ゲーム開発の主流プログラミング言語【初心者向けおすすめ言語と学び方】


個人でゲーム制作をしたいです。
そこで、ゲームプログラミングを始めようと考えています。
ゲーム開発では、どのプログラミング言語が主流ですか?
何から始めれば良いか教えてください。
こんなご要望にお応えします。
この記事の内容
- ゲーム開発で主流のプログラミング言語を紹介
- ゲーム開発初心者におすすめのプログラミング言語を解説
- ゲームプログラミングの学習方法を紹介

初めてゲーム開発にチャレンジする場合、どの言語でプログラミングを始めるべきか悩むかと思います。
この記事を読めば、あなたはゲーム開発で使うプログラミング言語を決められます。

そして、最適なプログラミング学習方法も知ることができます。
さっそくご覧ください!
ゲーム開発で主流のプログラミング言語3選

結論、ゲーム開発では下記のプログラミング言語が主流で、よく使われます。
- C#
- C++
- JavaScript
これらが主流である理由の一つとして、ゲーム開発で主流のゲームエンジンで使用するためです。
プログラミング言語 | 左記の言語を使用できる主なゲームエンジン |
---|---|
C# | Unityなど |
C++ | Unreal Engine(UE5)など |
JavaScript | RPGツクールMZなど |
そのため、使用するゲームエンジンが決まれば、始めるべきプログラミング言語も自ずと決まります。

ゲームエンジンに関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。
ゲームエンジンを選ぶ際、参考にどうぞ。
»ガチでおすすめのゲーム制作ツールは5つ!初心者向けに選び方も解説
なお、Unityなどのゲームエンジンを使わずにブラウザゲームをゼロから自作する場合は、JavaScriptがよく使われます。
さて、各プログラミング言語について、もう少し触れておきます。
C#(シーシャープ)
C#は、Windowsで知られるマイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。
前述したとおり、世界的に広く使われているゲームエンジンのUnityで使います。
オブジェクト指向言語であり、メモリリークも起こりにくく、比較的コードを書きやすいです。
習得難易度に関しては、低くも高くもないといった具合。

しかし、プログラミング完全初心者には、少し難しく感じるかもしれません。
C++(シープラスプラス)
C++は、C言語を拡張して作られたプログラミング言語です。
前述したとおり、UE5などのゲームエンジンで使います。
オブジェクト指向もサポートしており、高速な処理が可能。
そのため、大規模なゲームの開発でもよく利用されます。
習得難易度に関しては、率直に言って高いといえます。

ちなみに私は、最初のプログラミング学習をC++から始めたので、割と苦戦しました。
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptは、元々はWebサイトの動きを作成するために開発されたプログラミング言語です。
そのため、Webサイトを作成する際によく利用します。
しかし、ブラウザゲーム制作にも使われており、RPGツクールMZなどの人気ゲームエンジンでも使えます。
PCやスマホなど、さまざまなプラットフォームで利用可能で、汎用性が高いです。
習得難易度は、C#やC++に比べれば低いといえます。

上記の特徴に加え、ブラウザさえあれば手軽に開発できます。
個人的には一番好きな言語です。
ゲーム開発初心者におすすめのプログラミング言語は?
結論、ゲーム開発初心者に最もおすすめのプログラミング言語は、JavaScript。
習得の難易度が高くなく、特別な環境構築も不要で手軽に始められるためです。
PixiJSなどのライブラリも豊富で、オリジナルの2Dブラウザゲームを制作可能。

RPGツクールMV/MZなどのゲームエンジンでも、スクリプトやプラグインとして活用できます。
次におすすめなのがC#。
C++に比べれば難しくなく、Unityでも使えるためです。
3Dゲーム開発にチャレンジするためにUnityを使う場合は、C#を選ぶのが良いでしょう。
ゲームプログラミングの学習方法を紹介

次に、ゲームプログラミングの学習方法を紹介します。
プログラミングを学習したい場合は、下記の方法があります。
- 参考書を読んで独学する
- Webコンテンツを見て独学する
- プログラミングスクールで教えてもらう
順番にご紹介します。
参考書を読んで独学する
プログラミングを独学する場合、基本的に書籍で学習するのがおすすめ。
必要な情報が体系的にまとまっており、効率的に学習できるためです。
また、書籍は基本的に専門家によって執筆されており、出版にも少なくない費用がかかっています。
そのため、内容の信頼性が高く、入門教材としても安心です。
したがって、プログラミングを独学したい場合は、まず参考書で学びましょう。

C#、C++、JavaScript、それぞれの学習に最適な本をご紹介します。
UnityとC#の参考書:『Unityの教科書 Unity 6完全対応版』
画像付きで初心者にとってもわかりやすい解説が特徴で、非常に人気のあるシリーズの入門書です。
この1冊を読めば、Unityを使えるようになり、C#の基礎も学べるのでおすすめ。

