「無料」という部分に心が強く突き動かされます。
そのため、 無料体験版のように「無料」で訴求するのは、ゲームを売る際にも非常に効果的です。
自作ゲームの無料体験版を公開する際の注意点
ただし、無料体験版を公開する際には注意点もあります。
それは、ユーザーを完全には満足させないようにすることです。
無料体験版では、続きがもっと遊びたくなる丁度良いところで終了させるのです。

つまり、本当のお楽しみ要素(核心やクライマックス)は、製品版を遊ばないと味わえないようにしましょう。
そうしないと、無料体験版で満足してしまって、製品版が売れなくなってしまいます。
あくまで無料体験版は、ゲームの魅力を感じてもらうお試し程度にとどめておくべきです。
売上改善策④:SNSなどで自作ゲームの情報を発信して集客を図る

XなどのSNSで、自作ゲームの情報を発信して集客を図りましょう。
現代ではSNS利用者は非常に多いです。
率直に言って、多くの方がまるで依存症のように、X・インスタ・YouTube・TikTokを使用しています。
そんな状況にも関わらず、SNSで宣伝を仕掛けないのは、非常にもったいないことと言えるでしょう。

販売ページの完成度をどれだけ高めても、結局のところ閲覧ユーザーがいなければ意味がありません。
あなたの自作ゲームの魅力をSNSで適切に伝え、ゲーム販売ページへのアクセス数を増やす必要があります。
ちなみに、Xを活用した効果的な自作ゲームの宣伝方法については、以下の記事内で詳しく解説しています。
参考にご覧ください。
»自作ゲームのDL数を増やす方法【無料でできる宣伝と見せ方のコツ】
売上改善策⑤:有名実況者に自作ゲームを送付して宣伝を依頼する

有名実況者に、自作ゲームの宣伝を案件として依頼することも可能です。
有名実況者は言わばインフルエンサーなので、一定の宣伝効果を期待できる場合もあります。
その際は、ゲームを遊んでいる様子を実況動画として投稿してもらうと良いでしょう。

動画視聴者にもゲームの動きや音を実際に感じてもらえるため、非常に効果的な宣伝になります。
また、有名実況者に遊んでもらうことで、購入を検討するユーザーに対して良いバイアスがかかることも期待できます。
これは、いわゆる「ハロー効果」を狙ったもので、テレビCMで有名人を起用してイメージアップを図る戦略と同様です。
したがって、資金的に余裕があれば、有名実況者に宣伝を依頼するのも一つありかもしれません。

インフルエンサーへの依頼相場については、正直詳しくないため書きません。
一応こういった手段もあるということだけ知っておいてください。
売上改善策⑥:自作ゲームの販売プラットフォームを変更する

自作ゲームの販売プラットフォーム(販売サイト)を変えるのも、売上の向上に効果がある場合があります。
販売ページを改善して集客を図り、それでもゲームが売れないのであれば、販売サイトが原因の可能性があります。
購入手順が複雑であったり、決済方法が少なかったり、サービス運営元の信頼性が低い場合もあるためです。

したがって、ユーザーが安心して利用でき、かつ手軽に利用できる販売サイトに変えることを検討してみましょう。
以下の記事で、ダウンロードゲームの販売に使えるサイトを紹介しています。
»自作ゲームをネットで販売する方法【個人ゲーム制作者向け】
売れないプラットフォームで注力し続けても、あなたの貴重な時間と労力を無駄にしてしまうだけです。
思い切って乗り換えてみましょう。
売上改善策⑦:自作ゲームをアップデートで作り変える

最終手段として、自作ゲームをアップデートして、作り変えてしまうのもアリです。
不評を買っている要素を修正することで、高評価が増えて口コミも増え、売上が向上する可能性もあります。
また、大型アップデートを実施することで、メディアにプレスリリースの掲載依頼をすることも可能になります。
基本的にプレスリリースを掲載できるタイミングは限られています。

ゲームリリース時やアップデート時、そして何らかの話題性がある場合くらいです。
相当の労力はかかりますが、ゲームのアップデートは売上を改善するうえで効果的な手段の一つといえます。
自作ゲームはタイトルで損をしている可能性もある
ちなみに、案外ゲームタイトルが適切でないために、売上に悪影響を及ぼしている場合もあります。
例えば、良くないタイトルのつけ方として、以下のケースが挙げられます。
- 難しい漢字をタイトルに使用しており、フリガナも無い
- 外国語をタイトルに使用しており、フリガナも無い
- 長すぎるタイトルで、略称も用意されていない
- 短すぎてありふれているタイトル

上記のケースの何が良くないかというと、「読めない」「覚えにくい」「検索しづらい」という点です。
読めない、覚えにくい、検索しづらい、そんなタイトルでは売上が悪くなるのも当然です。
口コミで広まる可能性も低くなりますし、たとえユーザーが興味を持っていても販売ページにたどり着くのが難しくなります。
そのため、上記に当てはまるゲームタイトルをつけていたら、アップデートで変更を検討しましょう。
以下の記事で、ゲームタイトルの決め方について、詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
まとめ:自作ゲームが売れない状況は、マーケティングを意識して改善しよう

以上が、自作ゲームが売れない理由と、売れない状況の改善策です。
個人ゲーム開発者がインディーゲームの販売で稼ぐのは、決して簡単なことではありません。

正直かなりハードモードだと私も思います。
しかし、正しい方法で努力すれば、決して稼げないわけではありません。
今回お伝えしたとおり、マーケティングを意識して取り組めば、ゲームの売上は改善させることも可能になります。
そのため、売れないからと諦めるのは、まだ早いのではないでしょうか。

失敗と改善を繰り返していけば、少しずつでも成功に近づけるはずです。
今回お伝えしたことの中でも、特に以下の改善策には必ず取り組みましょう。
- ゲームの販売ページを改善する
- 販売価格を適正価格に変更する
- SNSなどで情報発信して集客を図る
これらは今すぐ実践可能なことであり、少なからずゲームの売上にも影響することです。