ちなみに私も、このシリーズの「Unity2019完全対応版」を読んで、UnityとC#を学びました。
本書はUnity 6に対応しているので、今読むなら間違いなくコレです。
C++の参考書:『プログラミング言語C++ 第4版』または『新・明解C++入門』
何冊もC++の参考書を読むことになるくらいなら、この1冊だけを持っておけば損はしません。
何を隠そうC++の開発者、ストラウストラップ氏による著書です。

「これ辞書じゃないの!?」と思うような分厚さで、C++について網羅的に解説されています。

これ以外の本では、上記の本の翻訳を担当した、工学博士・柴田望洋先生の著書「新・明解C++入門」がおすすめ。
C++は上記の本のいずれかで学ぶと良いでしょう。
JavaScriptの参考書:『ゲームで学ぶJavaScript入門 増補改訂版~ブラウザゲームづくりでHTML&CSSも身につく!』
この本を読めば、JavaScriptを使ったゲームプログラミングを学べます。
サンプルコードを実際に打ち込みながら学んでいくスタンスで、実践的にスキルが身につきます。
ただし、この本にはプログラミング完全初心者には、少々難しい部分もあります。

そのため、以下の本を先に読んでおくと理解が深まることでしょう。
『1冊ですべて身につくJavaScript入門講座』もあわせて読もう
この本は解説が読みやすく丁寧です。
プログラミング初心者が、JavaScriptの入門知識を身につけるにはうってつけ。
正直本当に入門レベルなので、あくまでJavaScriptをかじる程度としておすすめします。

その他、プログラミングの参考書を含め、ゲーム開発を学べるおすすめ本は以下の記事にまとめています。
こちらも参考にご覧ください。
»ゲーム制作におすすめの本を厳選【初心者でも独学で学べる参考書】
Webコンテンツを見て独学する
率直に言って、プログラミングを独学する場合は本を読むのが最適。

本のほうが体系的に情報がまとまっており、本格的かつ効率的に学べます。
しかし、「時間はいくらでもあるから、とにかく無料で学びたいの!」という方もいると思います。
なので一応、プログラミングを学ぶ際におすすめできるWebコンテンツをご紹介します。
無料で学ぶならドットインストール、有料ならUdemyを推奨
無料で学びたい場合は、以下のWebサイトが一応おすすめ。
»ドットインストール
私が大学四年生の頃にSQLを学ぶ際、研究室に出入りしていた講師の先生に推薦されたサイトです。

実際に利用していた感想を述べると、基本的に動画形式で学べるので、教材としてはわかりやすいと思います。
ただし、無料で学べる内容には限りがあり、有料会員にならないとそれ以上のことは学べません。
他の方たちがやたらと推しているProgateというサイトも同様です。
そのため、最初から本格的に学びたい場合は、以下のWebサイトで学ぶことをおすすめします。
こちらは無料ではありませんが、同じく動画で学べる人気のサイトです。

参考書とそこまで変わらない価格で見られる動画もあり、教材としての質も高め。
実際の画面の動きを見ながら、直感的に学びたい場合には適しています。
プログラミングスクールで教えてもらう
初めてプログラミングに挑戦する場合、挫折してしまうこともあるかと思います。
特にゲームプログラミングは、決して簡単ではありません。
挫折してしまうのも無理ないといえます。
そんな場合は、プログラミングスクールで先生に教えてもらうという手段があります。

当然、講師の人件費がかかるので、独学よりは費用がかかります。
しかし、独学とは違って、あなたのレベルに合わせて直接指導してもらえるという利点があります。
また、分からないことがあっても、すぐに聞いて解決できるので、効率的に知識を身につけられます。
したがって、人に教えてもらうほうが学習しやすいという方には、プログラミングスクールで学ぶのがおすすめ。
以下のページで、ゲーム開発を学べるプログラミングスクールを紹介しています。
実際に通うスクールを選ぶ際、参考にしてください。
»ゲーム開発を学べるおすすめのプログラミングスクール2選【選び方も解説】
まとめ

今回は、ゲーム開発に適したプログラミング言語と、その学習方法について解説しました。
お伝えしたとおり、使用するゲームエンジンが決まれば、あなたが使うべきプログラミング言語は自ずと決まります。
Unityを使うならC#、UE5ならC++、Godot Engineなら一般的にGDScript、RPGツクールMZならJavaScriptです。
そして、各言語の習得難易度については、基本的に以下のとおりとなります。
GDScript < JavaScript < C# < C++

つまり、一般的に初心者には、GDScriptが最も扱いやすく、C++が最も難しいです。
ただし、GDScriptはGodotの専用言語なので、あまり主流とは言えません。
そのため、実質的にJavaScriptが比較的簡単かつ、初心者にもおすすめの言語となります。
さて、使うプログラミング言語が決まったら、いよいよゲーム開発にチャレンジですね。
ゲームの作り方は、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にご覧ください。